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【中国人】フランス渡航におけるシェンゲンビザについて解説

中国人の方がフランスへ渡航するには、目的に応じた適切なビザが必要です。

 

ご旅行などでフランスへ行きたい中国人の方の中には、

 

「シェンゲンビザとは?」

「申請方法は?」

「注意点は?」

 

といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。

 

この記事では、フランス渡航を予定している中国人の方のシェンゲンビザについて詳しく解説します。

 

ぜひ、最後までお読みください。

シェンゲンビザ(短期滞在ビザ)の概要

ここでは、シェンゲンビザの概要について見ていきましょう。

シェンゲン協定加盟国内に渡航する際の短期滞在ビザ

シェンゲンビザとは、シェンゲン協定を基に導入された査証で、主に欧州連合(EU)諸国で利用できます。

 

シェンゲン協定とは、EU間での国境管理を廃止もしくは簡略化するための制度です。

 

ビザの概要について、以下で詳しく解説します。

シェンゲン協定加盟国

シェンゲン協定の加盟国は、欧州連合(EU)の25カ国と欧州自由貿易連合(EFTA)の4カ国、合計29カ国で構成されています。

 

EUでシェンゲンビザに参加している国は、以下の25カ国です。

  • オーストリア
  • ベルギー
  • チェコ
  • デンマーク
  • エストニア
  • フィンランド
  • フランス
  • ドイツ
  • ギリシャ
  • ハンガリー
  • イタリア
  • ラトビア
  • リトアニア
  • ルクセンブルク
  • マルタ
  • オランダ
  • ポーランド
  • ポルトガル
  • スロバキア
  • スロベニア
  • スペイン
  • スウェーデン
  • クロアチア
  • ブルガリア
  • ルーマニア

 

EFTAでシェンゲン協定に参加している国は、以下の4カ国です。

  • アイスランド
  • リヒテンシュタイン
  • ノルウェー
  • スイス

180日間で最大90日間、シェンゲン協定加盟国の間を行き来できる

シェンゲンビザを取得すれば、シェンゲン協定加盟国の間を1つのビザで自由に往来できます。

 

訪れる国ごとにビザを取得する必要がなく、ビザ申請の手間が省けるので、非常に利便性の高い査証です。

 

滞在期間は、180日間のうち最大90日間と定められています。

期間のルールについては後述するので、ぜひ参考にしてください。

中国人の方が申請できるシェンゲンビザの種類について

シェンゲンビザは、目的に応じて以下の3タイプに分類されます。

シェンゲンビザ Aビザ

Aビザは、トランジットビザです。

 

シェンゲン協定の加盟国を経由して、ほかの第三国へ向かう場合などに利用できます。

シェンゲンビザ Cビザ

Cビザは、短期滞在ビザです。

 

90日以内の短期滞在が認められています。

さらに、滞在期間中は、シェンゲン協定の加盟国間を自由に行き来できます。

シェンゲンビザ Dビザ

Dビザは、長期滞在ビザです。

 

91日以上の長期滞在が認められています。

複数国の往来は認められておらず、滞在できるのは1カ国のみです。

シェンゲンビザ申請の条件

シェンゲンビザを取得するには、条件を満たしていなければなりません。

条件について、以下で詳しく解説します。

シェンゲンビザが必要な国

以下の国籍に該当する方は、シェンゲンビザを取得する必要があります。(※中国籍の方も含む)

  • アフガニスタン
  • アルジェリア
  • アンゴラ
  • アルメニア
  • アゼルバイジャン
  • バーレーン
  • バングラデシュ
  • ベラルーシ
  • ベリーズ
  • ベニン
  • ブータン
  • ボリビア
  • ボツワナ
  • ブルキナファソ
  • ブルンジ
  • カボベルデ
  • カンボジア
  • カメルーン
  • 中央アフリカ共和国
  • チャド
  • 中国
  • コモロ
  • コンゴ
  • コートジボワール
  • キューバ
  • コンゴ民主共和国
  • ジブチ
  • ドミニカ共和国
  • エクアドル
  • エジプト
  • 赤道ギニア
  • エリトリア
  • エチオピア
  • フォジー
  • ガボン
  • ガンビア
  • グルジア
  • ガーナ
  • ギニア
  • ギニアビサウ
  • ガイアナ
  • ハイチ
  • インド
  • インドネシア
  • イラン
  • イラク
  • ジャマイカ
  • ヨルダン
  • カザフスタン
  • ケニア
  • コソボ
  • クウェート
  • キルギス共和国
  • ラオス
  • レバノン
  • レソト
  • リベリア
  • リビア
  • マダガスカル
  • マラウイ
  • モルディブ
  • マリ
  • モーリタニア
  • モンゴル
  • モロッコ
  • モザンビーク
  • ミャンマー(ビルマ)
  • ナミビア
  • ナウル
  • ネパール
  • ニジェール
  • ナイジェリア
  • 北朝鮮
  • 北マリアナ諸島
  • オマーン
  • パキスタン
  • パプアニューギニア
  • フィリピン
  • カタール
  • ロシア(外交パスポート保有者は除く)
  • ルワンダ
  • サントメプリンシペ
  • サウジアラビア
  • セネガル
  • シエラレオネ
  • ソマリア
  • 南アフリカ(外交・サービスパスポート保有者は除く)
  • スリランカ
  • スーダン
  • スリナム
  • スワジランド
  • シリア
  • タジキスタン
  • タンザニア
  • タイ
  • トーゴ
  • チュニジア
  • トルコ(外交・サービスパスポート保有者は除く)
  • トルクメニスタン
  • ウガンダ
  • ウクライナ
  • ウズベキスタン
  • ベトナム
  • イエメン
  • ザンビア
  • ジンバブエ

シェンゲンビザの申請条件

申請条件は、以下のとおりです。

  1. 滞在中の資金が十分にある
  2. パスポートの有効期限が最終出国日より3カ月残っている、かつ申請時点で10年以内に発行されている
  3. 海外旅行保険に加入している
  4. 滞在期間は「あらゆる180日の期間内で最大90日間」

中国人のフランス渡航におけるシェンゲンビザ申請に必要な書類

ここでは、フランス渡航におけるシェンゲンビザの申請に必要な書類について見ていきましょう。

必要書類一覧

フランスのシェンゲンビザの必要書類は、以下のとおりです。

  • パスポート(最低2ページ分の空白ページがあるもの)
  • 証明写真 2枚(※写真の規定はこちら
  • 有効な在留カード
  • 滞在の目的を証明する資料(ツアーの予約確認書・往復航空券の予約確認書など)
  • 職業に関する資料(雇用契約書・在職証明書・就学証明書・年金証明書など)
  • 居住国とのつながりを証明する資料(結婚証明書・戸籍謄本など)
  • 最新の銀行通帳または銀行口座の明細書(個人データのページと過去3カ月間の取引のコピー)
  • 宿泊施設に関する資料(ホテルの予約確認書・賃貸契約書など)
  • 海外旅行健康保険
  • レターパックプラス(申請後のパスポート返却で使用)

 

※フランス語または英語以外の言語で書かれた文書は、翻訳する必要があります。

申請書類の記入例

フランスのシェンゲンビザの申請書は、こちらからダウンロードできます。

 

申請書の記入項目は、以下のとおりです。

  1. 出生時の姓
  2. 生年月日
  3. 出生地
  4. 出生国
  5. 現在の国籍・出生時の国籍(現在の国籍と異なる場合)
  6. 性別
  7. 婚姻状況
  8. 両親・法定後見人の姓名・住所・電話番号など(申請者が未成年の場合)
  9. 公的な身分証明番号
  10. 旅券の種類
  11. 旅券番号
  12. 旅券の発行日
  13. 旅券の有効期限
  14. 旅券を発行した機関(国)
  15. EU・EEA・スイス国籍の家族の姓名・生年月日・国籍・旅券番号(該当する場合)
  16. 17の家族との関係性
  17. 申請者の住所・メールアドレス・電話番号
  18. 在留資格・在留資格番号・有効期限(現在の国籍と違う国に居住している場合)
  19. 現在の職業
  20. 在職の方:企業名・住所・電話番号 / 学生の方:学校名・住所
  21. 渡航の目的
  22. 滞在目的に関する追加情報
  23. 主要の目的地
  24. 最初に入国する国
  25. 希望入国回数・入国日・出国日
  26. 過去のシェンゲンビザ申請時に指紋登録をした日付・ビザ番号
  27. 最終目的国の入国許可
  28. 招へい者またはホテルの名前・住所・電話番号・メールアドレス
  29. 招へい企業の名前・住所・電番番号・メールアドレス
  30. 滞在費用
  31. 日付とサイン

申請費用

申請費用は、80ユーロ(日本円で約13,029円)です。

 

費用は、大使館・領事館が指定した通貨で支払います。

支払時の為替レートの変動によって、金額が変更される可能性もあるため、注意しましょう。

【中国人の方向け】シェンゲンビザ申請のながれ

ここでは、シェンゲンビザの申請の流れについて見ていきましょう。

1.必要書類を準備する

必要書類を準備する前に、ビザが必要かどうかの確認をしましょう。

ビザが必要か不要かの確認は、ビザ・ウィザード(こちら)を使用します。

 

基本情報を入力すると、申請者の状況に応じてビザの必要・不要や、必要なビザの種類が分かります。

加えて、必要書類や申請料金なども提示されるので、非常に便利なツールです。

 

ビザが必要な場合は、必要書類を確認し、申請に向けて準備を始めます。

必要書類については、前述した【必要書類一覧】も参考にしてください。

2.加盟国の大使館や領事館で審査&面接後にビザが発給される

申請の流れは、以下のとおりです。

1.オンライン上でビザのアプリケーションをセットアップする

ポータルサイト(こちら)から、アカウントを登録し、オンラインのビザ申請書を作成します。

 

ポータルサイトをご利用の際は、こちら(中国語版)のガイドラインを参考にしてください

紙の申請書を作成する場合は、前述した【申請書類の記入例】を参考にしてください。

2.大使館の予約をする

日本にお住まいの場合は、在日フランス大使館の予約を取ります。

予約は、こちらからできます。

 

大使館の情報は後述するので、合わせて確認してください。

3.書類の提出・生体認証の登録・申請料の支払い

予約日に大使館を訪問し、以下の手続きを行います。

手続きの所要時間は、20分程です。

  • 書類の提出
  • 生体認証の登録(写真・指紋)
  • 申請料の支払い
4.審査

申請内容を基に、審査が行われます。

5.ビザ発給

審査の結果、問題がなければビザが発給されます。

 

在日フランス大使館のビザ担当の詳細は、以下のとおりです。

 

施設名称

在日フランス大使館

住所

〒106-8514

東京都港区南麻布4-11-44

電話番号

03-5798-6000(代表)

メールアドレス

こちらのお問い合わせフォームを利用してください。

ウェブサイト

こちら

受付時間

月〜金:午前9時〜午前11時30分(※予約制)

フランスのビザ申請は何日かかる?

フランスのビザ申請は、通常15日以内に処理されます。

ただし、審査が長引くケースもあるため、注意が必要です。

 

渡航のスケジュールに合わせて、時間にゆとりを持って申請をしてください。

シェンゲンビザを申請する際の注意点

ここでは、シェンゲンビザを申請する際の注意点について見ていきましょう。

シェンゲンビザで滞在可能な日数について

シェンゲンビザで滞在可能な日数には、「あらゆる180日間における最長90日」という規則が設けられています。

 

「あらゆる180日間における最長90日」とは、「任意の基準日からさかのぼって180日の間に、累積で90日を超えて滞在してはいけない」という意味です。

 

例えば、シェンゲン加盟国に入国する日(基準日)からさかのぼって180日の間に、すでに累積で30日間滞在していたケースを考えてみましょう。

 

累積で90日を超えて滞在はできないので、残りの滞在可能な日数は60日間(90日-30日=60日)です。

仮に、180日の間に1日もシェンゲン加盟国に滞在していない場合は、90日間滞在できます。

 

日数のカウントは、入国日と出国日も1日とカウントされるため、注意しましょう。

 

滞在可能日数の計算は「Short-stay Visa Calculator(こちら)」のツールを使用して、確認できます。

必要書類の不備等でビザが発給されないケースもある

シェンゲンビザに限らず、ビザ申請は100%許可がおりる保証はありません。

必要書類の不備などで、却下されるケースもあります。

 

取得率を上げるためにも、入念な準備をして申請に進みましょう。

シェンゲンビザが不許可となる例

不許可となる代表的な事例は、以下のとおりです。

  • 申請条件を満たしていない
  • 書類に不備がある
  • 滞在目的と証拠資料に説得力がない(証明が不十分)
  • 虚偽の申告をしている

シェンゲンビザの代行申請は原則できない

原則として、シェンゲンビザの代行申請はできません。

大使館・領事館で生体認証の登録をする必要があるため、申請は本人が行う必要があります。

 

代理申請はできませんが、申請書の書き方や必要書類に関する相談は可能です。

行政書士はビザに関する知識を豊富に持っているので、申請において有益なアドバイスをもらえます。

 

申請に関して不安のある方は、行政書士などの専門家に相談しながら、準備を進めましょう。

まとめ

この記事では、フランス渡航における中国人のシェンゲンビザについて解説しました。

 

中国人の方がフランスへ渡航するには、シェンゲンビザを取得する必要があります。

シェンゲンビザは、協定加盟国間を自由に往来できる査証です。

 

ビザを取得するには、必要書類を準備し、フランス大使館で手続きを行います。

手続きは、申請者本人が行わなければなりません。

 

代行申請はできませんが、行政書士などの専門家に相談をすることは可能です。

申請に関して不安のある方は、行政書士に相談するのをおすすめします。

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