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【中国人】イタリア渡航におけるシェンゲンビザの概要を徹底解説

イタリア渡航を計画している中国人の方の中には、

 

「シェンゲンビザとは?」

「申請方法や必要書類は?」

「申請で気を付けるポイントは?」

 

といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。

 

この記事では、イタリア渡航における中国人のシェンゲンビザの概要について徹底解説します。

ぜひ、最後までお読みください。

シェンゲンビザ(短期滞在ビザ)について

ここでは、シェンゲンビザの特徴について見ていきましょう。

シェンゲン協定加盟国内に渡航する際の短期滞在ビザ

シェンゲンビザは、シェンゲン協定加盟国の領土を通過または滞在する目的で、加盟国が発行する許可です。

 

以下で詳しく解説します。

シェンゲン協定加盟国

シェンゲン協定の加盟国は、イタリアを含む以下の29カ国で構成されます。

  • イタリア
  • オーストリア
  • ベルギー
  • チェコ
  • デンマーク
  • エストニア
  • フィンランド
  • フランス
  • ドイツ
  • ギリシャ
  • クロアチア
  • ハンガリー
  • アイスランド
  • ラトビア
  • リヒテンシュタイン
  • リトアニア
  • ルクセンブルク
  • マルタ
  • オランダ
  • ノルウェー
  • ポーランド
  • ポルトガル
  • スロバキア
  • スロベニア
  • スペイン
  • スイス
  • スウェーデン
  • ブルガリア
  • ルーマニア

180日間で最大90日間、シェンゲン協定加盟国の間を行き来できる

シェンゲンビザを取得すれば、「180日間のうち最大90日間」、協定加盟国間を自由に移動できます。

 

滞在目的は、主に観光・出張・家族や知人訪問などが認められています。

 

ここで言う「180日間のうち最大90間」とは、シェンゲンビザにおける滞在期間の要件です。

滞在期間の要件については後述するので、合わせて確認してください。

中国人の方が申請できるシェンゲンビザの種類

発行されるシェンゲンビザには、以下の3タイプがあります。

シェンゲンビザ Aビザ

Aビザは、「Airport Transit Visa(ATV)」というタイプの査証です。

 

Aビザの保有者は、シェンゲン協定加盟国の空港の国際トランジットエリアを通過できます。

加盟国で飛行機を乗り継ぎ、第三国へ渡航する方などが対象です。

シェンゲンビザ Cビザ

Cビザは、「Uniform Schengen Visa(USV)」というタイプの査証です。

 

Cビザの保有者は、シェンゲン協定加盟国の領土内を自由に入国および移動ができます。

最も一般的なシェンゲンビザのタイプで、90日以内の滞在が可能です。

シェンゲンビザ Dビザ

Dビザは、長期滞在ができるタイプの査証です。

 

発行国の領土内のみ有効で、Cタイプのように、加盟国間を自由に入国および移動はできません。

Cタイプとは異なり、90日以上の滞在が可能です。

シェンゲンビザ申請の条件

ビザが免除されている国籍(日本国籍など)の方は、シェンゲンビザを取得する必要はありません。

 

以下で、シェンゲンビザが必要な国籍と申請条件について解説します。

シェンゲンビザが必要な国

中国籍を含む以下の国籍に該当する方は、イタリア渡航の際にシェンゲンビザが必要です。

  • 中国
  • アフガニスタン
  • アルジェリア
  • アンゴラ
  • アルメニア
  • アゼルバイジャン
  • バーレーン
  • バングラデシュ
  • ベラルーシ
  • ベリーズ
  • ベニン
  • ブータン
  • ボリビア
  • ボツワナ
  • ブルキナファソ
  • ブルンジ
  • カボベルデ
  • カンボジア
  • カメルーン
  • 中央アフリカ共和国
  • チャド
  • コモロ
  • コンゴ
  • コートジボワール
  • キューバ
  • コンゴ民主共和国
  • ジブチ
  • ドミニカ共和国
  • エクアドル
  • エジプト
  • 赤道ギニア
  • エリトリア
  • エチオピア
  • フォジー
  • ガボン
  • ガンビア
  • グルジア
  • ガーナ
  • ギニア
  • ギニアビサウ
  • ガイアナ
  • ハイチ
  • インド
  • インドネシア
  • イラン
  • イラク
  • ジャマイカ
  • ヨルダン
  • カザフスタン
  • ケニア
  • コソボ
  • クウェート
  • キルギス共和国
  • ラオス
  • レバノン
  • レソト
  • リベリア
  • リビア
  • マダガスカル
  • マラウイ
  • モルディブ
  • マリ
  • モーリタニア
  • モンゴル
  • モロッコ
  • モザンビーク
  • ミャンマー(ビルマ)
  • ナミビア
  • ナウル
  • ネパール
  • ニジェール
  • ナイジェリア
  • 北朝鮮
  • 北マリアナ諸島
  • オマーン
  • パキスタン
  • パプアニューギニア
  • フィリピン
  • カタール
  • ロシア(外交パスポート保有者は除く)
  • ルワンダ
  • サントメプリンシペ
  • サウジアラビア
  • セネガル
  • シエラレオネ
  • ソマリア
  • 南アフリカ(外交・サービスパスポート保有者は除く)
  • スリランカ
  • スーダン
  • スリナム
  • スワジランド
  • シリア
  • タジキスタン
  • タンザニア
  • タイ
  • トーゴ
  • チュニジア
  • トルコ(外交・サービスパスポート保有者は除く)
  • トルクメニスタン
  • ウガンダ
  • ウクライナ
  • ウズベキスタン
  • ベトナム
  • イエメン
  • ザンビア
  • ジンバブエ

シェンゲンビザの申請条件

申請条件は、以下のとおりです。

1.有効なパスポートを持っている
  • 帰国予定日より3カ月以上長い有効期限
  • 10年以内に発行されている
  • 2ページ以上の未使用ページが残っている
2.滞在中の資金がある

資金証明として、銀行口座通帳のコピーなどを用意しましょう。

3.海外旅行保険に加入している
  • すべての加盟国で有効なもの
  • 滞在の全期間をカバーするもの
  • 医療費の補償が3万ユーロ以上
4.滞在期間のルール

滞在期間については、後述します。

中国人のイタリア渡航におけるシェンゲンビザ申請に必要な書類

ここでは、中国人のイタリア渡航におけるシェンゲンビザの申請書類について、見ていきましょう。

必要書類一覧

イタリアにおけるシェンゲンビザの必要書類は、以下のとおりです。

申請書

各種申請書は、こちらからダウンロードできます。

カラー証明写真

35×45㎜かつ背景が白の6カ月以内に撮影されたものを、上記の申請書に貼り付けます。

パスポート

パスポートの要件については、前述した【申請条件】を確認してください。

在留カードとその両面コピー

日本に在留している外国籍(中国人)の方が該当します。

職業に関する書類

職業に応じて以下の書類を用意しましょう。

  1. 給与所得者:在職証明書
  2. 会社経営者:会社の登記簿謄本
  3. 学生:在学証明書
  4. 無職:保証人による保証書
宿泊に関する書類

宿泊状況に応じて以下の書類を用意しましょう。

  1. ホテルに宿泊:予約確認書
  2. 個人宅に宿泊:ホストによる受け入れ承諾書
航空券

往復航空券(eチケット)、または航空会社・旅行会社発行の予約確認書を用意しましょう。

日程表

1日ごとに、宿泊先と活動内容を明記します。

資産状況を証明する書類

以下の書類を用意しましょう。

  1. 過去数カ月にわたり安定した貯蓄が確認できる銀行口座の通帳
  2. 奨学金受給者:奨学金証明書
  3. 個人宅に宿泊する方:ホストによるイタリアの銀行の保証書
海外傷害保険の契約書

海外旅行保険の要件については、前述した【申請条件】を確認してください。

普通定型封筒

575円分の切手を貼り付けます。

出生証明書

国籍によっては、両親のローマ字表記の名前が確認できる出生証明書が必要です。

申請書類の記入例

申請書の記入内容は、以下のとおりです。

※すべてローマ字で記入します。

  1. 旧姓
  2. 生年月日
  3. 出生地
  4. 出生国
  5. 現国籍・旧国籍
  6. 性別
  7. 婚姻状況
  8. 親権者・法定後見人の姓名・住所・電話番号・メールアドレス・国籍(未成年の場合)
  9. 自国の身分証明書番号
  10. 旅券の種類
  11. 旅券番号
  12. 旅券の発行日
  13. 旅券の失効日
  14. 旅券を発行国
  15. EU・EEA・スイス国籍の家族の姓名・生年月日・国籍・旅券番号(該当する場合)
  16. 17の家族との続柄
  17. 申請者の住所・メールアドレス・電話番号
  18. 母国以外の国に居住しているか
  19. 現在の職業
  20. 在職の方:企業名・住所・電話番号 / 学生の方:学校名・住所
  21. 渡航の目的
  22. 滞在目的に関する追加情報
  23. 主な目的国
  24. 最初の訪問国
  25. 希望入国回数・到着予定日・出発予定日
  26. 過去のシェンゲンビザ申請時に指紋登録をした日付・ビザ番号
  27. 最終目的国の入国許可(シェンゲン圏から第三国に渡航する場合)
  28. 招へい者またはホテルの名前・住所・電話番号・メールアドレス
  29. 招へい企業の名前・住所・電番番号・メールアドレス
  30. 滞在費用の負担者と手段
  31. 日付とサイン

 

イタリアのシェンゲンビザ申請書の見本は、こちらから確認できます。

申請費用

ビザの申請料は、80ユーロです。

 

大使館・領事館へ来館した際に、日本円で支払います。

在日イタリア大使館・領事館では、クレジットカードなどは利用できないため、注意しましょう。

【中国人の方向け】シェンゲンビザ申請の流れ

ここでは、イタリアのシェンゲンビザ申請の流れについて見ていきましょう。

1.必要書類を準備する

「il visto per l’Italia(こちら)」のツールを使用して、ビザが必要かを調べましょう。

以下の情報を入力すると、ビザの必要/不要、種類などをチェックできます。

  • 国籍
  • 居住している国
  • 滞在期間
  • 滞在理由

 

ビザが必要な場合は、必要書類の準備をしましょう。

2.加盟国の大使館や領事館で審査&面接後にビザが発給される

必要書類の準備が完了したら、イタリア大使館・領事館の予約を取りましょう。

予約は、こちらからできます。

 

予約をした日時に大使館・領事館へ来館し、以下の流れで申請を行います。

大使館・領事館へは、必ず申請者本人が訪問してください。

  1. 必要書類の提出
  2. 生体認証の登録
  3. 申請料の支払い
  4. 審査
  5. ビザ発給

 

日本に在住している中国人の方は、以下の日本のイタリア大使館・領事館で申請を行います。

1.在東京イタリア大使館

 

施設名称

在東京イタリア大使館

住所

〒108-0073

東京都港区三田2-5-4

電話番号

03-5765-2918(ビザセクション)

メールアドレス

visa.tokyo@esteri.it(ビザセクション)

ウェブサイト

こちら

受付時間

月〜金:午前9:30〜午前11時30分(※予約制)

2.在大阪イタリア総領事館

 

施設名称

在大阪イタリア総領事館

住所

〒530-0005

大阪市北区中之島2-3-18 中之島フェスティバルタワー17階

電話番号

06-4706-5820

メールアドレス

visa.osaka@esteri.it(ビザセクション)

ウェブサイト

こちら

受付時間

月〜金:午前9:30〜午前11時30分(※予約制)

【イタリア渡航】シェンゲンビザ申請で気になる点を解決!

ここでは、イタリアのシェンゲンビザ申請で気になるポイントについて見ていきましょう。

イタリア大使館でビザ申請のための来館予約はできない?

イタリア大使館でビザの申請をするのには、来館予約が必要です。

予約は、こちらからできます。

 

日本のイタリア大使館・領事館は、東京と大阪にありますが、管轄している地域が異なるため、注意しましょう。

 

ビザ申請は、お住まいの地域を管轄している大使館・領事館で行ってください。

 

大使館・領事館

管轄地域

在東京イタリア大使館

北海道・青森・秋田・岩手・山形・宮城・福島・茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・静岡・山梨・長野・新潟

在大阪イタリア総領事館

愛知・愛媛・福井・福岡・岐阜・広島・兵庫・石川・香川・鹿児島・高知・熊本・京都・三重・宮崎・奈良・大分・岡山・沖縄・大阪・佐賀・島根・徳島・鳥取・富山・和歌山・山口

イタリア入国の何日前に申請する必要がある?

イタリア大使館・領事館では、申請は遅くとも出発予定日の「3週間前」までに行うよう指示しています。

 

ここで言う「3週間前」とは、準備を始める時期ではなく、ビザ申請日(予約日)を指します。

 

渡航スケジュールに間に合うように、時間にゆとりを持って申請を行いましょう。

シェンゲンビザを申請する際の注意点

ここでは、シェンゲンビザを申請する際の注意点について見ていきましょう。

シェンゲンビザで滞在可能な日数について

シェンゲンビザで滞在できる日数には、「あらゆる180日間における最長90日」のルールが定められています。

 

渡航予定日からさかのぼって180日の間に、シェンゲン協定加盟国に渡航歴がある場合、今回の渡航において滞在日数に制限がかかる可能性があります。

 

ルールに基づくと、90日から180日の間の合計滞在日数を差し引いた日数が、滞在できる期間です。

必要書類の不備等でビザが発給されないケースもある

必要書類の不備などで、ビザが発給されないケースもあります。

審査で不許可とならないためにも、入念な準備を心がけましょう。

シェンゲンビザが不許可となる例

不許可となる原因で多いのは、必要書類に不備があるケースです。

 

書類の不足や記入ミスなどがあると、審査で却下される可能性が高まります。

 

申請の際は、必要書類を入念に確認しましょう。

また、追加書類を求められた場合は、速やかに対応してください。

シェンゲンビザの代行申請は原則できない

原則として、シェンゲンビザの代行申請は認められていません。

大使館・領事館へは、必ず本人が来館してください。

 

行政書士などの専門家に、申請に関する相談(書類の書き方など)をすることは可能です。

不安な方は、行政書士に相談しながら申請の準備を進めましょう。

まとめ

この記事では、イタリア渡航における中国人のシェンゲンビザについて解説しました。

 

中国人の方がイタリアを訪れるには、シェンゲンビザを取得しなければなりません。

申請は、お住まいの地域を管轄している大使館・領事館で行います。

 

原則として申請者本人が手続きを行う必要がありますが、行政書士などの専門家への申請に関する相談は認められています。

 

申請に関して不安のある方は、行政書士などの専門家に相談するのがおすすめです。

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