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【タイ人の方向け】EUシェンゲンビザの申請方法や条件を解説
旅行などでヨーロッパを訪れる予定のタイ人の方の中には、
「シェンゲンビザって何?」
「タイ国籍でも取得できる?」
「申請方法や条件は?」
といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。
この記事では、タイ人の方向けのシェンゲンビザについて詳しく解説します。
申請方法や条件についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
シェンゲンビザ(短期滞在ビザ)とは?
ここでは、シェンゲンビザの制度について見ていきましょう。
シェンゲン協定加盟国内に渡航する際の短期滞在ビザ
シェンゲンビザとは、ヨーロッパ諸国で共通して利用できる査証です。
現在ほとんどのヨーロッパ諸国で利用できますが、一部利用できない国もあるため、注意しましょう。
シェンゲン協定に参加している国一覧
2024年現在、シェンゲン協定に参加しているのは以下の29カ国です。
- オーストリア
- ベルギー
- チェコ
- デンマーク
- エストニア
- フィンランド
- フランス
- ドイツ
- ギリシャ
- クロアチア
- ハンガリー
- イタリア
- アイスランド
- ラトビア
- リヒテンシュタイン
- リトアニア
- ルクセンブルク
- マルタ
- オランダ
- ノルウェー
- ポーランド
- ポルトガル
- スロバキア
- スロベニア
- スペイン
- スイス
- スウェーデン
- ブルガリア
- ルーマニア
シェンゲン協定加盟国の間を180日間で最大90日間、往来できる
シェンゲンビザを取得すれば、加盟国間を最大90日間(180日のうち)、自由に往来できます。
1つのビザで加盟国すべてをカバーできるので、複数の国に滞在する予定がある方などにとっては、非常に使い勝手のいい査証です。
シェンゲンビザの種類
シェンゲンビザは、目的や滞在期間に応じて以下の3タイプに分類されます。
シェンゲンビザ Aビザ
タイプ |
Aビザ |
---|---|
目的 |
飛行機の乗り換え |
滞在期間 |
制限なし(次の目的地への飛行機が同一空港から出発する場合に適用される) |
シェンゲンビザ Cビザ
タイプ |
Cビザ |
---|---|
目的 |
観光・出張・家族や知人訪問など |
滞在期間 |
最長90日間 |
シェンゲンビザ Dビザ
タイプ |
Dビザ |
---|---|
目的 |
留学・就労など |
滞在期間 |
90日以上 |
シェンゲンビザを申請する際の条件
シェンゲンビザを申請するには、条件を満たす必要があります。
シェンゲンビザが必要な国籍は?
タイ人も含む以下の国籍に該当する方は、シェンゲンビザの対象者です。
- タイ
- アフガニスタン
- アルジェリア
- アンゴラ
- アルメニア
- アゼルバイジャン
- バーレーン
- バングラデシュ
- ベラルーシ
- ベリーズ
- ベナン
- ブータン
- ボリビア
- ボツワナ
- ブルキナファソ
- ブルンジ
- カンボジア
- 中央アフリカ共和国
- 中国
- コモロ
- コンゴ
- キューバ
- コンゴ民主共和国
- ジブチ
- ドミニカ共和国
- エクアドル
- エジプト
- 赤道ギニア
- エリトリア
- エスワティニ
- エチオピア
- フィジー
- フィリピン
- ガボン
- ガンビア
- ガーナ
- ギニア
- ギニアビサウ
- ガイアナ
- ハイチ
- インド
- インドネシア
- イラク
- イラン
- コートジボワール
- ジャマイカ
- イエメン
- ヨルダン
- カボベルデ
- カメルーン
- カザフスタン
- ケニア
- キルギス
- クウェート
- ラオス
- レソト
- レバノン
- リベリア
- リビア
- マダガスカル
- マラウイ
- モルディブ
- マリ
- モロッコ
- モーリタニア
- モンゴル
- モザンビーク
- ミャンマー/ビルマ
- ナミビア
- ナウル
- ネパール
- ニジェール
- ナイジェリア
- 北朝鮮
- ウガンダ
- ウズベキスタン
- オマーン
- パキスタン
- パプアニューギニア
- カタール
- ロシア
- ルワンダ
- サントメプリンシペ
- サウジアラビア
- セネガル
- シエラレオネ
- ソマリア
- スリランカ
- スーダン
- スリナム
- スワジランド
- シリア
- タジキスタン
- タンザニア
- トーゴ
- チャド
- チュニジア
- トルコ
- トルクメニスタン
- バヌアツ
- ベトナム
- ザンビア
- ジンバブエ
- 南アフリカ
- 南スーダン
シェンゲンビザの申請条件
シェンゲンビザを申請するには、以下のすべての条件を満たさなければなりません。
- 有効なパスポートを保有している
- 滞在に十分な資金がある
- 海外旅行保険に加入している
- 許可された期間内での滞在である
シェンゲンビザの申請方法
ここでは、申請方法について見ていきましょう。
1.必要書類を準備
申請をする前に、必要書類を集めましょう。
必要書類は、各加盟国の大使館などのホームページから確認できます。
本記事でも下記で必要書類について紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
2.加盟国の大使館や領事館で審査&面接後にビザが発給
シェンゲンビザの申請は、主な滞在予定の加盟国の大使館・領事館で行います。
各自予約をとり、大使館・領事館を訪問してください。
大使館・領事館では、以下の流れで手続きを行います。
- 書類の提出
- 生体認証(写真・指紋)の登録
- 申請料の支払い
- 審査
- ビザ発行
タイ人がシェンゲンビザを申請する際の必要書類
ここでは、必要書類について見ていきましょう。
シェンゲンビザ申請に必要な書類
申請する国によって必要書類は異なるため、個別に確認しましょう。
以下の表は、代表的な必要書類です。
書類の種類 |
備考 |
---|---|
申請書 |
各自ダウンロードして記入 |
パスポート |
10年以内に発行され、シェンゲン圏内から出国する予定日より3カ月以上の有効期限が残っているもの |
写真 |
パスポートサイズの写真 |
在留カード |
日本に在住しているタイ国籍の方 |
資金に関する資料 |
・銀行預金通帳のコピー |
滞在に関する資料 |
・旅行の日程表 ・航空会社や旅行会社発行の予約確認書 ・ホテルの予約確認書 ・招待状 ・招へい者の身分証明書 |
職業に関する資料 |
・在職証明書 ・雇用契約書 ・在学証明書 |
海外旅行保険の加入証明書 |
滞在期間とシェンゲン圏内すべての国で有効、かつ3万ユーロ以上の補償があるもの |
申請料 |
80ユーロ |
申請書類の記入例
申請書は、各国共通です。
必要事項に記入をして、そのほかの書類とともに提出してください。
記入内容は、大まかに分けて以下の項目があります。
- 本人の情報(氏名・生年月日・国籍・パスポート情報など)
- 職業の情報(職業・所属先の情報など)
- 滞在目的の情報(目的・滞在国・宿泊先の情報など)
- 滞在費用の情報(費用の負担者・支払い方法など)
- 日付とサイン
シェンゲンビザを申請する際に気になる疑問を解決
ここでは、申請時に気になるポイントについて解説します。
シェンゲンビザの有効期限とは?
シェンゲンビザで滞在できる期間は、「あらゆる180日間における最長90日」です。
例えば、過去180日の間に45日間シェンゲン圏内に滞在していた場合、残りの滞在期間は以下の計算式で算出できます。
「あらゆる180日間 ー 過去の滞在日数45日間 = 残りの滞在期間45日間」
シェンゲン協定加盟国に長期間滞在したい場合はどのビザを申請すればいい?
90日以上滞在したい場合は、長期滞在タイプのビザを取得しましょう。
長期滞在向けのビザは、国によって制度が異なります。
以下の2つは、代表的な長期滞在できるビザの種類です。
学生ビザ
学生ビザは、留学するための査証です。
国によって制度が異なるため、申請の際は注意しましょう。
就労ビザ
就労ビザは、現地で有給で働くための査証です。
学生ビザと同様に、国によって制度は異なります。
申請の際は、取得できるビザのタイプや条件など、各国のホームページから確認してください。
ビザ申請は行政書士等の専門家に相談するのがおすすめ
シェンゲンビザの申請は、行政書士などの専門家に相談するのがおすすめです。
ただし、申請自体は本人が行う必要があります。
ビザの最新情報など専門知識が豊富
行政書士は、ビザの最新情報などの専門知識を豊富に持っています。
ビザ申請を成功させるには、正確な情報を基に、準備を進めるのが重要です。
取得率を上げたい方は、行政書士などの専門家に相談しながら準備を進めましょう。
ビザ申請のための時間を節約できる
ビザ申請は、準備に時間がかかります。
忙しくて時間が取れない方にとって、情報や書類を集めるのは面倒な作業です。
行政書士に相談すれば、情報や書類を集めるサポートをしてもらえるので、ビザ申請のための準備時間を節約できます。
まとめ
この記事では、タイ人のシェンゲンビザについて解説しました。
シェンゲンビザは、ヨーロッパ諸国(協定加盟国)で利用できる査証です。
ヨーロッパへ訪れる予定のあるタイ人の方は、シェンゲンビザを取得する必要があります。
申請の際は、行政書士などの専門家に相談しながら準備を進めるのがおすすめです。