グリーンサイトとは、グリーンファイルと呼ばれる書類をクラウド上で簡単に作成・提出・確認できるサービスのことを言います。
以下で詳しく説明していきたいと思います。
グリーンサイトとは
グリーンサイトとは、グリーンファイルを作成、提出、、管理できる会員制有料サイトのことを言います。この、グリーンファイルとは、施工体制台帳や労務安全書類のことです。
施工体制台帳は、次のような書類です。
・施工体制台帳作成通知書(元請企業が一時請負企業に対して作成する書類)
・施工体制台帳(特定の工事に関わる全ての事業者の情報等をまとめた書類)
・施工体系図(下請人の施工分担関係を記した書類)
・再下請負通知書(一時請負以下の業者が下請を申請する場合に作成する書類)
・外国人建設就労者現場入場届出書(現場作業をする外国人労働者を管理するための書類)
労務安全書類とは次のような書類です。
・作業員名簿
・工事安全衛生計画書
・新規入場時等教育実施報告書(下請業者の作業員が安全衛生教育を受けているかを元請に報告する書類)
・安全ミーティング報告書(安全ミーティングの実施状況を報告する書類)
・持ち込み機械等使用届(機械名や点検内容等を管理する書類)
・工事・通勤用車両届(工事現場に入る全ての車両を管理する書類)
・有機溶剤・特定化学物質等持込使用届(危険物や有害物を管理する書類)
・火気使用願(工事現場で火気を使用する場合に作成する書類)
多くの建設会社が利用している
大成建設株式会社、清水建設株式会社、鹿島建設株式会社、株式会社大林組をはじめとした、大手、準大手、中堅ゼネコン等の数多くの会社が元請として加入しています。
協力企業として加入している会社も年々増えており、2020年3月末時点で、
利用企業数は60,000社以上となっています。
また、直接利用していないものの、上位企業が代行して企業情報や作業員情報を登録している代行企業も含めれば、530,000社となっています。
元請け会社の多くは登録していますので、元請会社から登録を勧められるケースも多いです。
加入するメリット
①パソコンだけあればOK
グリーンサイトは、インターネットに接続できるパソコンさえあれば、ログインIDとパスワードを使って、いつでも、どこでも書類の作成、提出、確認ができます。
②入力は1度のみでOK
一度登録した従業員情報やクレーン・車両情報等のデータは各書類に反映され、何度も再利用できるので、データ入力や書類作成の手間を大幅に削減することができます。
③入力漏れを防げる
自動で入力漏れ等をチェックしてくれますので、入力漏れを防げ、また施工体制台帳や施工体系図は自動で入力してくれますので、手作業によるミスを減らすことができます。
④期限切れを防止
健康診断や、各種免許、建設業許可等の期限に対し、アラート機能があり、期限切れを防止することができます。また、適正配置対象者や有資格者、社会保険加入状況等も簡単に検査することができます。
⑤省スペース
書類をクラウド上で作成、提出、管理できますので、紙による保管が必要なく、省スペース化を図ることができます。
利用料金
グリーンサイトは有料の会員サービスになりますので、利用料がかかります。
①元請会社の場合
グリーンサイトにログインするための基本利用料とプロジェクト利用料が必要です。
【基本利用料】
初期設定料金:10,000円
ID利用料:4,800円/年(1名プラン)、12,000円/年(10名プラン)
※IDはユーザー数分の支払いが必要です。
【プロジェクト利用料】
初期設定料金:300,000円/一式
年額利用料:72,000/1現場/年
※プロジェクト利用料はプロジェクトごと(現場毎)の支払いが必要です。
②協力会社の場合
この記事を読んでいただいている方の多くは協力会社として登録することになるかと思いますが、協力会社の場合は基本利用料だけ支払えばOKです。
料金は元請会社と同じく、下記の通りです。
【基本利用料】
初期設定料金:10,000円
ID利用料:4,800円/年(1名プラン)、12,000円/年(10名プラン)
※IDはユーザー数分の支払いが必要です。
いかがでしたでしょうか。
元請会社の多くが利用していることから、今後ますます利用者が増えていくと思われるグリーンサイトは、費用はかかるものの、多くのメリットがあります。気になっている方は費用とメリットを比較して導入を検討されてみると良いでしょう。