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入国拒否歴のある人がアメリカビザの申請をするには?

アメリカは海外からの渡航希望者に対し厳しい入国審査を行っており、年々その審査基準は厳格化されているため、準備を怠ると入国拒否されることも珍しくありません。

 

本記事では、過去にアメリカから入国拒否を受けた経験のある方に向けて、入国不適格事由や入国拒否の主な原因などを掘り下げた上で、再入国するための対処法を解説します。

入国不適格とされるケース

アメリカでは外国人の不法滞在・不法就労を排除したり、テロの脅威から国民を守ったりするために、海外からの渡航者には厳格な入国審査を実施しています。

 

アメリカの移民国籍法第212条では以下10個の入国不適格事由を設定し、どれか1つでも当てはまれば、その申請者に対し入国拒否の措置を取っています。

 

1.公衆衛生上重要な伝染病に罹患しているなど、健康状態に関する事由

2.特定の犯罪の有罪判決を受けるなど、犯罪に関する事由

3.スパイ活動やテロ活動などセキュリティに関する事由

4.公共の負担となる事由

5.特定の移民の労働証明書と資格に関する事由

6.不法入国や入国管理違反者に関する事由

7.書類作成上の必要条件に関する事由

8.市民権がないなど権利に関する事由

9.強制退去の履歴に関する事由

10.その他(一夫多妻制をとる者、自活できず保護の必要がある者、国際的な幼児誘拐者、選挙違反した者、課税回避のために市民権を放棄した者)

ビザによる入国時のトラブルが起こる原因

まず、日本国籍のある方がアメリカへ入国するには、入国ビザ(査証)もしくはESTA(エスタ)の申請を通さなくてはなりません。

 

一般的に滞在日数が90日以内で、渡航目的が観光もしくは短期的なビジネスの場合は、ビザではなくESTAを申請する方法が主流ですが、ビザ申請による入国ではどのようなケースでトラブルが起きるのでしょうか。

ビザ取得者の知識が浅い

単純にアメリカビザ取得時に必要な知識が浅く、準備が不充分であれば、おのずと入国時のトラブルが発生しやすくなります。

 

ビザ取得には数々の条件をクリアしなければなりません。ビザの許可条件や申請書の表記ルールなどは定められているため、中途半端な理解で準備を進めてしまっては、申請はまず通らないと考えてください。ビザ申請を行う際は必ず基礎知識を固めておきましょう。

ビザの取得を繰り返すうちに慣れてしまう

逆に、ビジネスなどで複数回アメリカへの渡航経験があり、ビザの申請手続きに慣れてしまっている場合でも注意が必要です。

 

ビザ申請の許可条件にはたびたび変更があります。慣れているからといって、今までの知識でビザの申請手続きを進めてしまうと、思わぬ落とし穴にはまってしまうかもしれません。最新の情報に基づいて書類を作成できているか、今一度確認しておきましょう。

「何とかなるだろう」という気持ちでいる

前述の通り、セキュリティの観点からアメリカへの入国審査は年々厳しさを増しています。

 

「少しくらい間違っていたとしても、何とかなるだろう」という意識で手続きを進めてしまっては、入国拒否されてしまうリスクも高まります。

 

アメリカビザ申請について、細かなルールなど知識に不安がある場合は充分な下調べを行ったり、専門家などに聞いたりしましょう。

アメリカはなぜ入国拒否をするのか?

ではなぜアメリカは申請者に厳格な入国審査を行い、入国不適格事由にひとつでも当てはまれば、その申請者に対し入国拒否の措置を取るのでしょうか。

自国の安全のため

ひとつは、自国の安全を保つためです。テロの脅威は世界中で高まっていますが、アメリカは2001年に同時多発テロ事件が起こったこともありテロに対する危機意識も非常に高く、テロリストの侵入を防ぐため厳しい入国審査を行っているのです。

 

冒頭でも説明したように、移民国籍法第212条には10パターンにもわたる入国不適格事由が定められています。テロなど自国に危害を及ぼす可能性がある人物を入国させない仕組みは、国を守るために必要不可欠な措置なのです。

不正な就労をさせないため

ふたつ目は、自国での不法就労を防ぐためです。

 

アメリカでは自国民の就労環境を守るため、外国人が適切な手続きを踏まずに許可なく就労することを禁じています。

 

そのため、少しでも不法就労をするおそれのある人物の入国は、審査の段階で拒否しているのです。例えば、一般的に考えられる範囲を超えて頻繁にアメリカへ入国していたり、入国時、不法就労を疑われるような物品を持っていたりすると、ESTAを申請済みであっても入国拒否される可能性があります。

入国拒否歴のある人がアメリカに入国する方法

アメリカへ入国が許可されるか否かは、税関や国境取締局の入国審査官によって判断されます。

 

人によって見解や判断に少しばらつきがあるため、一度入国拒否されたからといって、今後の入国を諦める必要はありません。では、一度入国拒否された経験がある場合、どのような対応をすれば再びアメリカへ入国できるようになるのでしょうか。

 

最もポピュラーな方法としては、再度ビザを申請することです。ビザの許可条件を確認し、ルールにのっとった書類を作成して申請し直せば、再入国が可能になるケースもあります。また、以前の入国拒否理由は必ず証拠をとっておきましょう。記録が手元にあれば、次回、ビザ申請した際の書類作成や面接で活用できるため、入国できる可能性が高まります。残念ながら現行法では、一度入国拒否されてしまうと生涯ESTAを使っての入国ができません。

 

アメリカではテロや不法就労のリスクを極力排除するため、入国審査を厳しくしています。そのためビザの申請者がひとつでも不適格事由に該当すれば、アメリカは入国拒否の措置を取りますが、一度入国拒否されてしまったとしても再度ビザを取得すれば、再入国できるチャンスはあります。とはいえ、一般的に一度入国を拒否された人物の場合、入国審査はより厳しくなってしまうため、もし入国審査についてお悩みであれば、ノウハウのある専門家へ一度相談してみるとよいでしょう。

 

さむらい行政書士法人なら、ビザ取得に関する無料相談もできますので、ぜひご活用ください。

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