事業者の方が生産性を上げるためにあたらしいITツールを導入したいと考えたとき、活用できるのがIT導入補助金です。
IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者が生産性を向上するためにITツールを導入する際にその費用の1/2(最大450万円)を補助してもらうことができるというものです。
このIT導入補助金を申請したいと思った場合、自分でできるものなのでしょうか。それとも、コンサルに依頼すべきなのでしょうか。
結論からいうと、コンサルに依頼することをお勧めします。
その理由について、詳しく説明していきたいと思います。
コンサルに依頼すべき理由
理由その1.採択の可能性が高くなる
IT導入補助金は、その年によって変動はあるものの、約半数が審査を通過できない(採択されない)といわれています。
その原因は大きく次の3つに分けられます。
①全体の流れや要件等を理解しないまま申請をしている
②会社にあったITツールを選択できていない
③申請内容に不備がある
これら3つの原因はコンサルに依頼することで解決できる場合が多いです。
まず、①の全体の流れや要件等を理解しないまま申請をして不許可になってしまうという場合ですが、行政書士等のコンサルに依頼すれば必要があれば詳しく説明、解説してもらうことができますし、ご自身が理解できていない部分があったとしても、専門家がすべて準備等を誘導し、また申請内容についてもチェックを行うはずです。
そうすることで、採択の可能性を上げることができます。
次に、②の会社にあったITツールを導入できていないという点ですが、IT導入補助金の審査項目のとして、「自社の経営課題を理解し、経営改善に向けた具体的な問題意識をもっているか」「自社の状況や課題分析及び将来計画に対し、改善すべき業務プロセスが導入する「ITツール」の機能により期待される導入効果とマッチしているか」という点があります。
補助金をもらうことばかりに気を取られて一番大切なここが疎かになってしまっている会社も多いのが事実です。
補助金をもらうことができるIT導入支援事業者であり、ITツールであるのかというポイントはもちろん、自社に合ったITツールなのかを第三者の目で資料と比較しながらチェックしてもらうことができるのがコンサルに依頼すべき理由のひとつです。
最後に、③申請内容に不備があって不採択になってしまうという点ですが、申請した内容が間違っていたとしても後から訂正することはできませんので、必要な箇所にチェックを入れ忘れたことが採択されない理由になってしまうということがとても多いのが現実です。
申請内容をチェックするにしても、プロの目でチェックをしてもらうのと、よく理解していない人がチェックするのでは精度がかなり変わってきます。
理由その2.採択までの時間を早くすることができる
コンサルのサポートを受けて申請を行うことにより、必要書類の収集の時間や作成書類の準備時間が大きく短縮できます。
また、提出書類のクオリティも上がるため、採択が決定されるまでの時間も早くなることが多いです。
手探りの状態で一つ一つ調べながら時間をかけて準備して、結果十分なクオリティの申請ができないということになれば、結果採択されず時間だけを無駄にして何も得られないという可能性も高いです。
理由その3. 結果得をする
ここまで読んでいただいた方の中にも、コンサルに依頼すると報酬を支払わなければならないために、IT導入補助金をご自身で申請しようとおもっている方も多いのではないでしょうか。
しかし、コンサルに依頼したほうが結果的に得をするということは十分に考えられます。
例えば、補助金の全体像や要件等を深く理解しないで申請すると、なにが補助の対象になって何が対象にならないのかがわからないまま申請してしまい、結果、本当は補助の対象にすることができたツールを申請できておらず、補助額が減ってしまうということも考えられます。
また、ネット等でたまたま見かけた補助金の対象になるITツールを導入するのではなく、慎重に専門家の意見を聞きながら導入するITツール、IT導入支援事業者をえらぶことによって、大幅な生産性向上を図ることができ、長期的にみて利益を増やすことにつなげることも可能です。
いかがでしたでしょうか。
補助金についてお悩みの方は、専門家に相談してみるとよいでしょう。代行を依頼するための費用はかかりますが、自分でやる場合よりも許可可能性が高くなり、かかる時間、手間等も短縮が可能です。これらの要素を比較しながら、利用を検討してみてください。