補助金活用ガイド

補助金サポートを行政書士にお願いした場合の報酬相場は?

補助金のサポートを受けたいけれど、いったいどのくらいかかるのだろう?とお困りの方は多いと思います。また、だれに頼めばいいのかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

今回は、補助金サポートを行政書士にお願いした場合の報酬相場は?という疑問にお答えしていきたいと思います。

 

補助金サポートを行政書士にお願いした場合の報酬相場は、概ね下記が多いようです。

着手金:5~10万円前後

成功報酬額:補助金額の10%~20%前後

 

行政書士に代行を依頼するメリット

行政書士に補助金サポートを依頼すると、自分でやる場合と比べてどのようなメリットがあるでしょうか。以下で具体的に見ていきましょう。

 

メリット1.採択される可能性が高くなる

行政書士に依頼することにより、補助金の応募期間内に提出しなければならない必要書類を準備してもらったり、作成してもらうことができます。特に難易度が高いのは、事業計画書です。事業計画書は審査の大きなポイントであり、この書類の出来次第で合否が分かれます。

 

たとえば、事業計画関連で審査されるのは、以下のような事項です。

・事業の取り組み理由

・革新性など

・経営者の経歴

・商品・サービス内容

・事業の特色

・取引先

・今後の損益計画(売上・経費・利益)

これらの事項をあらかじめしっかりと準備をし、事業計画書内に盛り込んでおくことが必要になります。

補助金サポートの実績がある行政書士にこれらのポイントを押さえた事業計画書を作成してもらうことで、補助金が採択される可能性が高くなります。

 

メリット2.もらえる補助金の金額が増える(かも)

補助金には、一定の要件を満たすことでもらえる補助金の金額がアップできるものもあります。実績のある行政書士に補助金サポート依頼することで、分厚い公募要領を理解してもらい、御社に合わせた最適解を導き、最大限の金額で補助金の申請を行うことができます。採択される可能性も高いので、採択された場合には、御社の事業発展はより加速することができます。

 

メリット3.申請までの時間を早くすることができる

行政書士のサポートを受けて補助金の申請を行うことにより、必要書類の収集の時間や作成書類の準備時間が大きく短縮できます。また、提出書類のクオリティも上がるため、補助金を申請できるまでの時間も早くなることが多いです。

 

それでは最後にもう一度結論となりますが、このようなメリットを受けるための報酬相場は、概ね下記となっていることが多いようです。

着手金:5~10万円前後

成功報酬額:補助金額の10%~20%前後

 

補助金とは

補助金とは、主に経済産業省が政策的な目的に基づいて事業者に配る、原則返済不要のお金になります。

 

政策的な目的とは、現在の日本では中小企業の数は年々減少傾向にあります。また、人口も同じく減少傾向にあり、そのことによって、これからさき、中小企業の廃業が進んでいくことが予想されるほか、中小企業の稼ぐ力=経済を回す力が低下することで更に人が集まらず、過疎化が進むことが危惧されています。

 

そこで国として、稼ぐ力=経済を回す力をつけようと取り組む中小企業に対して補助金を配り、サポートすることを目的としています。

 

例えば、これを読まれているあなた様も一度は聞いたことがあるかも知れません。ものづくり補助金という名前の補助金があります。正式名称を「ものづくり・商業・サービス経営力向上支援補助金」といい、略して「もの補助」という人もいらっしゃいます。このものづくり補助金は、新しいものづくり等に取り組もうとする中小企業に対して交付される補助金であり、上限額を最大で1億円で、2分の1の補助率で受けることが可能なのです。

 

つまり、補助金は国がただ闇雲にばらまいているお金ではありませんので、採択を受けるには国側の目的と、事業者側の取り組みが合致している、つまりWIN-WINの関係を築けるのかどうかが必要になります。

 

また、目的に沿った使用用途である必要があるため、IT導入補助金であればIT導入という、目的に即した費用でなければ補助の対象とはなりません。

 

いかがでしたでしょうか。今回は、補助金サポートを行政書士にお願いした場合の報酬相場は?という疑問にお答えさせていただきました。

 

メモ

補助金は原則返済不要であり、うまく活用することが大切になります。経営判断をする際にも補助金というのはとても重要な判断材料になるものと思います。補助金を活用することで事業を安定・発展させていくこともできますので、活用することをお勧めいたします。もし補助金について難しいと感じるような場合には、行政書士等専門家のサポートを受けることで手続きを円滑に、確実に進めることができます。依頼するための費用は補助金の内容により数万円~十数%程度かかりますが、自分自身でする場合の時間や手間、そもそも自分自身できるのかどうか等の要素を比較しながら、利用を検討してみてください。

 

この記事の監修

さむらい行政書士法人 代表 / 小島 健太郎

行政書士/財務コンサルタント

吉野 智成(よしの ともなり)

プロフィール

大学卒業後、税理士事務所で中小企業の会計を支援。
2019年 行政書士登録、個人事務所を開設
2021年 補助金・融資部門を法人化。「株式会社Gunshi」を設立
専門分野:事業者向け補助金、融資申請支援

書籍

中小会社で活用できる「補助金」のことがわかる本』(セルバ出版)

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