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アメリカの商用ビザのB1ビザとは?申請方法や必要書類を徹底調査

アメリカのビザには、さまざまな種類があります。渡航者は、目的に合わせて適切なビザを取得しなければいけません。

 

本記事で紹介するB1ビザは短期での商用を目的としており、利用範囲が広いのが特徴です。数あるビザの中では、比較的ポピュラーな1つと言えます。

 

現在、B1ビザの取得を検討している方の中には、

 

「許可される活動は?」

「B2ビザとの違いは?」

「手続きの手順は?」

「提出書類は?」

 

と疑問をお持ちの方も多いでしょう。

 

この記事では、B1ビザの申請方法と提出書類について徹底リサーチしました。

ぜひ最後までお読みください。

B1ビザについて

Bビザは、アメリカが発行する査証の中では汎用性が高いのが特徴です。目的に応じてB1ビザとB2ビザに分かれ、まとめてBビザと呼ばれています。

 

ここでは、B1ビザの概要について見ていきましょう。

B1ビザとは

B1ビザは、短期間での商用を目的とした渡航者向けの査証で、商用ビザや出張ビザとも呼ばれています。

例えば、取引先とのミーティング・契約交渉・視察など、いわゆる出張でアメリカへ渡航する方が当てはまります。

 

以下のタイプに当てはまる渡航者は、B1ビザの対象です。

 

 

ESTAとは、ビザ免除プログラム(VWP)の参加国の国籍の方を対象とした、電子渡航認証システムです。90日以内の滞在であれば、ビザを取得しなくても滞在が許可されます。

 

出張などのスケジュールが90日以内で済む方は、B1ビザではなくESTAを申請しましょう。専用のサイトから手続きができます。パスポート・クレジットカード・手数料21ドルを用意しておきましょう。

 

ESTAは、有効期限2年間の内であれば再申請をせずに何度でも使用できます。

アメリカ渡航の航空機または旅客船に搭乗する前に認証を受けないと、入国が拒否されてしまうため注意してください。

 

以下に当てはまる方は、ビザ免除プログラム(VWP)の利用ができません。ESTAを申請しても不許可となるため、B1ビザを申請しましょう。

 

 

ESTAを申請できない方・ビジネス目的で90日を超えて滞在する方は、B1ビザの手続きに進みましょう。申請の手順については後述するので、参考にしてください。

申請資格

アメリカ側は、すべての申請者に対して「将来的にアメリカへの移住を計画しているのでは?」または「現地で就労しようとしているのでは?」と疑いを持って審査を行います。

 

例えば、審査で「アメリカに住みたい」などと伝えてしまうと、当然ながらビザは却下されます。申請者は、アメリカへ定住するつもりがないと示さなければいけません。

 

Bビザの申請資格は以下のとおりです。

 

B1ビザでできる活動

B1ビザでは、以下のような活動が許可されています。

 

 

ビジネスを目的としたビザですが、許可されているのは買い付け・商談・ミーティング・リサーチなどに限定されます。現地で給与や報酬を得るような就労はできないため、注意してください。

滞在期間

滞在期間は、最長で6カ月間です。すべての申請者が、必ず6カ月間の期間をもらえるわけではありません。滞在期間の決定は入国審査官の裁量が大きく、申請者の状況を考慮して個別に決まります。

 

B1ビザは、更新も可能です。ただし、更新の申請は却下される可能性もあるため注意してください。

 

加えて、移民局の判断により6カ月以上の滞在が必要と認められれば、例外として1年間の滞在期間が与えられるケースもあります。

 

ビザには、滞在期間とは別に有効期限があります。Bビザの有効期限は、10年間です。有効期限とは、あくまでもアメリカへ入国できる期間であり、滞在が許される期間ではありません。混同しないように、注意しましょう。

 

ビザを取得できたからといって、必ずアメリカへ入国できるとは限りません。そもそも査証は、アメリカへの入国を保証するものではなく、入国の審査を受ける資格があると証明をするものです。最終的に入国できるかは、現地の空港の入国審査官によって決定されます。

B2ビザとの違い

B2ビザはB1ビザと同じBビザに分類されますが、それぞれ目的が違います。B1ビザは短期での商用、B2ビザは主に観光が目的です。

 

例えば、90日を超えて観光やレジャー・友人や家族を訪れる予定の方は、B2ビザの手続きをしましょう。滞在が90日以内の場合は、B1ビザと同様にESTAを申請してください。

 

B2ビザでは、以下のような活動が許可されています。

 

 

手続きは、B1ビザと同様の流れで行います。詳しくは後述するので、参考にしてください。

B1ビザの申請の流れ

ここでは、B1ビザの手続き方法について見ていきましょう。

申請の流れ

申請の流れは以下のとおりです。

 

  1. 申請書を作成する

DS-160というビザの申請フォームをオンライン上で作成し提出します。

申請には、パスポート・デジタル証明写真が必要です。面接時にDS-160の確認ページに記載された申請IDとバーコードが必要となるため、事前にコピーをとっておきましょう。

 

入力内容に間違いや抜け漏れがないか、チェックをしてから提出してください。必ず、全ての項目で正しく回答するようにしましょう。

 

  1. ビザの申請料金を支払う

オンラインのビザ申請サイトでプロファイルを作成し、ビザの申請料金185ドルを支払います。面接の予約時に支払い後の受付番号が必要になるため、事前にコピーをとっておきましょう。

 

2023年10月14日より、ビザサービスのシステムが新しくなります。近日中に申請料金の支払いを予定している方は、2023年10月9日までに支払いを済ませてください。10月9日以降は、サービスが再開される10月14日まで支払いができなくなります。

 

  1. 面接を予約する

オンラインのビザ申請サイトから面接の予約をします。予約の際に、DS-160の確認番号を正しく入力してください。誤った番号を入力してしまうと、申請が受理されなかったり、予約がキャンセルされたりします。

 

面接時には、予約の確認書が必要です。予約後の確認画面をコピーしておきましょう。

 

大使館の繁忙期などにより、希望の日程で予約ができないケースもあります。渡航の日程に間に合うように、早めに予約をしましょう。面接の空き状況は、オンライン上からチェックできます。

 

  1. 提出書類をそろえる

面接時にすべての書類を提出するため、面接の前までに集めておきましょう。書類については後述するので、参考にしてください。

 

  1. 面接

アメリカ大使館または領事館で面接を行います。面接では、渡米の理由や目的などを聞かれます。面接官の質問に対してスムーズに答えられるよう、事前に準備をしておきましょう。

 

14歳未満の方と80歳以上の方は面接が免除され、郵送での手続きが可能です。

 

  1. ビザの発給

問題がなければ、通常10日間ほどでビザが貼り付けられたパスポートが返却されます。数週間〜数カ月かかるケースもあるため、時間にゆとりを持って手続きを行ってください。

申請にかかる期間

面接で問題がなければ、通常10日間ほどでビザが発給されます。ただし、審査に時間がかかるケースもあるため注意してください。

 

例えば、以下のケースに当てはまる方は、10日以上の時間を要する可能性があります。

 

 

手続きは、遅くとも渡米予定の3カ月前までに行うのがおすすめです。ご自身のスケジュールに合わせて、早めの手続きを心がけましょう。

申請にかかる費用

アメリカ国務省は一部のビザの申請料金を引き上げ、2023年6月17日より新料金での適用が開始されています。

 

従来のB1ビザの申請料金は160ドルでしたが、新料金では185ドルに変更されました。料金はドルで表示されていますが、実際にはアメリカ国務省が設定した領事部の為替レートに基づく日本円で支払います。

 

2023年9月6日時点での領事部為替レートは1ドル=150円のため、日本円換算での申請料金は27,750円です。

 

支払いは、クレジットカードで行います。利用できるクレジットカードは以下のとおりです。

 

 

申請するビザの種類に応じた正しい料金が支払われていないと、面接の予約はできません。必ず、B1ビザの申請料金を支払いましょう。申請料金は、審査の結果に関わらず返金されないため注意してください。

B1ビザの申請の流れと必要書類

ここでは、B1ビザの必要書類について見ていきましょう。

申請時の必要書類

申請時に提出する書類は以下のとおりです。

通常書類

確認ページに記載されている申請IDとバーコードの情報が必要です。

 

5cm×5cmのサイズで、6カ月以内に撮影した背景が白のカラー写真を用意してください。証明写真は、DS-160の確認ページ左上に留めて提出します。

眼鏡を着用して撮影した写真は、使用できません。

 

アメリカでの滞在予定期間に加えて、6カ月以上の残存有効期間があるパスポートを用意してください。

 

過去に更新などをして、古いパスポートをお持ちの方は用意しておきましょう。

 

オンラインで面接の予約をした際の確認画面をコピーしてください。

補足書類

状況に応じて、以下の補足書類も用意しましょう。

 

滞在中の費用を賄えるだけの資金の証明として、収入証明書・納税証明書・残高証明書・通帳のコピーなどを用意してください。

 

予定している旅行に関する日程表や予約表などがある場合は、用意しておきましょう。

 

通常、90日以内の滞在予定であればESTAを利用できます。サポーティングレターは、目的を完了するまでの期間が90日では足りない理由を示す資料です。

職位・給与・勤続年数・休暇許可・渡航に関して仕事上の目的を説明した雇用主の書簡を用意しましょう。

 

サポーティングドキュメントは、サポーティングレターの信頼度を高めるための補足資料です。

例えば、イベントへ参加する方はパンフレットや招待状、商談をする方はビジネス関係者から受け取った書類などを用意しておきましょう。

 

過去に逮捕されたり、有罪判決を受けたりした方は、犯罪歴や裁判歴の記録を提出しなければいけません。刑期を満了もしくは恩赦された場合でも、提出しなければいけないため注意してください。

日本国籍以外の日本居住者の方

日本国籍以外で日本に居住している方は、以下の書類も用意してください。

 

必要書類の提出先

書類は、面接時に提出します。

面接を行うアメリカ大使館・領事館は以下のとおりです。

 

〒107-8420

東京都港区赤坂1-10-5

℡:03-3224-5000

 

〒530-8543

大阪市北区西天満2-11-5 米国総領事館ビル

℡:06-6315-5900

 

〒901-2104

沖縄県浦添市当山2-1-1

℡:098-876-4211

 

〒064-0821

札幌市中央区北1条西28丁目

℡:011-641-1115

※現在、札幌ではF・M・Jビザのみ面接を受け付けています。

 

アメリカ大使館または領事館は、日本の祝日だけでなくアメリカの祝日も休館します。

書類を集めるのにかかる時間

ビザ申請にかかる時間だけではなく、書類を集める時間にも考慮しなければいけません。

 

B1ビザは、個人で集める書類のほかに、雇用主が発行するサポーティングレターなども必要です。書類の種類によっては、発行までに日数がかかる可能性もあります。

 

例えば、銀行が発行する残高証明書は1週間ほどかかります。銀行によって対応が異なるため、注意してください。

 

発行までに時間のかかる書類は、なるべく早めに準備をしておきましょう。

書類を集めるのにかかる費用

書類によっては、発行するのに費用がかかる場合があります。

ビザの申請料金

185ドル

証明写真の代金

写真機で撮影:800円前後

写真館で撮影:2000円〜5000円

残高証明書の手数料(英文)

1000円前後

パスポート申請手数料(新規発行)

10年間有効:16,000円

5年間有効(12歳以上):11,000円

5年間有効(12歳未満):6,000円

必要書類の注意点

大前提として、不正な書類は提出しないでください。虚偽記載もしくは不実記載が明らかになった場合、ビザの申請資格を失ってしまいます。

 

加えて、提出する書類はすべて英文のものを用意してください。英文以外の書類を提出する場合は、英訳をつけて提出します。

 

書類に不備があると、追加で書類を求められたり、審査が長引いたりする可能性が高いです。ビザの情報は変更になるケースも多いため、常に最新の情報を得るように心がけましょう。

まとめ

この記事では、B1ビザの申請方法や提出書類について解説しました。

 

同じビジネス目的であっても、滞在期間によって手続きの流れは異なります。滞在期間が90日以上の方はB1ビザを、90日以内の方はESTAを申請してください。

 

B1ビザを申請するには、書類を不備なく提出し、アメリカ大使館または領事館で面接を受けなければいけません。

 

手続きに不安のある方やスムーズに準備をしたい方は、ビザ取得のサポートをしている行政書士などの専門家に依頼するのがおすすめです。

 

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