アメリカ商用ビザのB1ビザの申請方法と流れを紹介!所要期間なども調査
アメリカ商用ビザのB1ビザの申請方法と流れを紹介!所要期間なども調査
アメリカへ渡航するには、目的に応じた査証もしくはESTAを取得しなければいけません。
現在、B1ビザの申請を考えている方の中には、
「申請方法は?」
「申請の手順は?」
と疑問をお持ちの方も多いでしょう。
この記事では、B1ビザの申請方法と流れについて詳しく解説します。
ぜひ、最後までお読みください。
B1ビザについて
ここでは、B1ビザについて見ていきましょう。
B1ビザとは
B1ビザは利用範囲が広く、比較的ポピュラーな査証の1つと言えます。
以下で詳しく見ていきましょう。
概要
B1ビザとは、短期での商用を目的に渡航する方向けの査証です。
例えば、商談やミーティング・商品の買い付け・イベントへの参加などの活動が許可されています。
通常、90日以内の短期的な滞在であればESTAを利用できます。
しかし、90日の滞在では足りない方や、ESTAを申請できない方は、B1ビザを取得しなければいけません。
申請資格
Bビザの申請資格は以下のとおりです。
- ・目的が観光・短期ビジネス・治療・知人宅への訪問など、一時的な滞在である
- ・滞在中のプランが明確で、滞在期間が定められた日数以内である
- ・滞在中の生活を賄えるだけの資金があると証明できる
- ・手続き時の居住地がアメリカ国外である
- ・必ず帰国または出国するつもりである
B1ビザでできる活動
B1ビザでできる活動の範囲は以下のとおりです。
- ・ビジネス上での契約の交渉
- ・商品・資材の買い付け
- ・取引先との商談・ミーティング・面会など
- ・ビジネス上の専門的なミーティング・大会・会合などへの出席
- ・ビジネス上の目的で行うリサーチ・見学・視察など
- ・アメリカ国内の裁判所での証言
- ・プロスポーツ選手で賞金や給与を受けないイベントに参加
滞在期間
滞在期間は、通常6カ月間です。
ただし、申請すれば必ず6カ月の期間をもらえる、というわけではありません。どれくらいの期間がもらえるかは、入国審査官の裁量の部分が大きいです。
具体的な期間は、現地の空港で行う入国審査の際に、申請者の目的や状況に応じて個別に設定されます。I-94という出入国記録に記載された日付が、実際に滞在できる期間です。
B2ビザとの違い
B2ビザは、主に観光目的の方を対象としています。
できる活動は以下のとおりです。
- ・アメリカ国内の観光・アクティビティ
- ・アメリカにいる家族・親族・友人・知人宅などへの訪問・ホームステイ
- ・アメリカの医療機関での受診・治療・施術を受ける
- ・アメリカ国内での博覧会・展示会・イベントなどへの参加
- ・アメリカの社交団体・友好団体などが主催するシンポジウム・交流会への参加
上記のように、観光やレジャー・訪問・治療などを目的に渡航する方は、B2ビザを申請してください。
B1ビザの申請方法
ここでは、B1ビザの申請方法について見ていきましょう。
申請の流れと申請方法
申請の流れは以下のとおりです。
申請書の作成
オンライン上で、ビザの申請フォームDS-160を作成し提出します。申請には、パスポート・デジタル証明写真が必要です。
申請書は面接時に提出する必要があるため、DS-160の確認ページを印刷しておきましょう。
ビザ申請料金の支払い
ビザ申請サイトでプロファイルを作成し、ビザの申請料金を支払います。B1ビザの申請料金は、185ドルです。
審査の結果にかかわらず、申請したお金の返金はなされないため、注意してください。
面接の予約
ビザ申請サイトから、面接の予約をします。面接時に必要になるため、予約後の確認画面を印刷しておきましょう。
大使館の空き状況によっては、希望の日程で予約ができない可能性もあります。なるべく早めに予約しましょう。
14歳未満・80歳以上の申請者は面接が免除され、郵送でビザの申請ができます。
面接
アメリカ大使館または領事館で面接を行います。面接時にまとめて書類を提出するため、不備がないよう、しっかり準備しておきましょう。
面接が実施される大使館・領事館については、後述するので合わせて確認してください。
ビザの発給
問題がなければ、ビザが貼り付けられたパスポートが返却されます。
審査にかかる期間は、通常10日間ほどです。状況によっては、数週間〜数カ月間ほどかかる可能性もあります。渡米の予定に間に合うよう、スケジュールには余裕を持って申請しましょう。
申請時の必要書類
申請時に必要な書類は以下のとおりです。
通常書類
- ・非移民ビザオンライン申請書DS-160フォーム
- ・証明写真(5cm×5cmのサイズ)
- ・パスポート
- ・過去10年間に発行された古いパスポート
- ・面接予約確認書
補足書類
以下の補足書類もあると、審査がスムーズに進む可能性が高まります。ご自身の状況に合わせて、適切な書類を用意してください。
- ・収入や保有資産を証明する資料
滞在中の費用を賄えるだけの資金があると証明するために、収入証明書・納税証明書・残高証明書・通帳のコピーなどを用意しましょう。
- ・旅程表・渡航の予約表など
滞在中に予定しているスケジュールが確認できる日程表や予約表などを用意しましょう。
- ・サポーティングレター
サポーティングレターは、目的を完了するまでの期間が90日では足りない理由を示す資料です。本来、90日以内の滞在予定であればESTAを利用できます。
B1ビザは、90日以上の滞在が必要な理由を明確に示さなければいけません。
職位・給与・勤続年数・休暇許可・渡航に関して仕事上の目的を説明した雇用主の書簡を用意しましょう。
- ・サポーティングドキュメント
サポーティングドキュメントは、サポーティングレターの信頼度を高めるための補足資料です。
例えば、イベントへ参加する場合はパンフレットや招待状、商談をする場合は取引先から受け取った書類などを用意しましょう。
- ・犯罪歴に関する書類
刑期を満了もしくは恩赦された場合でも、過去に逮捕または有罪判決を受けた方は、犯罪歴や裁判歴の記録を提出しなければいけません。
申請提出先
申請書類は、以下のアメリカ大使館・領事館に提出します。
在福岡米国領事館での非移民ビザサービスの提供は2023年4月20日に終了しているため注意してください。
- ・在日米国大使館
〒107-8420
東京都港区赤坂1-10-5
℡:03-3224-5000
- ・在大阪・神戸米国総領事館
〒530-8543
大阪市北区西天満2-11-5 米国総領事館ビル
℡:06-6315-5900
- ・在沖縄米国総領事館
〒901-2104
沖縄県浦添市当山2-1-1
℡:098-876-4211
- ・在札幌米国総領事館
〒064-0821
札幌市中央区北1条西28丁目
℡:011-641-1115
※現在、札幌ではF・M・Jビザのみ面接を受け付けています。
アメリカ大使館または領事館は、日本の祝日だけでなくアメリカの祝日も休館します。
まとめ
この記事では、B1ビザの申請方法と流れについて解説しました。
B1ビザは短期でのビジネス目的で渡航する方を対象としており、商用ビザと呼ばれています。滞在日数が90日以内の方はESTAを、90日を超える方はB1ビザを申請する流れです。
B1ビザを取得するには、アメリカ大使館または領事館にて面接を受けます。申請には時間がかかるケースもあるため、渡航スケジュールに間に合うよう注意しましょう。
状況に応じた補足の書類を用意するなど、準備に関して不安に感じる方も多いでしょう。
不安がある方やスムーズに取得したい方は、アメリカビザを取り扱っている行政書士などの専門家に依頼するのがおすすめです。