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アメリカ婚約者・配偶者ビザ(K1/K3)申請の流れや期間を解説

アメリカ人のパートナーとの結婚を希望する方にとって、アメリカ婚約者ビザ(K1)、配偶者ビザ(K3)の取得は欠かせない手続きです。しかし、ビザ申請のプロセスは複雑であるがゆえに、想像以上に時間がかかることも少なくありません。

本記事では、アメリカ婚約者・配偶者ビザ(K1/K3)の基本から、申請の流れ、有効期間、さらに申請時の注意点まで、詳しく解説します。アメリカ人との国際結婚を検討している方は、スムーズにビザを取得し、新しい人生をスタートできるよう、ぜひ参考にしてください。

アメリカ婚約者・配偶者ビザ(K1/K3)とは?

アメリカ合衆国で非市民のパートナーと結婚するには、婚約者ビザ(K1)と配偶者ビザ(K3)の取得が必要です。

各ビザは、それぞれ取得条件や申請方法が異なるため、あらかじめ必要書類などを用意したうえで、期限内に申請を済ませる必要があります。まずは、K1ビザとK3ビザの基本を解説します。

婚約者ビザ(K1)とは

婚約者ビザ(K1)は、アメリカ市民と非市民のカップルがアメリカ合衆国内での結婚を前提(婚約)として、非市民のパートナーをアメリカに招待するためのビザです。

このビザを通じて、非市民の婚約者は合衆国に入国する機会を得られますが、入国後90日以内に結婚式を挙げることが求められます。結婚式後、法的に婚姻が成立すれば、アメリカ永住権の申請が可能になります。

配偶者ビザ(K3)とは

配偶者ビザ(K3)は、すでに結婚しているアメリカ市民と非市民のカップルが、永住権の申請プロセスが完了するまでの間、アメリカで一緒に生活を始めることができるように設計されたビザです。

K3ビザを取得することで、非市民の配偶者はアメリカ永住権の申請中でも、アメリカで生活を始めることができます。

婚約者ビザ(K1)申請の流れ、有効期間

K1ビザを取得するには必要書類を準備した上で、正しい方法で申請する必要があります。ここでは、婚約者ビザ(K1)の申請の流れと、申請の有効期間について解説します。

申請の流れ

  1. I-129請願書の提出:アメリカ国籍の婚約者がUSCIS(米国移民局)にI-129F(請願書)を提出します。
  2. 請願書の許可通知の受領:I-129Fが許可されると、請願者にI-797(請願書許可通知)が届きます。
  3. 在日米国大使館からの指示書の確認:NVC(ナショナルビザセンター)が請願書を在日米国大使館へ転送し、指示書が申請者に送られます。
  4. DS-160(オンラインビザ申請書)の提出:申請者はDS-160をオンラインで提出します。
  5. 申請者プロフィールの登録:オンラインで申請者のプロフィールを登録します。
  6. 必要書類の確認:在日米国大使館および総領事館のチェックリストを参照し、必要書類を準備します。 
    参考:婚約者ビザ チェックリスト
  7. 申請料金の支払い:ビザ申請料金を支払います。支払い完了後は受付番号を控えておきます。
  8. 面接日時の予約:オンラインで領事官との面接日時を予約します。
  9. 領事官との面接:在日米国大使館・沖縄米国総領事館にて、指定された日時に面接を受けます。申請結果が面接後に通知されます。
  10. 渡米し90日以内に結婚:K-1ビザ取得後はアメリカに入国し、90日以内に結婚します。結婚後はUSCIS(米国移民局)に報告します。

有効期間

K1ビザ申請手続きには有効期間があります。期限を過ぎてしまった場合、申請が却下されるため注意しましょう。

 

 

K1ビザの有効期限は6か月で、一度のみ使用可能です。ビザ取得者は、アメリカに入国後、90日以内に結婚し、永住権への切り替え手続き(アジャストメント申請)を進めなければなりません。

 

もし90日以内に結婚の意志がなくなった場合、婚約者はアメリカを直ちに離れる必要があります。K1ビザは入国から90日後に無効となるため、そのままアメリカに滞在すると、国外追放のリスクがあります。

配偶者ビザ(K3)申請の流れ、有効期間

K3ビザは、永住権の申請手続きが完了するまでの一時的な滞在が認められるビザです。ここでは、K3ビザの申請プロセスと有効期間について詳しく解説します。

申請の流れ

  1. 請願書の提出:米国籍の配偶者が、米国移民局(USCIS)に対して請願書を提出します。
  2. 請願書の承認:USCISによる請願書の承認後、ケースはナショナルビザセンター(NVC)に転送されます。
  3. ビザ申請:承認された請願書がNVCに到着した後、外国人配偶者はビザ申請を行います。
  4. 面接:外国人配偶者は、在住国の米国大使館または領事館で面接を受けます。
  5. ビザの発給:面接と必要書類の審査を経て、K3ビザが発給されます。

有効期間

K3ビザの有効期間は、発給日から2年間です。ビザ保持者は、この期間内に米国に入国し、永住権の申請プロセスを進めることができます。

また、K3ビザは延長可能であり、永住権の申請が完了するまで米国内での合法的な滞在が保証されます。しかし、申請プロセスは複雑で時間がかかる可能性もあるため、計画的に進めることが大切です。

アメリカ婚約者・配偶者ビザ(K1/K3)申請時の注意点

アメリカの婚約者・配偶者ビザ申請は、必要書類も多く、手続きが多岐にわたるため、事前に計画を立てて慎重に進める必要があります。ここでは特に注意すべきポイントを2つ紹介します。

書類は正確に提出する

ビザ申請をする際は、書類に不備がないように、事前に確認をして正しく申請しましょう。特に、申請フォームのバージョンが変更される可能性もあるため、USCIS(アメリカ市民権・移民サービス局)や関連する大使館のウェブサイトを確認し、最新の申請フォームを入手しましょう。

申請に必要なすべての書類は事前に準備し、指示に従って提出する必要があります。翻訳が必要な書類については、専門家の正式な翻訳と認証を受けたものを用意しましょう。

面接準備を怠らない

ビザ申請において、米国大使館または領事館での面接があります。面接当日は、カジュアル過ぎず適切な服装を着用し、必要な書類を忘れずに持参しましょう。面接はすべて英語で行われるため、あらかじめシミュレーションを行うことで、当日の緊張を和らげることができます。

また、面接官からの質問に対しては、正直かつ明確に答える準備をしておくことが重要です。適切な準備と態度で面接に臨むことで、ビザ取得の可能性が高まります。

まとめ

アメリカ婚約者・配偶者ビザ(K1/K3)の申請は、アメリカ市民とその非市民のパートナーがアメリカで共に生活を始めるための重要な手続きです。しかし、申請プロセスは複雑であるため、最新情報を確認し、余裕をもって準備を進めることが重要です。

もし、準備を進めるなかで不明点や不安が生じた場合は、専門家に相談することもおすすめします。専門家のアドバイスにより、確実にビザの取得を目指すことができます。

私たち「さむらい行政書士法人」は、個人から法人まで、多岐にわたるサポートを行っており、国際ビザ取得の分野で豊富な経験と実績を有しています。アメリカでのK-1ビザやK-3ビザの取得条件に関するご相談やサポートが必要な方は、お気軽にお問い合わせください。

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