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アメリカビザの申請で落ちた…下りない理由とは? 対処法も解説
アメリカに入国するには、ビザもしくはESTAの取得が必要です。ビザは国ごとの入国許可証であり、国と渡航者の安全を守るためのシステムです。
申請に対しては書類や面接による審査が行われており、渡航に適さないと判断された場合は却下されます。この記事ではアメリカビザが下りない理由と、その対処法について解説します。
アメリカビザが下りない理由とは?
アメリカビザには、移民ビザと非移民ビザがあり、商用や観光で取得する場合には、非移民ビザが必要です。
東京・大阪・福岡・沖縄・北海道の大使館及び領事館で審査が行われます。相応の理由がある場合にはビザが下りないこともあります。
最も多い拒絶理由は214b
ビザ申請の拒否通知には、拒否された理由が記載されています。
アメリカビザの拒否理由として最も多いのは、「214b」に該当すると判断されてしまうことです。
214bとは、1952年に制定された移民国籍法の214条b項のことを指します。
この法律では、端的に言うと「全てのビザ申請者は移民の意志があると仮定する」と定められています。つまり214bが理由で却下されてしまった人は、その仮定を覆らせるほどの判断材料を示せず、渡航してそのまま住み着いてしまうことをアメリカ政府から懸念されているということです。
書類が不足していたり、面接での受け答えが明確ではなかったり矛盾があった場合は、214bを理由に落とされる可能性があります。
再申請はできますが、一度落ちた人が微々たる変更でアメリカビザを取得するのは困難です。
承認を受けるためには、どこが悪かったのか問題点を洗い出し、万全な準備が必要です。
ESTAの申請が拒否される理由
アメリカにはビザ免除プラグラムがあります。このプラグラムの対象国には日本も含まれており、商用や観光を目的とした90日間以内の滞在であればビザが無くても入国できます。
その際、ビザの代わりに必要になるのがESTAという電子渡航認証システムによる承認です。
ESTAはインターネットから申請が可能で、面接もなくビザより承認が容易です。ただ、誰でも申請を通過できるわけではありません。特に近年は同時多発テロなどの影響もあって、以前よりも厳格化されています。
申請時において注意すべきなのは、犯罪歴やオーバーステイ歴に関する9つの質問事項です。
これは「はい」か「いいえ」の回答形式となっており、ひとつでも「はい」がある場合は申請が拒否されます。
登録内容はESTAの公式サイトから確認できますので、拒否された場合は誤って「いいえ」にしている質問がないか確認しましょう。
もし入力間違いにより「はい」を選択していた場合は、米国入国管理局CBPに訂正の旨を伝えることが必要です。また拒否の理由は9つの質問だけではなく、ブラックリストと同姓同名だったり虚偽の回答により拒否されることもあります。
それでもESTAが拒否された場合は、大使館でアメリカビザを取得する必要があります。
アメリカビザの申請で落ちた時の対処法
アメリカビザの申請に一度落ちてしまっても、再申請に通ればビザは取得できます。落ちた理由を把握し入念な準備を行うことで、通過する確率は上がります。
ステータス変更で申請に落ちてしまった時
非移民就労ビザには、学生ビザや商用ビザなど複数の種類があります。
現在のビザから別の種類のビザへ切り替えることを、ステータス変更と言います。
ステータス変更は、アメリカ滞在中でのみ可能です。
入国時のビザ申請と同じく審査が行われ、必要な書類はそれぞれに事情により異なります。
申請から変更完了までに数ヵ月を要しますので、滞在期間内に切り替えられるよう早めに申し込むことが大切です。
申請に落ちても上訴により覆ることもありますが、残念ながらほとんどのケースでは一旦は即帰国となります。
時間が限られていますので、ステータス変更の際は専門家に依頼するのもひとつの方法です。
214bでビザを却下されてしまった時
214bが理由でビザが却下されたとしても、すぐにでも再申請することも可能です。
ただし改善が見られない書類で何度も再申請すると、ビザ申請禁止期間が通達されることもあります。再申請の回数に限度はありませんが、ある程度の時間を置いてより入念な準備を行うことが大切です。
提出した書類や情報に不備はなかったか、面接でミスはなかったかなど、想定される原因を洗い出し、改善に努めましょう。
厳しいと言われるアメリカビザの取得は準備が重要
アメリカビザは取得が厳しいと言われています。
アメリカは移民国家であり、不法滞在者や不法労働者が多いことが大きな理由です。
その数は実に500万人とも言われており、そうした背景もあって214bで落とされることは多々あります。
またその厳格さは、テロの発生やトランプ政権時の方針によりさらに強まっています。
アメリカビザは大使館の自由裁量でもあるため一概には言えませんが、申請を通過するためには入念な準備が必要であることは確かです。
まとめ
移民やテロといったアメリカ国内の事情もあり、アメリカビザの申請は簡単には通らないのが現状です。再申請は可能ですが、以前の申請と同じ内容では結果は変わりません。
ミスの原因を入念に突き止め、課題を解消しましょう。
さむらい行政書士法人では、アメリカビザ取得をサポートしています。アメリカビザの取得にお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。