建設キャリアアップシステムへ、これから登録したいけど「どうやって登録するのだろう」「どんな所で申請したらいいの」そんな疑問はありませんか?
こちらでは、そのような方に向けて、建設キャリアアップシステムへの登録方法を詳しく解説していきます。
■登録方法
登録をするには、インターネットから登録を行う方法と国が指定した窓口で登録する方法の2種類があります。
インターネット申請が主流ではありますが、いずれかを選択できます。
インターネット申請は、本人確認のための、顔写真付き証明書がないと出来ません。
顔写真付きの証明書がない方は、認定登録機関(窓口)で申請、登録となります。
■インターネット申請
インターネットを使った申請は、パソコン、スマートフォンから申請を行います。
インターネット申請は、窓口に出向く時間が省け、いつでもパソコン等から、申請が出来るのがメリットです。
登録に必要な書類は、スキャナーやスマートフォン等を使いJPG形式(JPEG形式)の電子ファイルに変換しておきます。
■認定登録機関申請
本人確認の、顔写真付き証明書がない方や、インターネットでの申請が難しい方は、全国190箇所(令和3年2月現在)にある認定登録機関で、対面による申請、審査及び登録ができます。認定登録機関で申請する場合、インターネット申請と比較すると、登録料が割高になり、窓口に出向く手間がかかってしまいます。しかし対面での申請だと、確実に登録できる事がメリットです。
申請書は事前に記入し、登録料も事前に支払ってから、窓口で提出します。
認定登録機関により、受付時間も異なりますので、事前に確認し、予約して向かいましょう。
■登録の流れ(インターネット申請)
下記では、申請・登録の流れを、主流であるインターネット申請を例にご説明します。
【事業者】
①事前準備
始めに、登録責任者を選任します。責任者にIDや通知が送られます。
申請用のログインIDを取得しましょう。
申請に必要な添付書類の準備をします。
用意した書類は、JPEG形式の電子ファイルにしておきます。
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②本申請
申請用ログインIDでログインし、必要事項を入力し、書類を添付して申請します。
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③審査
申請内容に不備等が無ければ、登録料の請求がメールアドレスへ送られます。
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④登録料の支払い方法
事業規模(資本金)によって、登録料が異なります。
※クレジットカード、コンビニエンスストア、ゆうちょ払込から選択
※60,000円以上からは銀行振込のみとなります。
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⑤登録完了
登録料の支払いが完了後、登録責任者宛に事業者IDと管理者IDが通知されます。
【技能者】
①事前準備
申請用のログインIDを取得し、申請に必要な添付書類の準備を行います。
申請に必要な添付書類の準備をします。
用意した書類は、JPEG形式の電子ファイルにしておきます。
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②本申請
申請用ログインIDでログインし、必要事項を入力し、書類を添付して申請します。
支払い方法を選択し、支払います。
※クレジットカード、コンビニエンスストア、ゆうちょ振替
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③審査・登録完了
申請内容に不備等が無ければ、登録完了。
登録が完了すると、カードが技能者へ送られます。
技能者と所属事業者に、技能者IDの通知が送られます。
■登録に必要な書類について
申請、登録の際には、申請内容を証明するための各種証明書類が必要となります。
下記の書類は必ず必要な書類となります。
【事業者】
建設業許可の有無により、必要書類が異なります。
【建設業許可がある場合】
・建設業許可証の写し
【建設業許可のない場合】
・法人 事業税の確定申告書等
・個人 納税証明書等
【その他】
・社会保険等の加入証明書類
【技能者】
・本人確認書類(運転免許証のコピー等)
・外国籍の方 在留カード等
・顔写真
※6ヶ月以内に撮影したもので、正面、無帽、無背景の写真
・加入保険等確認書類など
・登録料の払込受領書
■登録費用に関して
【技能者登録料】
登録料が必要なのは、新規登録の時と更新の時になります。10年間は有効です。
●インターネット申請 2,500円
※申請の時に、60歳以上の方は割引適応で2,000円となります。(有効期限 15年)
※令和3年4月より「簡略型登録料」と「詳細型登録料」の2つから選べます。
●認定登録機関申請 3,500円
【事業者登録料】
事業者の登録料は、資本金により異なります。
5年間は有効ですが、5年毎の更新が必要です。
資本金 |
登録料 |
---|---|
1人親方 |
0円 |
個人事業主 |
6,000円 |
資本金に応じて |
6,000円〜2,400,000円 |
■代行申請
建設キャリアアップシステムへ登録するには、原則本人が登録する必要がありますが
所属事業者や元請事業者などが、技能者に代わって、申請を出来る制度を代行申請といい、技能者の同意が必ず必須となります。
手続きが難しいと感じる技能者の方や、現場で忙しい技能者に代わって、まとめて申請したい事業者の方は、この制度を利用する事が出来ます。
■まとめ
こちらでは、建設キャリアアップシステムへの登録方法を、解説していきました。
申請手続き自体は、複雑なものではなくとも、インターネットで申請する場合は、複数の添付書類を電子化したり、手順も多く、不備があった場合は再申請したりと、何かと手間がかかる事も。普段本業でお忙しい方は、必要書類を用意し、窓口まで出向く時間がとれないという方もいらっしゃると思います。
そのような際は、お気軽に専門家である行政書士までご相談下さい。