初めに、建設キャリアアップシステムに登録をしよう、そう思われた時「自分で登録する事は出来るかな?」「申請時間も取れないし、誰かに頼みたいな」と、思われている方もいらっしゃると思います。こちらでは、そのような方に向けて、建設キャリアアップシステムの登録を行政書士に代行依頼するべきか、について解説いたします。
■代行申請と行政書士による代行申請
建設キャリアアップシステム内に、代行申請という制度がありますが、ここで解説いたします代行申請は、「行政書士による代行申請」となります。
行政書士が行う代行申請とは、ご依頼主様に代わって行政書士が、申請を行う事を言いますシステム内の代行申請の制度とは異なります。
・システム内の代行申請とは、登録を行うには、原則本人が登録を行う必要がありますが、所属事業者や元請事業者等が、技能者に代わって、申請を出来る制度を代行申請といい、技能者の同意が必ず必須となります。
手続きが難しいと感じる技能者の方や、現場で忙しい技能者に代わって、まとめて申請したい事業者の方は、この制度を利用する事が出来ます。
■行政書士に依頼するべき?
建設業界の課題として、建設現場で働く技能者は、様々な現場で経験を積んでも、能力や技能が統一的に評価されにくい、という環境がありましたが、本システムに登録し利用する事で、技能者は、技能や経験の公正な評価、処遇の改善に繋がり、事業者は現場の効率化や、人材の確保に繋がる等、建設キャリアアップシステムは、メリットの多いシステムですが、
システムを利用する為には、まず事業者、技能者、それぞれが個々に登録する必要があります。しかしながら、普段本業でお忙しい方は、登録しようと思っても申請時間がとれない事や、用意する必要書類の多さ、また、インターネットを使い、ご自身で申請されても、不備により何度も再申請を行わなければならないケースもあり、ハードルが高いと感じる方もいらっしゃると思います。
そのような際に、皆様に代わって申請できるのが行政書士です。
下記では、行政書士が代行申請する、メリット、デメリットについて解説いたします。
■行政書士に登録を依頼するメリットは?
①時間の節約に繋がる
行政書士に依頼する、一番大きなメリットと言っても過言でないのが、この時間の節約です。上記で、述べましたように、本業や現場でお忙しい方は、事前に、必要な添付書類を用意したり、インターネット申請の場合は、更に書類をJPEG形式に変換したり、申請の手引きを熟読したり、一体どれだけの時間を費やさなければならないのか検討がつきません。
しかしながら、行政書士に依頼をすれば、申請書類の作成や必要書類の収集を行い、滞りなく申請をしてくれることでしょう。
行政書士に依頼することで、本業に費やすための、大切な時間を節約できます。
②専門性があるので安心して任せられる
行政書士は、普段から建設関係の手続きを多く扱っており、建設業界の知識も豊富であり、許認可申請の専門家であります。
建設キャリアアップシステムの登録に必要なことや、登録に必要な添付書類の確認、登録に関するアドバイス等も行ってくれます。
きっと、ご依頼主様の労力を極力かけることなく、建設キャリアアップシステムの登録に向けて尽力することでしょう。
■行政書士に登録を依頼するデメリットは?
①登録料とは別に、代行費用が発生
ご依頼主様の貴重な時間を、節約するための費用はどうしてもかかってきてしまいます。
ご自身での申請の場合、事業者登録は、資本金に応じて6,000円から2,400,000円、技能者登録であれば、インターネット申請は2,500円、認定登録機関(窓口)は3,500円のみで済みますが、行政書士に依頼すると更に費用が発生してしまいます。
今は極力費用を安く済ませたい方や、サポートしてくれる人が周りにいて時間に余裕のある方などは、ご自身で申請するという選択をすることになりそうです。
②個人情報の懸念
行政書士に代行申請の依頼をすると、登録に必要な書類を、ご依頼主様より収集したり
確認を行ってくれます。しかしながら、この点に関して抵抗を覚える方も、少なくはないと思います。行政書士という国家資格を持っているとは言え、見ず知らずの人間に、マイナンバーカードや住民票・納税証明書などの個人情報や会社の情報を、見られたくないと思う方もいるでしょう。そういった心理的抵抗がある方は、ご自身での申請という選択になるのは、無理もありません。
■まとめ
こちらでは、建設キャリアアップシステムの登録を、行政書士に代行依頼するべきか、について解説いたしました。国土交通省は、令和5年度から「あらゆる工事でのCCUS(建設キャリアアップシステム)の完全実施」を目指している事もあり、建設キャリアアップシステムへの登録は、今後ますます、加速すると思われます。
そんな中、普段本業でお忙しい方は、ご自身で申請しようと思っても、なかなか申請時間がとれない事や、申請内容事態は、そこまで複雑ではなくとも申請手順の多さや、事前に用意する添付書類の多さに、躊躇し申請のハードルが高いと、感じる方もいらっしゃると思います。そのような方は、一度、お気軽に行政書士にご相談下さい。