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アメリカへ留学する際のビザとは?取得の流れや必要書類を解説

アメリカに留学するには、学生ビザを取得しなければいけません。

 

アメリカに留学したい方の中には、

 

「どんな学生ビザが必要なの?」

「手続きの手順は?」

「必要書類は?」

 

といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。

 

この記事では、アメリカへ留学する際のビザについて、取得の流れや必要書類を詳しく解説します。

ぜひ、最後までお読みください。

アメリカの留学ビザを取得する要件

学生ビザの申請要件は以下のとおりです。

  • ・「I-20」を取得している
  • ・学力を証明できる
  • ・フルタイムでの就学を予定している
  • ・滞在中の生活費を支払う資金がある
  • ・留学終了後に帰国する意思がある

 

通常、ビザの取得には面接が必要です。しかし、以下の条件を満たせば、2023年12月31日までは面接を受けずに郵送でビザの申請ができます。

  • ・日本国籍を有する
  • ・日本に滞在している
  • ・F・M・一部のJビザを申請する
  • ・日本・アメリカ・またはそのほかの国で逮捕歴がない
  • ・次のいずれかの条件を満たしている
  • 1.過去にESTAを利用して渡米したことがあり、ESTA申請が却下されたことがない
  • 2.ビザの種類にかかわらず、14歳以降にアメリカのビザを発行されたことがある

アメリカの留学ビザの種類

アメリカ国内の教育機関へ留学する方は、学生ビザを取得しなければいけません。

 

ここでは、留学ビザの種類について見ていきましょう。

F-1(学生)ビザ

F-1ビザとは、最も一般的な学生ビザ1つで、以下の申請者を対象としています。

  • ・アメリカ政府が認定する私立高校・大学・大学院に留学する者
  • ・アメリカ国内の認定大学・私立高校・語学学校などで特定の英語プログラムを修学する者
  • ・アメリカ国内の認定教育機関で週18時間以上の特定のカリキュラムを受講する者

 

高等教育機関で学位を取得したり、語学学校で英語を学習したりするのが目的の方は、F-1ビザを申請しましょう。

 

期間は、最大5年間です。

原則として、就労は認められていないため注意してください。例外として許可を得れば、制限付きでの就労(学内アルバイトなど)が可能です。

M-1(専門学生)ビザ

M-1ビザとは、主にアメリカ国内の専門学校へ留学するためのビザで、以下の申請者を対象としています。

  • ・アメリカ国内の専門学校・職業訓練校に留学する者
  • ・職業訓練および専門職の研修を目的とし、具体的な計画と帰国後のプランを説明できる者

 

学位の取得ではなく技術の習得を目的とし、職業訓練や就労のための教育・研修を受ける方は、M-1ビザを申請しましょう。

 

例えば、デザインスクール・美容関連スクール・ダンススクール・パイロット養成学校などに進学する方は、取得しなければいけません。

 

期間は、通常1年間です。

原則として、M-1ビザからF-1ビザへの変更はできないため注意してください。

ESTA

ESTAは、ビザ免除プログラム(VWP)を利用して渡航する旅行者の適格性を判断する、電子渡航認証システムです。いわゆるビザではありませんが、ビザなしでアメリカに渡航する場合、事前に取得しなければいけません。

 

例えば、短期留学(週18時間未満の授業時間・90日以下の滞在期間)などで学生ビザが不要な方は、渡航前にESTAを取得する必要があります。一方、学生ビザを取得した方は不要です。

 

ESTAは、渡航する72時間前までにオンライン申請をして取得ができます。申請料金は、21ドルです。有効期限は申請をした日から2年間で、有効期限内であれば再申請をせずに何度でも使用できます。

アメリカの留学ビザ取得の流れ

ここでは、留学ビザを取得する流れについて見ていきましょう。

I-20が発行されたら必要書類を用意する

留学先の学校で入学の手続きをしてください。学校によって受験方法は異なりますが、一般的な大学では、願書・成績証明書・英語力を証明する資料・エッセイ・推薦状などの提出を求められます。

 

入学が許可されれば、学校から「I-20」という書類が発行されます。

「I-20」とは、フルタイムでの入学が許可され、滞在中の留学資金があることの証明を保証する書類です。

 

「I-20」を受け取ったら、記載内容に間違いがないかを確認し、名前を記入する欄にサインをしましょう。「I-20」を受領後、ビザ申請に必要な書類を用意してください。

 

パスポートを持っていない方や期限が切れている方は、1番最初にパスポートの取得または更新を行ってください。

プロファイルを作成後申請料金を支払う

「DS-160」というオンラインのビザ申請フォームに、必要事項を入力し提出します。申請の際に、パスポート・I-20・デジタル証明写真が必要です。

回答に不備がある場合、申請は受理されません。必ず、正確な情報を入力してください。

 

「DS-160」の申請を済ませたら、SEVIS費350ドルを支払います。料金は、ネット上からクレジットカードで支払えます。SEVIS費の領収書は面接時に必要になるため、プリントアウトして保管しておきましょう。

SEVISとは、留学生の情報をデータベースにして必要なときに確認できるようにしたシステムです。

 

ビザの面接を受けるには、ビザ申請サイトでユーザー登録をし、プロファイルを作成しなければいけません。プロファイルを作成後、サイト上からビザ申請料金185ドルを支払います。

 

ビザ申請料金を支払ったら、面接の予約をしてください。面接は、最寄りのアメリカ大使館または領事館で行います。

申請書類を作成し、面接を受ける

すべての必要書類をそろえて、面接を受けましょう。必要書類については、次項を参考にしてください。

 

アメリカ大使館・領事館はセキュリティが厳重なため、入り口で持ち物検査があります。

 

持ち込みが可能なものは以下のとおりです。

  • ・携帯電話 1台
  • ・手持ちバッグ 1点(25cm×25cm以内)
  • ・ビザ申請の必要書類が入ったクリアファイル
  • ・傘(持ち物検査前の傘立てに預ける)

 

持ち込みが不可なものは以下のとおりです。

  • ・ノートパソコン・タブレットなどの電子機器類
  • ・許可されたサイズ以上のかばん
  • ・食品
  • ・たばこ・ライター・マッチなど
  • ・ハサミ・ナイフなど

 

大使館に荷物を預けられるスペースはないため、持ち込みができないアイテムを持っている場合は、最寄り駅のコインロッカーなどに預けておきましょう。

 

面接では、特に以下の2点について確認されます。

  • 「学生ビザの制限を超えて働くつもりがないか」
  • 「学生ビザの期限を超えて滞在しないか」

 

1対1の面接で、英語または日本語(面接官によって異なる)で行われます。あらかじめ、よく聞かれる質問に対しての回答をまとめておくと安心です。

例えば、留学の目的・理由・期間・滞在場所・留学後の予定などは、英語で答えられるようにしておきましょう。

ビザ取得

問題がなければ面接後1〜2週間で、学生ビザが貼り付けられたパスポートが返却されます。

 

返却方法は、大使館での受け取りまたは郵送のどちらかを選択してください。窓口での受け取りは無料ですが、郵送の場合は別途3,410円の費用が必要です。

アメリカの留学ビザ取得にかかる必要書類

必要な書類は以下のとおりです。

  • ・非移民ビザオンライン申請書DS-160フォーム
  • ・学校から発行された「I-20」
  • ・証明写真(6カ月以内に撮影した5cm×5cmで背景が白のカラー写真)
  • ・パスポート(アメリカでの滞在予定期間に加えて、6カ月以上の残存有効期間があるもの)
  • ・過去10年間に発行された古いパスポート
  • ・I-901 SEVIS費確認書
  • ・面接予約確認書
  • ・銀行の残高証明書または預金通帳(英文)
  • ・クリアファイル

 

以下の補足書類も用意しましょう。

  • ・留学終了後に確実に帰国することを示す書類
  • ・アメリカ滞在中の費用を賄える十分な資金があることを証明する書類
  • ・他者から金銭的な支援を受ける場合は、支援者との関係を証明する書類・支援者の直近の納税証明書・支援者の預金通帳または定期預金証書

 

日本国籍以外で日本居住者の方は以下の書類も用意してください。

  • ・在留カードまたは特別永住者証明書の両面コピー

アメリカの留学ビザ申請の注意点

申請時の注意点は以下のとおりです。

  • ・留学の動機を明確に説明できるようにする

面接では、留学の動機を聞かれるケースが多いです。「なぜ留学するのか」「なぜアメリカなのか」をスムーズに説明できるようにしておきましょう。明確に答えられない場合、却下される可能性もあるため注意してください。

 

英語か日本語かは面接官によって異なりますが、入学時に語学力の必要な大学などが進学先の場合は、英語で行われる可能性が高いです。念の為、英語で受け答えできるように準備しておきましょう。

  • ・年齢

学生ビザの年齢に関して、特別な規定はありません。ただし、40歳以上の年齢になると、取得は難しくなると言われています。年齢が高いと、審査はより厳しくなるため注意してください。

「なぜ今の年齢で留学しなければいけないのか?」といった、留学の目的を明確に答えられるようにしておきましょう。

  • ・変更・キャンセルできない航空券を買わない

ビザが許可されたパスポートが届くまでは、渡航日を変更・キャンセルできない航空券は買わないようにしましょう。

ビザ申請は、書類の不備などにより再申請が必要になる可能性もあります。スケジュールに遅れが発生した場合に対応できるよう、変更・キャンセルが可能な航空券を買ってください。もしくは、ビザの受領後に購入するようにしましょう。

  • ・最新情報を常にチェック

ビザに関する情報は、予告なく変更になる場合もあります。正確な情報を得るためにも、常に最新の情報を確認してください。

アメリカ政府公式のビザ情報サイトや在日アメリカ大使館のホームページなどを、こまめにチェックしておくと安心です。

まとめ

この記事では、アメリカへ留学する際のビザの取得や必要書類について解説しました。

 

アメリカに留学するには、F-1やM-1などの学生ビザが必要です。

ビザ申請は適切な順序で進めれば、さほど難しくはありません。しかし、書類などに不備があると再申請となってしまうため、慎重に準備を進めてください。

 

申請に不安のある方は、行政書士などの専門家に依頼するのもおすすめです。

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