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相続の預金解約手続きは行政書士に依頼したほうがよい?

相続に伴って、故人の預金解約の手続きを行う場合、行政書士等のプロに依頼すべきなのか、それとも自分でできるのか?わからなくて困ってるという方も多いのではないでしょうか。

 

そんな方のために、行政書士に頼むメリット・デメリットについてご説明します。

 

行政書士に頼む際の唯一にして最大のデメリットは、みなさんもお分かりの通りコストです。行政書士等の専門家に際はそのコストと比較してどれだけのメリットがあるかを検討する必要がありますね。

 

相続の専門家である行政書士に頼んだ場合のメリットは次のようなものがあります。

 

①最適な相続手段を選ぶことができる

②戸籍謄本などの書類収集の手間が省ける

③何度も銀行に足を運ぶ必要がない

④相続手続きでのトラブルが事前に避けられる可能性がある

⑤弁護士等の他の専門家より比較的安価

 

具体的にはどういったことなのか、詳しく説明していきたいと思います。

①最適な相続手段を選ぶことができる

専門家に頼むメリットは何といっても、その知識ですよね。銀行等に行けば最低限必要な手続きの方法等は教えてくれますが、何の手続きをするか決まっていなければ何も教えてくれなかったり、複雑なケースの場合は窓口の担当者ではわからなかったりするもあります。

相続を専門とする行政書士に依頼することで、なにもわからない状況でもどんな手続きを取る必要があるのか、その人にとって最適な方法を選び、スムーズに手続きを終わらせることができるようにしてくれます。

また、相続についてわからないことがあれば、預金の解約だけでなく、その他のことについても、丁寧にアドバイスをもらえます。

②戸籍謄本などの書類収集の手間が省ける

預金の解約手続きにはたくさんの書類が必要です。必要な書類は、概ね以下のものが必要になります。

 

・銀行所定の申請書

・遺産分割協議書(各相続人の署名、実印の押印が必要)

・亡くなった人の戸籍謄本(生まれてから亡くなるまで)

・各相続人の戸籍謄本(故人と相続人の関係が分かるもの)

・各相続人の印鑑証明書(発行から6か月以内のもの)

・各相続人の実印(遺産分割協議で預金を受けないことになった相続人の実印は不要)

・亡くなった人の預金通帳、キャッシュカード

 

これらのうち、亡くなった人の戸籍謄本の取得は少し難しいかもしれません。生まれてから亡くなるまでずっと本籍地が変わらず、相続人も本籍地を知っている場合は良いのですが、本籍地を転々としていて辿るのが難しい場合や、実は外国籍から日本に帰化していた過去があったりすると、日本の戸籍のみならず外国の戸籍も取得しなければならない場合があります。このような場合は、個人で全て取得するのは数も多い上、収集そのものも一般の方には難しい場合が多く、困難を極めますので、専門家のサポートを受けるのが良いでしょう。

③何度も銀行に足を運ぶ必要がない

名義変更を専門家に頼まずに自分で行おうとした場合、何度も銀行に足を運ばなければならなりません。その点、行政書士に依頼することで行政書士が代わりに手続きをおこなってくれますので、ご自身で何度も銀行に行く必要がなくなります。

 

また、相続について詳しくない方が自分で手続きをする場合は、わからないことが多いため、わからないことを訊きに行ったり、書類が準備できて提出しても不備があって何度もやり直しをする必要がでてきたりすることもあります。

お忙しい方等は専門家に依頼するのが良いと思います。

④相続手続きでのトラブルが事前に避けられる可能性がある

遺産分割協議書を作成する場合はもちろん、相続する人が決まっていて問題がないように思われる場合にも、相続の手続きをする上でトラブルになることがあります。

 

相続をする場合には遺産分割について話し合う必要がありますし、話し合いが成立した後も、相続の手続きをするには相続人全員の戸籍謄本が必要になる等、他の相続人の協力を得られなければ手続きをすることができないからです。

 

第三者である行政書士に民法に基づいた分割方法についてアドバイスをもらうことで、自分たちでの話し合いをスムーズに進めることも可能になりますし、実際に預金解約の手続きに入った後も、行政書士が職務上請求によって代理で戸籍謄本等を収集してくれるので、トラブルが少なく、スムーズに進めることができるのです。

⑤弁護士等の他の専門家より安価

これはタイトルの通りです。弁護士や司法書士等の他の専門家に頼むこともできますが、行政書士に頼む方がコストを抑えられる場合が多いです。

 

行政書士の場合は、弁護士と違って裁判等はできませんが、相続をされる方のほとんどは行政書士で十分なことが多いですし、手続きを進めていく中で弁護士や司法書士に頼む必要が出てきた場合にも、提携している先生と協力して進めてくれますので、安心して任せることができます。

 

このような理由で、相続の手続きを行政書士に依頼するメリットはとても大きいと思います。依頼するための費用はかかりますが、相続する金額やかかる時間、そもそも自分自身できるのかどうか等の要素を比較しながら、利用を検討してみてください。