アメリカEビザの有効期限はどれくらい?滞在期間の延長方法も解説
「アメリカEビザの有効期限は、ビザに書いてある日付とI-94の期限のどちらなのだろうか?」そんな疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
実は、ビザの有効期間と滞在できる期間は別物です。この仕組みを正しく理解していないと、「気づいたら不法滞在になっていた…」といった事態にもなりかねません。
この記事では、Eビザの有効期限の基本から、滞在の延長方法、家族ビザの注意点まで解説します。
Eビザの有効期限と滞在許可期間の違い
アメリカのEビザには「ビザの有効期限」と「滞在許可期間」という2つの期限があります。一見似たような意味に感じられますが、両者は全く異なるものです。それぞれの違いについてみていきましょう。
ビザの有効期限
まず「ビザの有効期限」とは、あくまでアメリカに入国することが許可される期間のことを指します。つまり、アメリカの玄関をくぐるための“通行証”のようなもので、この有効期間内であれば何度でも入国が可能です(※マルチエントリーの場合)。
日本国籍を持つ申請者の場合、Eビザは一般的に最長で5年間(60か月)が付与されます。この有効期限は、パスポートに貼付されたビザスタンプで確認できます。
ただし注意すべきは、「ビザの有効期限が残っているからといって、有効期限内ギリギリまで滞在できるわけではない」という点です。
滞在許可期間(Form I-94):アメリカに滞在できる「実際の期限」
「滞在許可期間(I-94)」とは、アメリカに入国した後に、どのくらいの期間、国内に滞在していてもよいかを決めるものです。これは入国審査時に税関・国境警備局(CBP)が判断して与えるもので、入国のたびに新たに発行されます。
Eビザ保持者の場合、通常は入国ごとに2年間の滞在許可が与えられます。ただし、パスポートの有効期限がその期間に満たない場合には、滞在許可も短く制限される場合があります。
このI-94の滞在期限は、CBPの公式サイトを通じてオンラインで確認することができます。I-94をきちんと確認せずに滞在していると、気づかないうちに「オーバーステイ(滞在超過)」となってしまうリスクもあるため注意が必要です。
ビザと滞在許可、それぞれの管理ポイントと注意点
この2つの期限には、それぞれ異なる役割と意味があります。以下の表は、それを簡潔に整理したものです。
|
種類 |
内容 |
有効期間 |
確認方法 |
|---|---|---|---|
|
ビザの有効期限 |
入国に必要な「パス」 |
日本人は最長5年間 |
パスポートに貼付されたビザスタンプ |
|
滞在許可期間(I-94) |
実際にアメリカ国内に滞在できる期間 |
入国ごとに最長2年間 |
CBPが発行/公式サイトで確認可能 |
特に気をつけたいのは、「ビザは有効でも、I-94が切れていれば合法的な滞在はできない」という点です。逆に、ビザの有効期限が切れていても、I-94が有効な間は合法的に滞在し続けることができます。ただし、その状態では再入国ができなくなるため、滞在中の出国には細心の注意が必要です。
Eビザでのアメリカ滞在を計画する上では、この「ビザ」と「滞在許可」の違いを正確に理解し、自身のI-94を定期的に確認しておくことが、トラブル回避と安心につながります。
滞在を延長したいときに知っておくべき方法
アメリカでの滞在を続けたいとき、Eビザの「有効期限」よりも先に問題になるのが滞在許可期間(I-94)の期限です。ビザがまだ有効でも、I-94が切れてしまえばその時点で合法な滞在資格を失うため、早めの対策が必要です。
滞在を延長するには、大きく分けて2つの方法があります。
方法1.一度出国して再入国する
もっともシンプルで実務的なのが「出国 → 再入国」によって滞在許可を更新する方法です。Eビザの有効期限内であれば、アメリカ国外に一度出て、再び入国することで、新たに2年間のI-94が発行されることが一般的です。
ただし注意点として、行き先によってはこの方法が確実とは言えないケースもあります。たとえば、メキシコやカナダなど近隣国への短期渡航は、入国管理上「正式な出国」と見なされない場合があります。この場合、再入国しても新しいI-94が発行されず、滞在延長が認められない可能性があります。
そのため、I-94の確実な延長を狙うなら、日本やアジア・ヨーロッパなど別の第三国へ一度出国してから戻る方が安全です。また、再入国時にはビザの有効期間にも十分余裕があることを確認しておきましょう。
方法2.アメリカ国内で滞在延長を申請する(USCIS申請)
もうひとつの選択肢は、アメリカ国内にいながら滞在延長を申請する方法です。これには、米国移民局(USCIS)に「Extension of Stay(滞在延長申請)」を提出し、審査を受ける必要があります。
申請は、I-94の有効期限が切れる最大6か月前から可能で、許可されれば新たに2年間の滞在が認められます。このとき、移民局から発行されるI-797に新しいI-94が添付されます。
この方法のメリットは、出国せずに済むこと。子どもの学校や仕事の都合で、簡単に出国できない家庭にとっては特に有効な手段です。
一方で、デメリットもあります。審査には数週間から数ヶ月の時間がかかるため、余裕を持って準備する必要があります。また、申請費用も数百ドル以上かかるケースが一般的です。
まとめ
アメリカEビザの「有効期限」と「滞在許可期間(I-94)」は、それぞれ意味が異なります。この違いを理解せずに滞在していると、思わぬトラブルに発展することもあります。
また、滞在延長やビザの更新には正確な情報と早めの準備が欠かせません。制度は日々変わるため、「なんとなく」で判断せず、最新情報をもとに対応することが重要です。
もし、「期限が近づいているけれど何をすればいいか分からない」「更新手続きに不安がある」といったお悩みがあれば、ビザ実務に精通した専門家に相談するのが安心です。
さむらい行政書士法人では、Eビザに関する豊富なサポート実績があり、最新の法令や実務運用にも対応しています。滞在延長や更新の準備をしっかり進めたい方は、ぜひ一度ご相談ください。






