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アメリカビザの取得に英語力は必要? 面接でされる質問やポイント
アメリカで働きたい、学びたいと考えている方なら、必然的に長期滞在となるためビザの取得が必須です。
ビザを取得するには大使館で面接を受ける必要がありますが、どの程度の英語力が求められるかわからず不安になっている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、ビザ取得に要する英語スキルや面接のポイントなどを解説します。
アメリカビザの取得にどれくらいの英語力が必要?
英語力にあまり自信がない方にとって、ビザ取得における面接は最大の不安材料でしょう。ただ、アメリカビザの取得には、必ずしも高度な英語力が求められるわけではありません。
留学が目的の場合
アメリカへ留学するのなら、FビザやMビザが必要です。前者はもっとも一般的な学生ビザであり、後者は専門学生ビザです。留学目的でこれらのビザを取得する場合、それほど高度な英語力は求められません。
なぜなら、語学勉強のために留学する方も多いからです。これから英語を学ぼうとしている人に、英語力が低いからとビザを発給しないのは本末転倒でしょう。
ただ、日常会話レベルの英語も話せないとなると、日々の暮らしさえままならないかもしれません。学校でもうまくコミュニケーションがとれず、勉強についていけない可能性があるため、ある程度の英語力はあったほうがよいでしょう。
また、学校によっては相応の英語力を求められ、入学時にTOEFLやIELTSのスコア提出が必要なところもあります。あくまで目安ですが、高校留学なら英検3~準2級、専門学校やコミュニティカレッジならTOEFLのiBT45以上、4年制大学ならTOEFLのiBT61以上を押さえておくとよいでしょう。
就労が目的の場合
アメリカの就労ビザ取得において、英語力の証明を求められることはありません。そのため、うまく英語で話せなくても取得できる可能性はあります。
英語力よりも、管理職としての経験や職歴などを重視されるビザもあります。たとえば、L1やE1ビザなどが該当します。一方、インターンシップや技術交流、研修などに適したJビザの取得は、最低限でも日常会話レベルの英語力が必要です。
ただ、アメリカで働くとなれば、普通にコミュニケーションをとれるくらいの英語力は必要です。コミュニケーションも満足にとれないようでは、指示された内容がわからずミスを連発してしまうかもしれません。しっかりと働くには、ビジネスシーンで問題なく会話できる程度の英語力は求められるでしょう。
アメリカビザ取得に関わる面接について
初めてアメリカビザを取得するのなら、面接について知っておきたいことはたくさんあるでしょう。ビザ取得の成否を左右する面接について、あらかじめ情報を取得しておけば、しっかりと心の準備をして挑めます。
面接にかかる時間
面接そのものの時間は短いですが待ち時間を含めると2~3時間ほど拘束されるケースがほとんどです。大使館に着いたからといって、すぐに面接が開始されるわけではなく、セキュリティチェックや予約確認、必要書類の提出、指紋の採取などがあり時間がかかります。
スマートフォンは持ち込めますが、その他の電子機器は持ち込み不可です。スマートフォンと手続きに必要なもの以外は持ち込めないため、荷物は事前にコインロッカーなどに預けておきましょう。
大使館に入館できる時間は、面接予約確認書に記載されています。多少遅れても問題なく入館できますが、大幅に遅刻してしまうと面接を受けられなくなる可能性があるため、注意が必要です。
面接は英語での会話が基本
面接はアメリカ人のスタッフが対応するため、基本的に会話も英語で行われます。FビザやJビザは特に、英語のコミュニケーション能力がチェックされるため要注意です。
英語の試験やテストではないため、正しい文法を気にするよりスムーズな会話を心がけるとよいでしょう。正しく丁寧に話さなくてはいけない、と考えすぎると円滑にコミュニケーションをとれないおそれがあります。
面接でよく質問される内容
面接でよく質問される内容を把握しておけば、あらかじめ模範的な回答を用意できます。質問内容は一律ではないものの、基本的には簡単な内容が多くを占めます。
たとえば、「アメリカへ行く目的は?」や「その街にどれくらい滞在しますか?」といった内容が挙げられます。留学目的なら、「どの学校へ通うのですか?」や「専攻は?」といった内容が考えられるでしょう。
面接官はアメリカ人なので、英語が聞き取れないこともあるでしょう。そのようなときは、遠慮せずもう一度話してもらう、ゆっくり伝えてもらうなどして、そのうえで回答します。
アメリカビザの取得における面接時のポイント
アメリカビザ取得の面接を受けるときは、必要書類を忘れないようしっかりと準備しておきましょう。また、服装や身だしなみにも注意し、ビザの滞在期間や目的を理解したうえで心証をよくするためのアピールが必要です。
必要書類をしっかり用意しておく
大使館に提出しなくてはならない書類があるため、忘れないようしっかりと準備をしておきましょう。提出が必要なのは、有効なパスポートとDS-160オンライン入力式ビザ申請書確認ページ、面接予約確認書などです。また、J1ビザを取得するのなら、適格証明書(DS-2019)も提出します。
大使館や領事館には、持ち込みが認められているものとそうでないものがあるため、事前の確認が必須です。持ち込みが認められているのは、スマートフォンや25cm×25cm以下の手持ちできるバッグ、必要書類などです。
先述したように、スマートフォン以外の電子機器は持ち込みできません。電子手帳やノートパソコン、オーディオプレーヤー、スマートウォッチなどが該当します。ほかにも、大きなサイズのバッグやカバン、飲食物、エアゾール缶、喫煙具、刃物、武器、爆発物などの危険物も同様です。
ラフな服装は避ける
面接で着用する服装に関して、特にこれといった指定はありません。ただ、だからといってラフ過ぎる恰好で面接を受けるのは避けたほうがよいでしょう。
面接官は、短い時間でさまざまな部分をチェックしています。アメリカに入国して問題を起こさないか、自国が不利益を被らないか、といったことを考えているため、ネガティブな印象を与えてしまうとビザを発給してもらえない可能性があります。
正装とまではいかずとも、オフィスカジュアルのような服装が好ましいでしょう。できるだけよい印象を与えられるよう、爪や髪を切っておく、服にアイロンをかけておくなど、清潔感を意識することも大切です。
帰国する旨をしっかりアピールする
ビザごとに決められている滞在期間を超えてしまうと、不法滞在となるため注意が必要です。アメリカでは、外国人の不法滞在や不法移民が問題化しており、政府も対応に苦慮しています。
不法滞在や不法移民が目的なのではないか、と疑われてしまうと、ビザを発給してもらえない可能性が高まります。そのため、滞在期間が過ぎる前に必ず帰国する意思があることをアピールしましょう。
アメリカで就労しないことをアピールする
学生ビザや観光ビザで渡航した場合、現地で働くことはできません。アメリカで働くには、就労ビザの取得が必要です。そのため、観光ビザや学生ビザを取得するケースでは、アメリカで働く意思がないことをアピールしましょう。
ただ、現地で生活するにはお金が必要であり、働かなくて大丈夫なのかと面接官も考えます。面接官のこのような疑念を解消するには、金融機関の残高証明が役立ちます。残高証明に記載されている金額が多ければ、面接官に安心してもらえるでしょう。
アメリカビザ取得の面接に高度な英語力は必要ありませんが、現地で生活することを考えると、ある程度コミュニケーションをとれるだけのスキルは備えておきたいところです。
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