IT導入補助金

IT導入補助金の採択率と不採択理由とは?

IT導入補助金とは?

IT導入補助金とは、中小企業や小規模事業者が生産性を向上するためにITツールを導入する際に受けることができる補助金のことを言います。

 

IT導入支援事業者として登録されている会社から、あらかじめ登録されているITツールを購入する場合に、その費用の1/2を最大450万円補助してもらえます。

 

採択率は約5割?!

IT導入補助金はものづくり補助金等とちがい、採択率が公表されていません。

 

年によって採択率に変化はありますが、採択率は50%前後と言われています。

(2018年度のように採択率がとても高い年もあります。)

 

つまり、申請した企業の約半数は採択されず、補助金を受けられていないということです。

 

申請の流れと結果をわけるポイント

1、IT導入補助金について理解する(※ポイント①)

2、利用するIT導入支援事業者と導入するITツールを選ぶ (※ポイント②)

3、gBizIDプライムを取得する

4、申請マイページを開設

5、申請書類を作成、確認して申請(※ポイント③)

6、交付決定後、契約して実際に導入する

7、報告

8、補助金確定通知後、交付

 

不採択の理由1:全体の流れ、要件等を理解していない(ポイント①)

不採択になる理由の一つがIT導入補助金の全体像を理解していないということです。

 

まずは公募要領を読む等して、IT導入補助金について理解しましょう。

ここを疎かにしてしまうことで不採択になってしまうというケースはとても多いです。

 

補助金については、どんな事項が条件になり、どういったことが審査ポイントになるのかということのほとんどは公募要項等の公開情報に書かれています。

 

これらを正確に理解することが採択につなげる近道です。

もしご自身ですべてを把握するのが難しい場合や、時間がない場合には専門家に相談してみると良いでしょう。

 

不採択の理由2:会社にあったITツールを選択してない

IT導入補助金の審査項目のとして、「自社の経営課題を理解し、経営改善に向けた具体的な問題意識をもっているか」「自社の状況や課題分析及び将来計画に対し、改善すべき業務プロセスが導入する「ITツール」の機能により期待される導入効果とマッチしているか」という点があります。

 

補助金をもらうことばかりに気を取られて一番大切なここが疎かになってしまっている会社も多いです。

 

補助金をもらうことができるIT導入支援事業者であり、ITツールであるのかというポイントはもちろん、自社に合ったITツールなのか、見積もりを依頼する等しながら慎重に選ぶようにしましょう。

 

不採択の理由3:申請内容の不備

不採択の理由を知りたいとおもってこのページを読んでいただいている方にとっては拍子抜けするような内容かもしれませんが、意外と多いのが申請内容の不備です。

 

申請した内容が間違っていたとしても後から訂正することはできませんので、必要な箇所にチェックを入れ忘れたことが採択されない理由になってしまうということがとても多いのが現実です。

 

ご自身で申請される場合は、どういったとこに注意しなければならないのか等もわからずに記入をしていっていることがほとんどだと思いますので、そうしたことがミスのきっかけになります。

 

第三者の目で確認してもらうという点でも専門家に依頼することは価値があるかもしれません。

 

専門家の力を借りない場合でも、他の人に確認をお願いする等して、不備による不採択を避けるようにすると良いでしょう。

 

いかがでしたでしょうか。

 

IT導入補助金の利用を検討されている方は、ぜひここに書かれている不採択理由を参考にしてみてください。

 

もしこれまでご自身で申請してみて採択されなかったという方や、初めて申請しようと思っているけれど、自分でするのは難しそうと思われた方は、行政書士等の専門家に相談してみると良いでしょう。

この記事の監修

さむらい行政書士法人 代表 / 小島 健太郎

行政書士/財務コンサルタント

吉野 智成(よしの ともなり)

プロフィール

大学卒業後、税理士事務所で中小企業の会計を支援。
2019年 行政書士登録、個人事務所を開設
2021年 補助金・融資部門を法人化。「株式会社Gunshi」を設立
専門分野:事業者向け補助金、融資申請支援

書籍

中小会社で活用できる「補助金」のことがわかる本』(セルバ出版)

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