日本政策金融公庫から融資を受けたいと思っているけど、実際に融資を受けるまでどれくらいの時間がかかるのだろう?日本政策金融公庫の融資審査時間はどれくらい?
その様な疑問をお持ちの方も多いとお思いますので、日本政策金融公庫の審査時間はそのくらいなのかを解説していきたいと思います。
日本政策金融公庫の融資の審査時間は、今回の融資が初めて日本政策金融公庫から融資を受ける場合なのか、若しくは、過去に日本政策金融公庫から融資を受けたことがある場合かで変わってきます。
要は新規か、リピーターなのかの違いで審査時間が変わるということです。
日本政策金融公庫のからの融資を受けるための流れとしては、
① 融資申請に必要な書類を提出し、日本政策金融公庫の担当者と面談
② 担当者がまず一次審査をしたうえで、日本政策金融公庫の上役に挙げる。
③ 日本政策金融公庫の上役の審査を経て融資の可否決定。
④ 融資
大まかに言ってこの様な流れになります。当然の事ながらこの流れは一般的な話で、書類に不備などがあれば①をやり直したりすることもありますから、事前に書類の準備は確実に行う必要があります。
この様な流れで進んだ場合、
1、 今回の融資申請が初めての日本政策金融公庫からの融資の場合
日本政策金融公庫の審査時間は、平均的に2週間から3週間程になります。この期間は、
日本政策金融公庫の担当者に融資申請が受理されてからの期間になります。
2、 過去に日本政策金融公庫から融資を受けた事がある場合
日本政策金融公庫の審査時間のみの期間です。
最近だと、銀行などのカードローン審査など、即日に行うような所もありますから、それと比較すると、少し時間がかかるなと思われるかもしれませんが、日本政策金融公庫の融資は、それこそ数百万円から数千万円という金額の融資を比較的低金利で受けることができるような融資になりますから、日本政策金融公庫側からすれば、それだけしっかりと時間をかけて融資審査をする必要があるということです。
過去に日本政策金融公庫から融資を受けた実績がある場合は、初めての利用の場合と比べて、融資申請時に用意する必要書類が少なくてすむ場合がほとんどですし、日本政策金融公庫側の内部で、過去の融資情報のデータ等を確認しながら進める為、過去に融資実績のある方が、審査期間が短くなります。
ただし、前回の融資の返済完了から3年以上経過している場合は、日本政策金融公庫側の過去の情報データが削除されていますので、その場合は新規融資の場合と同じ審査期間になります。
また、仮に完済から3年以内のリピーターとしての融資であっても、融資を受ける時点での事業の業績によっては2週間以上の審査時間がかかる場合もあります。
以上が日本政策金融公庫の融資審査期間の一般的な話になります。
次に、日本政策金融公庫の融資審査が遅くなる場合はどんな場合なのかを説明します日本政策金融公庫の融資審査期間が長期化するのは主に下記の様な場合です。
① 融資申請時期が日本政策金融公庫の繁忙期の場合
日本政策金融公庫の融資審査は、主に融資担当者が進めていくことになります。
そのため、日本政策金融公庫の融資担当者が忙しくしている時期にあたってしまうと審査時間が長くなってしまう可能性が高いです。
日本政策金融公庫の融資実績からみた、いわゆる繁忙期は、毎年12月から翌年の3月頃までで、1年を通してこの時期は融資申請の数が多く、日本政策金融公庫の融資担当者も非常に多忙な時期になります。
できればこの期間を外して融資を申し入れる方が審査は短くなります。
② 事業内容が特殊であったり、ビジネスモデルが複雑である場合)
日本政策金融公庫の融資を受ける為には、担当者に自社の事業内容を理解してもらい、更には将来性を感じてもらう必要があります。
特に融資を受けようとする事業の内容が、特殊であればあるほど、担当者に内容を理解してもらう為の時間が必要になります。
そのため、事業についての詳細な内容や収益までの流れなどを説明する補足資料を作成し、日本政策金融公庫の担当者に内容を十分に理解してもらうことが必須になります。
③ 書類の不備や提出書類の不足
これは完全にケアレスミスの範疇です。審査に必要な書類に不備があったり、不足があったりすると、審査時間は当然に長くなります。
早く融資を受けたいと焦る気持ちは理解できますが、急いで準備をしたために不備があると結果として融資を受けられないこともあり得ますので、焦らず慎重に書類の準備を行う必要があります。
以上が日本政策金融公庫の融資審査時間についての話になります。日本政策金融公庫の融資は、当然申し入れたら必ず融資されるというものではありません。自社の事業内容の説明をしたり、その為の書類の準備をしたり色々と大変です。
メモ
もし日本政策金融公庫の融資についてお悩みや疑問がある場合は、行政書士の様な専門家にご相談されるのが良いと思います。