近年環境問題が深刻化する中で、住宅分野でもCO2の削除が大きな課題となっています。
このため国は、住宅をZEHにされる方を対象に補助金の交付を行なっています。
ZEH住宅を考える中で、メリットやデメリットは何だろう?そう、疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
こちらでは、そのような方に向けて、“ZEH補助金のメリットとデメリットをわかりやすく”というテーマについて詳しく解説致します。
■ZEH補助金とは?
ZEH(ゼッチ)とは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略称で、外皮の断熱性能の大幅な向上と高効率な設備やシステムの導入によって、室内環境の質を維持しつつ、一般的な
住宅よりも省エネ基準で20%以上削除される大幅な省エネルギーを実現し、かつ太陽光
パネル等の再生エネルギーの導入によって年間の一次エネルギーの収支をプラスマイナスゼロにする事を目指した住宅のことをZEHと呼びます。
ZEHの住宅として、“断熱性、省エネ、創エネ”の3つが満たされた住宅であることが必要となり、一つでもかけるとZEHの住宅にはなりません。
また、申請者や住宅の条件はありますが、ZEHの住宅には補助金も交付されます。
住宅の性能等によって複数のプランがありますが、ZEHの場合最大で60万円、更に性能を良くするZEH +等は、最大で105万円の補助金が交付されます。
また、停電自立型燃料電池等を導入した場合は、別途補助金が加算されます。
■ZEHのメリットとデメリットに関して
ZEHは省エネな住宅で、国から補助金も交付されるけど、ZEHにする事でどんなメリットやデメリットがあるのだろう?そう思われている方もいらっしゃると思います。
下記では、 ZEH住宅や補助金に関するメリットやデメリットについて解説いたします。
【メリットに関して】
①補助金が交付される!
補助金は、申請をされた方が必ず受けられるわけではありませんが、新築住宅や既存住宅を改修してZEHにし、申請者や住宅の条件を満たして申請をすることで、補助金が交付されます。また、補助金を受けるには、ZEHビルダー(プランナー)を利用する事が条件となります。
②光熱費が節約できる!
太陽光発電システム等の導入によって、光熱費を最小限に抑えることが可能になります。
また、光熱費を抑えるだけではなく、住宅で創られた電力量が家庭の消費電力を上回った場合は、余った分を電力会社に買い取ってもらうことも可能となり、収支がプラスになるケースもあります。
③快適な住宅で家族が健康に過ごすことができる!
断熱性能が高い住宅にすることで、熱を外に逃しにくく、家の中を一定の温度に保ちやすくすることで、冬場でも室内での体感温度をあたたかく感じられ、急激な温度変化で起こる
ヒートショックを防ぐことができます。
④災害に備えることができる!
日本は古くから災害の多い国であり、近年でも災害によって長期間停電となったニュースが記憶に新しいのではないでしょうか。
災害時でも、太陽光発電システム等を導入しているZEHの住宅だと、停電時でも非常用
コンセントから発電した電気を使うことができます。
注意点として、蓄電池がない場合や分電盤の破損等で使用できないケースもあります。
⑤住宅の資産価値が上がる!
2016年4月より、住宅の評価を決める基準の制度、BELSが設けられました。
このBELSは、星1から5の評価基準で住宅のエネルギー性能を評価し、星が多い程
エネルギー性能が高い住宅として評価されます。
このことから、エネルギー効率のいい住宅は、資産評価値も高い評価を受けられます。
【デメリットに関して】
①初期の費用が高くなる
ZEHの住宅にするためには、一般的な住宅よりも性能を高くするために、省エネ、創エネの設備の導入が必要になります。
このため、どうしても初期導入のコストがZEHではない住宅に比べてかかってしまい、費用も嵩んでしまいます。
②住宅のプランに制限がある
ZEHの住宅にするためには、外観デザインや間取り等をZEHの基準にしなければならないケースもあり、住宅のプランに制約がかかることがあります。
例えば屋根の形状の場合、十分なエネルギーを確保するために、大型の太陽光パネルを設置すると、場合によっては片流れ形の屋根に限定されるケースもあります。
このように、住宅プランに制約がかかる事があり、自由なプランにできない点があります。
③スケジュールを把握する必要がある
こちらはデメリットというより注意点になります。
補助金の申請は、2021年度は先着順となっており、また公募期間内に申請を行う必要があります。このため、住宅の取得にあたって予めスケジュールを把握し、ZEHビルダーを選択し、住宅取得の計画を立てる必要があります。
■まとめ
今回は、“ZEH補助金のメリットとデメリットをわかりやすく”というテーマで解説致しました。
ZEHの住宅にするには、初期コストも高くなり費用も嵩みますが、長い目で見ると省エネで地球に優しく、住宅の資産価値も上がる等メリットも大きいと思います。
また、ZEHの住宅には補助金を交付されるため、家づくりに活用されてみてはいかがでしょうか。
補助金の申請は、ZEHビルダーや専門家である行政書士も代行で行えます。
ZEH補助金に関することでお困りの方は、お気軽に専門家である行政書士にご相談下さい。
弊社の代行手数料
ZEH補助金サポート内容 |
金額 |
申請(外皮計算がすでにある場合) |
90,000円+税 |
申請(外皮計算を弊社で行う場合) |
120,000円+税 |
BELS評価申請代行 |
25,000円+税 |
※ご依頼の件数によってボリュームディスカウントがあります。