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M1ビザを取得できる条件とは?ほかのビザとの違いや申請と取得の流れ

アメリカのビザにはたくさんの種類があります。

 

渡航目的や、滞在目的に合わせて細かく分かれているため、わかりにくい部分があり、どのビザを取得すれば良いか悩む場合が多いでしょう。

 

学生ビザにも種類があります。

 

通常学生ビザというと、大学等へ留学するために必要なビザと考えがちですが、専門学校や、仕事に必要な技術を学ぶためや、芸術的な分野のものを学ぶための留学の場合も学生ビザになります。

 

その場合は、大学へ留学する際のビザと種類が違い、M1ビザを取得することになります。

この記事では、M1ビザを取得できる条件を、他のビザとの違いや、取得方法の流れを説明したうえで、詳しく解説します。

M1ビザとは

アメリカのビザは、大きく2つの種類のビザがあります。

移民を目的として取得する移民ビザと、一時滞在用の非移民ビザです。

 

非移民ビザは、アメリカ滞在の目的やそのほかの事実により、アメリカの移民法に基づき、取得するビザの種類が異なります。

 

ここでは、非移民ビザのひとつである、M1ビザについて、その概要、他のビザとの違い、取得できる条件を説明します。

概要

M1ビザは学生ビザの種類のひとつです。

 

アメリカの機関で、非学術的および職業的な教育や研修を受ける場合に必要なビザです。

 

あくまでも「非学術的」なので、芸術分野や、スポーツ、専門的な事柄を学ぶためにアメリカに行く学生のためのビザで、主に専門学校へ通うためのビザと考えて良いでしょう。

ほかの学生ビザとの違い

学生の取得できるビザの種類は、F1ビザ、M1ビザの二つです。

 

F1ビザは、もっとも一般的な学生ビザで、認定大学や私立高等学校、認可された英語プログラムを受ける場合に必要です。週18時間以上の授業を受ける場合にも必要となります。

 

そのほか、交流ビザの種類であるJ1ビザのなかにも学生が取得可能なビザがあります。いわゆる交換留学生などの場合は、こちらのJ1ビザを申請することになります。

 

また、J1ビザのオペアプログラムでは、ホストファミリーに住み込みで働きながら、自由時間にはコミュニティカレッジや語学学校へ通うことも可能ですが、就労が伴いますので、厳密に言うとM1やF1ビザとは種類が違うと言えるでしょう。

取得できる条件

M1ビザでは、アメリカでの「専門学校または専門機関での教育プログラムへの参加」に限られ、週20時間以上の受講が条件となります。

 

当然ではありますが、アメリカの機関から入学が許可されていなければなりません。

M1ビザ申請~取得までの流れ

M1ビザ申請から取得までの流れについて説明します。

 

ビザ申請については、在日アメリカ大使館、領事館のHPに説明があります。
学生ビザに関しての詳細な情報は、グローバルサポートサービス(GSS)のHPに記載がありますので、そちらを確認すると良いでしょう。

M1ビザの申請~取得の流れ

アメリカの専門学校や研修機関に入学が決定したら、ビザの申請に取り掛かります。

 

入学許可証にあたるI-20がアメリカの学校より送られてきたら、ビザ申請や渡航に必要であるためなくさないように大切に保管します。

パスポートを準備して、オンラインでビザ申請を行う

M1ビザ申請では、アメリカ滞在予定期間より6か月以上有効期限がある、ICチップ入りのパスポートが必要です。

 

有効期限がない場合や、パスポートを所持していない場合は、取得が必要となります。

過去10年間のうちに発行された古いパスポートを所持していれば、そちらも必要となります。

 

アメリカのビザ申請は、非移民ビザオンライン申請書(DS-160)にてオンライン申請を行います。

 

郵送申請や、面接時に必要であるため、オンライン申請を行った際、DS-160フォーム確認ページを印刷する必要があります。

申請料を支払う

ビザ申請に必要な申請料をオンラインで支払います。

 

クレジットカードでの支払いになります。

M1ビザは、185アメリカドルかかります。

 

初めて申請する場合は、オンラインであらかじめ新規登録を行い、プロファイルを登録します。

ログイン後支払いページから申請料を支払います。この際、DS-160の確認番号が必要です。

面接予約をする

特定の条件を満たしていれば、書類郵送での申請も可能ですが、M1ビザを初めて申請する場合には、面接が必要となります。

 

面接予約は、オンライン申請か、コールセンターで行います。
パスポート番号、ビザ申請料の受領番号、DS-160の確認番号が必要です。

面接を行う

M1ビザの面接は、アメリカ大使館および領事館で行われます。

東京、大阪、札幌、那覇にて面接を受けることができます。

必要書類は以下のとおりです。

  • ・滞在予定期間より6か月以上の期限があるパスポート
  • ・DS-160の確認ページ
  • ・予約確認ページ
  • ・写真1枚
  • ・SEVIS費用を支払済であることを示すI-901 SEVIS費確認書
  • ・米国の学校またはプログラムから許可発行されたI-20(入学許可証)
  • ・留学予定期間の全学費および生活費を支払う能力があることを証明する書類

 

まだ学生なので、留学費用を親などに出してもらう場合は、支援してくれる人との関係の証明する書類(出生証明書など)、支援してくれる人の直近の納税証明書原本、支援してくれる人の預金通帳や定期預金証書をもっていくことが必要です。

ビザが添付されたパスポートを受け取る

追跡サービスを確認し、ビザが取得できた場合は、面接時に選択した方法でビザが貼り付けられたパスポートを受領します。

 

郵送を選択した場合には、3,410円の追加料金でプロファイルに登録した住所にパスポートを郵送してもらうことができます。

 

東京と大阪にあるCGI Federal文書配達センターにて受領する場合は、追加料金はかかりません。

 

受領には、写真付き身分証の提示が必要です。

申請や取得で注意する点

M1ビザ申請や取得で注意をする点は以下のとおりです。

写真

6か月以内に撮影された写真で、サイズは5㎝×5㎝で、背景が白のものを準備します。

DS-160確認ページ左上に留めて提出します。

 

写真については、とても規定が厳しいため、アメリカ国務省の写真の要件のページをよく確認することが必要です。

 

眼鏡をつけての写真は認められません。

 

背景は白と決められています。その他の色や、普通のスナップ写真では審査に通りませんので注意が必要です。

面接

M1ビザでは、職業訓練的な意味合いでの研修での滞在も多いため、卒業後どのように学んだことを生かすのかを問われます。

 

しっかりと返答できるようにあらかじめ用意して面接に臨むとよいでしょう。

 

アメリカ大使館や領事館は、中にもって入れるものが厳しく制限されています。

 

持ち込み可能なもの、持ち込み不可能なものをあらかじめ把握して不必要なものを持っていかないようにしましょう。

 

パソコンやタブレット類の持ち込みは禁止されており、携帯電話1台の持ち込みしか許可されていません。

その場で検索や、翻訳などはできませんので、英語での面接に不安がある場合はあらかじめ質問に対しての答えを用意して、練習したうえで面接に挑むことをおすすめします。

 

持ち込み可能なもの

携帯電話1台

手持ち可能なバッグ1点(25cmx25cm以下)

ビザ申請関連書類が入った透明なクリアフォルダー

傘(荷物検査前にセキュリティゲートの外の傘たてに置くこと)

ベビー用品(ミルク・おむつ・お湯など)

ベビーカー(待合室の外に保管場所あり)

 

持ち込み不可能なもの

ノートパソコン、iPad 、USBメモリ、電子手帳、スマートウォッチ、ポケベル、カメラ、オーディオ/ビデオカセット、コンパクトディスク、MP3、フロッピーディスク、ポータブル音楽プレーヤーなどの電子機器

許可されたサイズ(25cmx25cm以下)を超える大きなかばん(バックパック、リュックサック、ブリーフケース、旅行かばん、スーツケースなど)

食品全般

煙草、葉巻、マッチ、ライター

はさみやナイフ、爪やすりなどの先の尖った物

全ての武器、凶器、火薬、爆発物

※このほかにも、警備員の指示により持ち込み不可になるものあり

書類不備

M1ビザの申請はオンラインで行います。

 

オンライン申請は、自宅でじっくり取り組める利点がある反面、オンライン申請で申請が終了してしまったかのように思ってしまい、面接時に申請で必要な書類をもっていくのを忘れがちという可能性があります。

 

面接時に必要書類を忘れてしまうと、書類不備でビザの許可が下りません。

 

ビザの審査は時間がかかるため、アメリカへ行く予定の日より3か月は前もって面接を受けるようにしたほうが良いですが、もし書類不備で許可が下りない場合は、再度申請を行う必要があるため、必要以上に時間がかかってしまいます。

 

渡航予定日にビザが間に合わない可能性があるのです。

 

ビザの申請をする際には、書類不備がないようにすることが大切です。

また、ビザの許可が下りない可能性も考え、余裕をもって申請を行うことが必要といえます。

まとめ

アメリカの学生ビザであるM1ビザは、非学術的および職業的な教育や研修を受ける場合に必要なビザです。

 

アメリカの機関から入学の許可を得たのち、M1ビザの申請をオンラインで行います。

オンライン申請が終わったのち、申請料の支払いと面接予約を行い、予約をした日にアメリカ大使館および領事館で面接を受けます。

 

面接時には、必要書類の不備がないように綿密に準備を行うことが必要で、書類不備で不許可にならないようにします。

 

もし申請や書類について不安がある場合は、アメリカビザ取得に強い行政書士事務所等で申請代行を依頼することをおすすめします。

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