建築士事務所登録をしようと思ったけれど、なかなか自分で申請手続を進める時間が取れない、そんな方が少なくないと思います。
まず、何をすればいいのかわからないし、どれくらい時間がかかるのかもわからない、そんな貴方に代わり申請をしてくれる人がいます。
それが行政書士です。
しかしながら、依頼すると高そうだ、いくらくらいかかるのか?など不安や疑問をお持ちの方は多いと思います。
こちらでは、建築士事務所登録手続きを、行政書士に依頼した場合の報酬相場を詳しく見ていきたいと思います。
■建築士事務所登録の報酬相場
日本行政書士会連合会が出している報酬額統計調査の結果によると下記になります。
(ちなみに報酬額統計調査とは、日本行政書士連合会が、依頼者が行政書士を選択しやすいように5年に1度全国的に行っている報酬額の統計調査のことです。)
①建築士事務所登録(新規)
平均62,398円
最頻値50,000円
②建築士事務所登録(更新)
平均48,351円
最頻値30,000円
③建築士事務所登録(変更)
平均20,832円
最頻値20,000円
上記の最頻値が統計的に一番多かった報酬額となります。
建築士事務所登録新規申請では50,000円、更新申請では 30,000円、変更申請は20,000円です。
ただし、こちらはあくまで、個人法人、そして地域、またサービス内容に関係なく調査した統計になりますので、目安としてお考えください。
次項では一般的なサービス内容に関して説明いたします。
■建築士事務所登録のサービス内容
行政書士に建築士事務所登録を依頼した場合、一般的に行政書士が行うサービスは下記になります。
①ご面談
②必要書類の収集
③申請書類の作成
④建築士事務所協会へ申請書類を提出
これらが基本的なサービス内容になります。では、なぜ、事務所によって報酬額に差が出るのでしょうか。サービス内容が異なるからなのか、何が異なるのか疑問に思われる方もいらっしゃると思います。
次項にて、報酬額が安い事務所のメリットとデメリット、また報酬額が高い事務所のメリットとデメリットを説明いたします。
■報酬額が安い事務所
【報酬額が安い事務所のメリット】
メリットはなんと言っても費用が節約できる点でしょう。
報酬額が安い事務所では建築士事務所登録の新規申請を30,000円ほどで行っているところもあります。
費用を少しでも抑えたい場合には、選択肢として探してみましょう。
【報酬額が安い事務所のデメリット】
デメリットと言うと失礼に聞こえてしまいますが、報酬額が安い事務所は安い理由があるものです。
理由としては、下記のような理由があるでしょう。
①個人で行っている為、人件費や設備費等がかからない
②地方であるので、これが平均的な価格である
③新人、または建築士事務所登録をやったことがない為、安い価格に設定している
この①、②の理由なら問題はないでしょうが、③の理由だと不安に思われる方もいらっしゃるかと思います。
依頼をしたが、なかなか申請してくれない。質問をしても、すぐに答えが返ってこない。最終的には予定日を過ぎてしまった。そんなことになる可能性も0ではないでしょう。
安いから悪いと決めつけるのはよろしくないですが、安い理由もあるので、事前にホームページなどをチェックし、信頼できそうか、専門性が高いかを確認しましょう。
■報酬額が高い事務所
【報酬額が高い事務所のメリット】
報酬額が高い事務所にはそれなりの理由があります。
理由としては下記のような理由になるでしょう。
①法人化しており、人件費や設備費がかかる為、報酬額も上がっている
②専門性が高く、単純に申請するのみでなくアドバイス等のサポートを手厚くしている
③お客様対応を迅速にし、最短で登録申請を行う
④付随する申請、例えば会社設立や建設業許可などの提案や相談にのってくれる
これらをご覧頂くとわかるように、報酬額が高い事務所はそれなりの理由があることが多いです。その為、安心感を得ることができるでしょう。
【報酬額が高い事務所のデメリット】
これは、費用が高くなってしまうという点に尽きます。更に、残念ながら報酬額が高いのにメリットで記載したような専門性やサポートが無く、対応も遅いという事務所も存在するでしょう。
現在はホームページで情報を得ることはできますが、心配な方は、一度依頼するか検討している行政書士と面談してみることをおすすめいたします。
多くの行政書士事務所は、初回の面談は無料で行っておりますので、信頼できるかどうかそこで確認してみましょう。
■まとめ
こちらでは、建築士事務所登録手続きを行政書士に依頼した場合の報酬相場はいくらなのか、また、報酬が安い事務所、高い事務所のメリットとデメリットについて解説いたしました。
建築士事務所登録は、設計等の業務を行う上で大切な申請になります。予算に余裕がある場合は、多少相場より高くても信頼できる建築士事務所登録申請の専門行政書士に依頼することをお勧めいたします。