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ゆうちょ銀行の死亡による定期預金解約(必要書類と流れ)

相続をする時、ゆうちょ定期預金の口座の解約はどうすればよいのでしょうか。相続手続きというだけで面倒なことが多く、難しそうだというのに、定期預金なんて特別な気がしてどうしていいかわからないなんて方も多いと思います。

 

そんな方のために亡くなった方のゆうちょ銀行定期預金を解約したい場合はどうすればいいのか、順を追って説明していきます。

 

ゆうちょ銀行は相続手続きの際に、名義変更か、解約かを選択することができます。名義変更とは、その名の通り、故人の名義だった口座の名義を変更する手続きです。口座の持ち主を相続人に変えて口座そのものを相続する方法です。

 

一方、解約する場合は、故人の口座のお金を相続人の口座に振り込んだり、現金化して受け取ったりする方法です。

 

今回は多くの方が選択する解約手続きについて説明していきます。

【定期預金解約手続き】

定期預金と言われると普通預金と違ってなんか大変そうだし、どうしていいかわからないという声も聞こえてきそうですが、基本的には普通預金の解約手続きと変わりません。

 

それでは、解約の手続きをひとつひとつ見ていきましょう。

1、「相続確認表」の提出

遺言書や遺産分割協議によって、口座を相続する人が決まったら、解約の手続きを開始します。

 

まずは「相続確認表」に必要事項を記入し、ゆうちょ銀行の貯金窓口に提出します。この窓口は個人が口座をつくったときの窓口である必要はありませんので最寄りの窓口にもっていけばよいでしょう。

 

他の銀行では、あらかじめ必要書類をそろえて窓口にもっていけばその場で解約の手続きをしてくれることも多いのですが、ゆうちょ銀行の場合はまずこの「相続確認表」を提出しなければなりません。

 

「相続確認表」には遺言書があるか否か、亡くなった方の情報、相続人全員との関係性を示すための家系図を記入します。この「相続確認表」はゆうちょ銀行のホームページや窓口で取得することができます。

2、「必要書類のご案内」を受け取る

必要事項を記入した「相続確認表」を窓口に提出すると申し出をしてから1~2週間程度で「必要事項のご案内」が郵送されてきます。

 

ゆうちょ銀行側が、「相続確認表」に沿って個別に必要書類を判断し、送ってくれますので、この案内に沿って相続手続きに必要な書類を準備します。

 

個々の事情によって必要とされる書類は異なりますが、次のような書類が要求されることになります。

・印鑑証明書

・遺産分割協議書

・故人の出生から現在までの戸籍謄本

・相続人全員の戸籍謄本

3、必要書類を提出

準備した書類をゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口に提出します。提出する窓口は最初に「相続確認表」を提出した時と同じ窓口に提出するようにしましょう。

4、解約手続き完了

必要書類を提出してから1~2週間程度で代表相続人の口座へ払戻金が入金されますので、これで手続きは完了です。

 

ちなみに、ゆうちょ銀行では他の銀行の口座への払い戻しや共同相続人全員への個別の払い戻しは行ってくれませんので、代表相続人が以前からもっていた口座か、新たに作った口座に入金してもらうか、現金で受け取ることになります。

 

払い戻しを受けるまでには何度も窓口まで足を運ばないといけなかったり、多くの書類を集めたりする必要があります。お仕事等で忙しく、何度も窓口まで行けないという方や、ご自身でこれらの手続きを行うのが難しいと感じられた方は、行政書士等専門家のサポートを受けるのが良いでしょう。

専門家のサポートを受けることで手続きを円滑に、確実に進めることができます。依頼するための費用は数万円程度かかりますが、相続する金額やかかる時間、そもそも自分自身で手続きできるのかどうか等の要素を比較しながら、利用を検討してみてください。

【解約せず、名義変更した方がよい場合も!】

この記事の最初の方で口座を相続する場合、口座を解約してお金を払い戻す方法と、口座の名義人を変更する方法があると説明しました。

 

一般的に定期預金を解約する方が多いので解約手続きについて解説してきましたが、実は解約をせずに名義変更をした方がお得な場合もあるのです。

 

それは、定期預金の金利が良い場合です。

 

その定期預金の金利が高い場合は相続のタイミングで解約せずに満期まで待てば多くの利息を手にすることができる可能性もあるのです。その

場合は、解約せずにそのまま名義を相続する人の名義に変える方法をとる方がお得ですよね。

 

定期預金の金利等も確認して、解約をするのか、名義変更をするのか検討してみると良いと思います。