IT導入補助金の申請の流れ
公募要領を読む
まずは公募要領を読んで、IT導入補助金について理解しましょう。この時点で、「公募要領読むの無理だな」と感じたら、行政書士等の専門家に相談してしまったほうがよいでしょう。なぜなら、公募要領はキッチリ読み込んでおかないと、補助金入金までたどりつけないため、難しいようなら早めに相談してしまったほうがよいからです。
IT導入支援事業者・ITツールを選ぶ
IT導入補助金を使うためには、「国から認定を受けたITツール」と、「それを取り扱うIT導入支援事業者」を選ぶ必要があります。
ITツールや登録事業者は、公式サイトに掲載されていますので、見積もりを依頼する等してコンタクトをとってみましょう。
ちなみに、契約はまだしないように注意してください。なぜなら、補助金は、原則として、交付決定後(合格後)に契約をしないともらえなくなるからです。
GビズIDアカウントの取得
GビズIDとは、複数の行政サービスを1つのアカウントにより利用することのできる認証システムです。IT導入補助金の申請をするためには、GビズIDプライムを取得している必要がります。なお、IT導入補助金の公募前にあらかじめ取得しておいても構いません。
申請マイページ開設
導入するITツールが決まれば、IT導入支援事業者から申請マイページに招待してもらえるようになりますので、自社の情報を入力していきましょう。
申請書類を作成、確認して申請
申請者情報の入力が完了しましたら一段落。次はIT導入支援事業者が、申請者のマイページからIT導入支援担当者情報や、計画数値、導入するITツールの情報を入力していきます。
なお、内容が間違っていたとしても、いったん申請してしまうと訂正ができません。それだけで不合格となる可能性もあるので、内容をしっかり確認して申請するようにしましょう。
交付決定(合格発表)
交付決定通知(合格通知)がメールで送られてきます。
補助事業実施(契約・支払い)
審査が通り、交付決定がされて初めて契約を結びます。そして、代金の支払いを行い、実際にITツールを導入します。
実績報告
事業が完了後、期限内に証拠資料の提出とともに実績報告を行います。
補助金交付
実績報告の審査が行われ、チェックが終わると、補助金額が確定し交付されます。
アフターフォロー
ITツールを提供したIT導入支援事業所がアフターフォローを行います。
IT導入補助金申請の必要書類
IT導入補助金の申請に必要な書類は、法人か個人事業主で違います。
なお、申請の際は必ず最新の公募要領をご確認ください(下記は申請書類のイメージとして参考にとどめて下さい)。
(法人)
●会社の謄本(履歴事項全部証明書)
※発行から3か月以内のもの
※法務局から発効された紙ベースの書類であること(オンラインの登記情報サービスを出力したものでは認められません)
●法人税の納税証明書(その1またはその2)
※税務署の窓口で発行された直近分の納税証明書
※電子納税証明書(納税証明データシート等)は認められません
(個人事業主)
●(有効期限内の)運転免許証もしくは(発行から3か月以内の)住民票
※運転免許証の裏面に記載がある場合は裏面も必要
※運転経歴証明書を使うことも可能
●所得税の納税証明書(その1またはその2)
※税務署の窓口で発行された直近分の納税証明書
●所得税確定申告書Bの控え(直近分)
※税務署の受領印があるもの
※電子申請の場合は受信通知(メール詳細)も必要
このように、法人も個人事業主も揃えなければいけない書類がいくつもあります。申請の段階でスムーズに手続きを済ませるためにも、事前に準備をすることを忘れないでください。ただし、発行日から3ヶ月以内でないとダメな書類もありますので、「取得日」にはご注意ください。