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DHS TRIP申請とは?申し立てできるケースや申請の流れを解説

アメリカへの渡航を計画している方々にとって、入国審査はしばしば大きな不安の一つです。特に、過去に不当な入国拒否を経験したり、毎回の渡航で追加審査を受けるなどのトラブルに直面している方は、これらの問題をどのように解決すればよいのか、頭を悩ませていることでしょう。

 

このような状況にある方々にとって、DHS TRIP(渡航者向け苦情申し立てプログラム)は救いの手となり得ます。本記事では、DHS TRIPがどのような制度であるか、どのような場合に申し立てが可能か、そして申請の流れについて詳しく解説します。DHS TRIPの正しい知識を身につけることで、アメリカの渡航の不安を解消し、スムーズな入国が可能になりますので、ぜひ参考にしてください。

DHS TRIPとは

DHS TRIPとは、「DHS Traveler Redress Inquiry Program」の略で、アメリカ合衆国への渡航者が遭遇する入国時のトラブルに対処するための「渡航者向け苦情申し立てプログラム」のことです。当プログラムは、特に米国入国時に毎回長時間の追加審査に直面している方々にとって、スムーズな入国を可能にする有効な手段として設計されています。

 

例えば、ESTAの情報と米国が保有する記録に不一致がある場合や、過去にビザ申請が却下された、入国拒否を受けた、不法滞在の疑いがあるなどの状況で、新たにビザを取得した後も毎回の入国時に追加審査を求められることがあります。

 

DHS TRIPは、これらの問題に対して効果的な解決策を提供し、渡航者がよりスムーズにアメリカに入国できるようサポートします。申請はオンラインまたはメールで行うことができ、現在は無料です(2023年12月時点)。このプログラムを利用することで、過去に発生した問題を申告し、それに基づいてビザでの渡米時に追加審査を求められる問題を解決することが可能です。

DHS TRIPはどのような場合に申し立てできるか

DHS TRIPは、アメリカへの渡航者が遭遇するさまざまなトラブルに対して申し立てを行うことができる制度です。どのような場合に申し立てができるのか、代表的な例を紹介します。

<航空に関する場合>
<入国審査に関する場合>
<個人情報やプライバシー侵害に関する場合>

DHS TRIPで申し立てできないケース

DHS TRIP(DHS Traveler Redress Inquiry Program)は、アメリカへの渡航者が遭遇する特定のトラブルに対して申し立てを行うことができる制度ですが、すべての問題がこのプログラムの範囲内にあるわけではありません。特に、次のようなケースではDHS TRIPを利用することはできません。

荷物の不手際

DHS TRIPは、荷物の取り扱いに関する問題、例えば荷物の遅延や紛失、損傷などのトラブルに対しては対応していません。これらの問題は航空会社や空港のカスタマーサービスを通じて解決する必要があります。

カスタマーサービスの質

空港や航空会社のスタッフによるサービスの質に関する問題もDHS TRIPの対象外です。接客態度、サービスの速度、スタッフの対応など、カスタマーサービスに関連する苦情は、直接関連する航空会社や空港のカスタマーサービス部門に申し立てる必要があります。

DHS TRIPの流れ

DHS TRIPの申請は、以下の手順に沿って進めます。ただし、手順が変更となる場合もあるため、最新情報を得るには、専門家に確認してください。

  • ・アカウント作成:まず、Login.govにアクセスしてアカウントを作成します。これには、メールアドレスの確認、パスワード設定、本人認証方法の設定などが含まれます。
  • ・DHS TRIPフォームの入力:アカウントを作成したら、DHS TRIPのポータルサイトにアクセスし、Login.govアカウントでログインします。その後、必要な情報を入力してフォームを申請します。
  • ・基本情報の入力:名前、姓、生年月日などの基本情報を入力します。
  • ・問題の詳細の記入:救済を求めたい問題に関する詳細を英文で入力します。この部分は全文英語であり、5000文字以内で記述する必要があります。
  • ・必要書類のアップロード:パスポートの画像など、必要な書類をアップロードします。
  • ・申請の完了:全ての情報を入力し、書類をアップロードした後、申請を完了します。この際、自身の名前を英語で入力し、「Sign & Submit」をクリックします。

申請が受理されると、Redress Contrul Numberが割り当てられ、申請内容や状況によっては2週間から数か月で結果が通知されます。

DHS TRIPの注意点

DHS TRIP申請には、いくつかの注意があります。主な注意点は次のとおりです。

  • ・申請内容の保証: DHS TRIPを通じて申請を行っても、必ずしも情報の更新が保証されるわけではありません。
  • ・審査期間:申請後、審査が完了するまでの期間は申請内容によって異なります。状況によっては2週間から数か月かかるケースもあります。
  • ・英語での申請:DHS TRIPの申請プロセスは全て英語で行われます。特に、問題の詳細を記述する部分は全文英語であり、英文作成が苦手な方にとっては難しい場合があります。
  • ・追加審査の可能性:DHS TRIPが完了しても、ランダムチェックなどの理由で追加審査を受ける可能性があります。したがって空港での審査がスムーズに進むとは限りません。
  • ・個人情報の正確性:申請時に提供する情報は、正確で最新のものである必要があります。誤った情報を提供すると、申請が適切に処理されない可能性があるため注意しましょう。
  • ・書類の準備:必要な書類を事前に準備し、適切にアップロードすることが重要です。不完全な書類提出は、申請の遅延や不承認の原因となり得るでしょう。

まとめ

DHS TRIP(DHS Traveler Redress Inquiry Program)は、アメリカへの渡航時に遭遇する入国審査や航空関連のトラブル、個人情報の誤った取り扱いに対する救済を求めるためのプログラムです。この制度は、特定のケースにおいて申請が可能で、申請プロセスはオンラインで完結します。

 

ただし、全ての申請が承認されるわけではなく、プロセスは全て英語で行う必要があります。DHS TRIPは渡航者にとって有用なツールですが、その利用には注意と正確な情報提供が求められます。したがって、DHS TRIP申請の際は専門家に相談しながら進めることをおすすめします。

 

私たち「さむらい行政書士法人」は、個人から法人まで、多岐にわたるサポートを行っており、国際ビザ取得の分野で豊富な経験と実績を有しています。DHS TRIP申請に関するご相談やサポートが必要な方は、お気軽にお問い合わせください。

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