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外国人定着支援
外国人雇用を行っている企業からいただくご相談の1つに“定着”に関する課題があります。外国人採用においては人材紹介会社を利用するケースも多く、多くの金銭的・時間的なコストをかけても採用後にすぐに退職・離職をされてしまえば、採用までのコストは全て無駄になってしまいます。
当事務所では採用した外国人が継続して日本で就労したいと思ってもらえるよう、下記のようなお悩みをお持ちの企業に向けて外国人の定着支援を行っております。
- 採用コストを多くかけたが、すぐに転職をされてしまった
- 母国に住む家族のことで休暇を多くとるが、指摘はしても問題ないか
- 特定技能を活用したいが、転職ができるという観点から採用に躊躇している
- 外国人が継続して働きたいと思ってもらえるような職場環境を整備したいが、何から始めていいか分からない
外国人にずっと働きたいと思ってもらうためには
外国人が日本で就労をする目的は様々です。日本の文化が好きで留学をしてそのまま就職を希望するケースもあれば、母国に住んでいる家族に向けて仕送りをするために日本での収入を目的として就職するケースもあります。
働く社員1人1人にとって望んでいるキャリアも異なっているので、外国人とひとくくりにせずに各社員の希望に合わせて調整をしていくことが重要です。
①各社員のキャリアの整理
最も重要な点が、外国人社員のキャリアです。日本で就労する目的が異なっていれば、当然日本の在留期間や目指しているキャリアも異なります。いずれは母国で就職をするために日本で資格取得を目的としている社員に、中長期的なキャリアを提示しても自身のイメージと結びつかない可能性があります。
社員1人1人と定期的な面談機会を設けることで、各社員のキャリアを把握しておくことが、日常の業務を進めていくうえでも重要な対応になります。
②就労環境の整備
日本企業で就職をする場合、日本人では細かくみられることも少ない就業規則なども、外国人社員にとってはとても気になる事項がある可能性があります。どのような契約で、外国人社員に従事してもらう業務内容・目指していくべき方針は何なのかなど、採用を開始するタイミングからしっかりと就労環境に関する説明をしておくことが重要です。日本という離れた土地で働いていることを念頭に入れたうえで、丁寧にフォローを行い就労環境を整備していくことを心がけておくことが重要です。
③生活環境の整備
外国人にとっては、仕事が終わったあとのプライベートの時間も日本の文化・風習に合わせて生活をしていくことになります。そのため住居や契約等の日常を支える生活環境の整備はとても喜ばれます。特定技能外国人の場合には、支援業務の1つにも入っているため安心して日本で働いてもらうためにも生活環境の整備に企業が積極的に関わっていくことは、企業への信頼を向上させるという観点からもポジティブにはたらくケースが多いです。
④外国人社員の家族に関する配慮
就労している外国人のなかには、日本に家族を呼び寄せて一緒に生活をしているケースもあります。その場合外国人社員のビザの申請のみではなく。社員の家族のビザの申請や生活に関する問題も発生していきます。日本人社員の場合、家族に関する問題は自身で解決できるケースが多いですが、外国人社員の場合は対処方法が分からず相談もできなくなってしまうことがほとんどです。企業として外国人社員の家族に関する配慮をしていくことへの意識を向けているだけでも、外国人社員にとって企業への意識も高まります。
外国人の定着に向けた対策を行わないことのリスク
少し前のように人材を集めればすぐに採用できる、選ばれる国となっている日本ではなくなってきています。外国人を採用して終わりではなく、定着に向けた支援を行うことの重要度が増してきています。
①優秀な人材の退職・離職
能力やモチベーションの観点で優秀な人材の場合、自身が在籍している企業に関する考えや意識もとても高い傾向にあります。そのため、よりよい条件や
②新規の採用が困難
日本に在留している外国人の場合、同じ国籍の外国人のコミュニティに在籍されていることが多くあります。そういったコミュニティでは就職先の企業に関する活発な情報交換も行われているので、ポジティブ・ネガティブな情報も流れやすい傾向にあります。
優秀な人材が企業に対するネガティブなイメージを持って離職をした場合、事実とは異なった情報も含めて共有されてしまうリスクがあります。キャリアとして母国に帰国をすることが想定されていたとしても、在籍していた企業のイメージは想像以上に広く伝播されることを見込んで対応しておくことが重要です。
③人手不足による事業縮小
人材が離職し新規の採用も難しくなると、最終的には事業を縮小させる必要も出てきます。人材が定着する企業は共通して日本人・外国人の双方が定着する傾向にあります。つまり、人材が離職してしまう企業は共通して外国人のみではなく日本人の採用・定着も困難となります。人材が確保できなければ事業は縮小の一途をたどってしまいます。
外国人の定着をはかり、事業の拡大をより推進していくために
外国人の定着は、さらなる事業の拡大が見込めます。当事務所では外国人定着支援として、企業の担当者様と協力をしながら、外国人材の定着に向けた支援を実施いたします。
①定期面談に関するフィードバック
外国人社員が転職・離職を検討する要因の1つが「社内の人間関係」になります。日本人社員が圧倒的に多い企業の場合、うまく馴染むことができず転職・離職に繋がってしまうケースもあります。しっかりと企業で関係性をつくるためには、業務等で関与する機会の多い担当者様との定期面談が重要です。当事務所では定期面談でのヒアリング内容等を共有いただいたうえで、日本での生活の困りごとの解決や定着に向けて担当者様に検討いただきたい対応をフィードバックいたします。
②キャリアプラン策定支援
外国人のキャリアは日本に在留するために必要なビザ(在留資格)に紐づいています。在留資格の変更を含めたうえでの企業で活躍をしてもらうためのキャリアプランの策定が重要です。当事務所では在留資格の変更要件に関する知見を生かしたうえで、外国人材のキャリプランの策定に向けた支援を行います。
在籍している外国人材の希望等によっても調整が必要ですので、外国人社員ひとりひとりに合わせた調整が重要です。
③家族招へいの手続き代行
外国人社員が日本で中長期的に活躍していくためには、家族を含めて安心して過ごすことができる環境をつくることも重要です。企業での収入が安定したタイミングで家族の呼び寄せについて検討する外国人社員も出てくることが予想されます。外国人社員や家族の状況をヒアリングしたうえで、日本に呼び寄せるために必要な手続きを代行いたします。
企業が中長期的に成長していくには、外国人社員の定着が大変重要です。定着支援を今から行っておくことが、他企業との差別化にも繋がります。
「外国人社員の定着に向けて何をすべきか分からずイメージがわかない」という担当者様にも、初回相談にて具体的な実施施策を分かりやすくお伝えいたします。まずはぜひお気軽にご相談ください。