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相続の戸籍謄本を出生から死亡まで簡単に取る方法

戸籍謄本を集めるのに苦労されている方が多いのではないでしょうか。相続において必ず必要となる「出生から死亡までの戸籍謄本」を簡単に取る方法はないかと考えたことがあると思います。

 

今回は、相続の戸籍謄本を出生から死亡までを簡単に取る方法があるのかについて説明していきたいと思います。

 

出生から死亡までの戸籍謄本の収集方法は2つです。自分で収集するか、行政書士等の専門家に依頼して収集してもらうかどうかになります。

 

ここでは、自分で収集する場合の流れと、行政書士等の専門家に依頼する流れを書いていきたいと思います。

1、自分で収集する場合の流れ

自分で収集する場合の流れは下記となります。

①必要書類を収集する

まずは、なんといっても亡くなった人の戸籍謄本一式を取得するのに必要な書類を集めることが必要です。役所に行って必要になる書類を聞いてきましょう。電話で聞くことも可能ですが、必ず役所が開いている時間に出向くか電話をする必要があります。役所の人は専門用語をたくさん使用してきますので、意味が理解できない言葉もあるかと思いますが、粘り強く理解できるまできちんと聞きましょう。

②亡くなった時点での戸籍謄本(除籍謄本)を請求する

戸籍収集のスタートです。戸籍の請求用紙に必要事項を記入し、必要な書類とともに本籍を管轄する役所に請求しましょう。戸籍謄本を請求する役所は、必ずしも住所を管轄する役所ではないことに気を付けましょう。住所と本籍は違うものになります。

この違いがわからない場合は、まずはそこから調べるところから始まることでしょう。住所と本籍を間違えると、そもそも取得ができませんし、大幅な時間ロスとなります。相続手続きは、なにかと期限があります。相続税の申告だったり、相続放棄をする場合の期限だったりとありますので、早め早めの行動が必要となります。

③戸籍謄本(除籍謄本)を解読する

亡くなった人の戸籍謄本(除籍謄本)が取得できましたら、次に取得するべき戸籍の本籍地を解読しましょう。亡くなった人の戸籍には様々な情報が記載されています。死亡・結婚・離婚・養子縁組・転籍・帰化などなどです。これらひとつひとつのことが相続人を確定させるためにも重要となりますし、戸籍を遡っていくほどに読みにくくなっていきます。

④役所に請求する

取得できた戸籍を解読して次に取得するべき本籍地が判明したら、管轄する役所に請求しましょう。解読が間違っている場合には、役所から取得ができず、間違えた理由を解明して、正しい本籍地を導き出しましょう。

⑤繰り返す

あとは、これを繰り返していくだけとなります。戸籍とは、戸籍謄本が現在のものになり、遡るにつれて除籍謄本、改製原戸籍と形を変えています。昔のものになればなるほど読みづらさが増していくと思いますが、根気強く解読していきましょう。膨大な時間がかかることもありますが、相続手続きにために諦めることはできません。

2、行政書士に依頼する場合の流れ

行政書士に依頼する場合の流れは下記になります。

①相続を専門としている行政書士に相談予約

亡くなった人の出生から死亡までの戸籍謄本を早く確実に収集したい、不安な点がある、面倒なことは任せたい、時間がないという方は行政書士などの専門家を利用することをお勧めします。

行政書士に依頼する場合は、相続を専門に扱っているかどうかを事前に確認しましょう。行政書士というのは取扱い分野が広いので、自分の専門分野以外の内容についてはあまり知識がないものです。例えば、病院なら、歯科と整形外科みたいに違ってきます。虫歯なら歯科、腕の骨折なら整形外科に行くように、相続なら相続を専門としている行政書士相談することがポイントです。

②行政書士に相談

行政書士の相談では、まず家族関係が聞かれます。その上で、行政書士が案件を受任できる場合は、サービス内容や行政書士報酬の説明を受けます。

③依頼、着手金の支払い

説明を受けて、依頼を決定した場合は、一般的には総報酬の半分(50%)を着手金として支払うケースが多いです。ただ、支払い方法は事務所ごとに異なりますので必ず確認しましょう。

④待つのみ

あとは、行政書士が戸籍を収集してくれるのを待つだけとなります。行政書士は職権で戸籍を請求できますので、委任状を書く必要もありませんし、難解な昔の戸籍の解読もしなくて大丈夫です。

結論:行政書士の活用が便利!

このように行政書士に依頼すると、かなりの業務量と精神的負担が軽減されます。行政書士報酬は、事務所ごと、さらにはどこまでサポートするかのサービス内容により違いますが、おおむね数万円~程度で受任している事務所が多いように思います。なお、基本的に相続人が海外にいるようなケースや帰化をしているケースでは収集する書類が多くなる関係上、報酬も高く設定されているのが普通です。普段、お仕事等で忙しいあなたに代わって、請求用紙の作成、さらに戸籍の解読からの請求代行から相続人の確定までしっかり対処してくれます。専門の行政書士に頼めば、個々人の状況に合わせた上で、高いクオリティで業務を行ってくれることが期待できます。

 

いかがでしたでしょうか。今回は相続の戸籍謄本を出生から死亡までを簡単に取る方法があるのかについて説明させていただきました。ご自身でやることも可能ですが、専門家に戸籍の収集を依頼することも可能です。戸籍は、現在の令和から遡っていくと、平成・昭和・大正・明治とそれぞれの形の戸籍があり、読み解くのは非常に難しいこともあるでしょう。さらに請求する役所はそれぞれの本籍を管轄する役所になり、遠方の場合もあるでしょう。そのような場合には戸籍の収集を専門家に依頼することで、手間と時間を節約することが可能です専門家のサポートを受けることで手続きを円滑に、確実に進めることができます。依頼するための費用は数万円程度かかりますが、自分自身でする場合の時間や手間、そもそも自分自身できるのかどうか等の要素を比較しながら、利用を検討してみてください。