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電話加入権の相続手続に必要な戸籍謄本は?

電話加入権も相続財産になります。そのため、権利を持っていた方がなくなれば相続の手続きが必要になります。

 

ここでは、電話加入権の相続手続きの流れと必要な戸籍謄本について説明していきます。

まずは亡くなったかたが電話加入権をもっていたか確認しましょう。

電話加入権はNTTの電話回線を使用するための権利であり、お金を払ってその権利を得ているので、電話加入権は購入者の財産になり、転売することも可能です。そのため、電話加入権も相続財産になります。

 

ただ、固定電話を持っているからといって必ずしも電話加入権を持っているわけではありません。最近のネット回線を使用したIP電話等の場合は電話加入権をもっていなくても固定電話を使用することができますので、まずは電話会社に確認をして電話加入権があるかどうか確認しましょう。

電話加入権の名義変更の方法

1、届出用紙のダウンロード

 NTTのホームページから「電話加入権等敬称・改称届出書」をダウンロードできます。

2、必要事項の記入

 届出書をダウンロードできたら、記入見本を見ながら必要事項を記入していきます。記入見本は届出書と一緒にダウンロードでき、詳しい説明も書いてありますので、丁寧に見本を確認しながら記入していけば大丈夫です。

3、必要書類の収集

 届出書を提出する際に一緒に提出する書類を用意します。必要な書類は後で詳しく説明します。

4、書類の郵送

 書類の準備ができたら、届出書と用意したその他の書類を封筒にいれて郵送します。

 郵送先はNTT東日本とNTT西日本では異なります。

①NTT東日本の郵送先

 NTT東日本の場合は「NTT東日本センター」に郵送します。NTT東日本のホームページから封筒に貼付する宛先の用紙が取得できるので、それを封筒に貼り付けて、差出人の住所とお名前を書いて投函すれば完了です。

②NTT西日本の郵送先

 NTT西日本の場合は回線がある場所によって書類の郵送先が異なります。

名義変更手続きを行う回線の存在する府県によって書類の郵送先が異なりますので、ご確認の上、郵送いただきます。

 

次の場所に回線がある場合は徳島センターに郵送します

岐阜県・三重県・石川県・富山県・福井県・愛媛県・香川県・徳島県・高知県の回線の場合

〈徳島センター郵送先〉

〒770-0856 徳島県徳島市中洲町2丁目25番地

NTT西日本 加入権センター徳島

次の場所に回線がある場合は鹿児島センターに郵送します。

愛知県・静岡県・大阪府・和歌山県・京都府・奈良県・滋賀県・兵庫県・広島県・島根県・岡山県・鳥取県・山口県・福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・鹿児島県・宮崎県・沖縄県

〈鹿児島センター郵送先〉

〒890-8509 鹿児島市鴨池新町6-2 NTT鴨池ビル

NTT西日本 加入権センター鹿児島

5、完了の通知が届く

 必要書類を郵送したら、あとは完了の通知が届くのを待つだけです。

必要な書類

電話加入権の名義変更に必要な書類は次の通りです。

①亡くなった人の戸籍謄本

②相続関係を示す戸籍謄本

③相続する人の本人確認書類

④相続する人の印鑑

①亡くなった人の戸籍謄本(コピー可)

これは、電話加入権の名義人が亡くなったことを証明するために必要になります。電話加入権の名義人の方が死亡した際の戸籍謄本を取得して、死亡したこと、死亡年月日が記載されていることを確認しましょう。

ほとんどの場合は、不動産や銀行口座等のその他の相続財産の相続の手続き等のために既に取得されている場合が多いかと思います。

電話加入権の名義変更の手続きの場合は、役所から取得した原本を提出する必要はありませんので、すでにお手元にある場合はそれをコピーしていただければ大丈夫です。

②相続関係を示す戸籍謄本(コピー可)

電話加入権を承継する人と亡くなった方の相続関係を証明するために提出します。①で取得した戸籍謄本から遡る等して、相続関係を証明できる戸籍謄本を取得します。1部だけでは相続関係を示すことができない場合も多くありますので、いくつもの戸籍謄本を取得しなければならない場合もあります。

もちろん、①で用意したものだけで相続関係が証明できるのであれば必要ありません。

また、こちらも役所から取得した原本を提出する必要はありませんので、すでにお手元にある場合はそれをコピーしていただければ大丈夫です。

③相続する人の本人確認書類(コピー可)

新しく新契約者になる方の氏名、住所、生年月日が確認できる書類のコピーを用意します。 運転免許証、パスポート、在留カード、特別永住者証明書、マイナンバーカード(個人番号カード:表面)、健康保険証、国民年金手帳等です。有効期限があるものは有効期限内のもの、有効期限がないものは発行から3か月以内であることが求められます。

 

いかがでしたでしょうか。電話加入権の承継方法等はNTTのそれほど難しいことはありません。ただ、相続関係が複雑な場合等は戸籍の収集が難しい場合もありますので、ご自身で手続きを行うのが難しいと感じるようであれば、行政書士等専門家のサポートを受けるのが良いでしょう。