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帰化申請の許可率はどのくらい?
帰化申請を行おう!というとき、気になるのはやはり「どのくらい許可されているのか?」ということですよね。この記事では、実際のデータを用いながら帰化申請の許可率をお伝えしています。参考になれば幸いです。
【帰化申請許可が下りる確率は80~85%!】
先に結論を言うと、帰化申請の許可率は80~85%です。案外高いと思ったのではないでしょうか?では、実際のデータも見ていきましょう。
以下は、平成25年から平成29年までの過去5年間のデータです。(単位:人)
年号 |
申請者数 |
帰化許可者数 |
不許可者数 |
許可の割合 |
|||
---|---|---|---|---|---|---|---|
合計 |
韓国/朝鮮 |
中国 |
その他 |
||||
平成25年 |
10,119 |
8,646 |
4,331 |
2,845 |
1,470 |
332 |
85% |
平成26年 |
11,337 |
9,277 |
4,744 |
3,060 |
1,473 |
509 |
81% |
平成27年 |
12,442 |
9,469 |
5,247 |
2,813 |
1,409 |
603 |
76% |
平成28年 |
11,477 |
9,554 |
5,434 |
2,626 |
1,494 |
607 |
83% |
平成29年 |
11,063 |
10,315 |
5,631 |
3,088 |
1,596 |
625 |
93% |
参考元:法務省(帰化許可申請者数,帰化許可者数及び帰化不許可者数の推移)
ご覧のとおり、毎年1万人強の方が帰化申請をされていて、そのうち8~9割の方に申請許可が下りていますね。とは言え、安心はできません。
【許可率が高くても油断は禁物】
先ほどのデータを見て、“8~9割に許可が下りるのだし、私でも許可されそう”と思ったのではないでしょうか?しかし、ここで注意しなければならないことがあります。
それは、上記のデータが“実際に法務局に申請が受理された人の数”だということ。つまり、書類に不備があって受理自体されないとか、帰化申請の取り下げを行った人の人数は含まれていないのです。
逆に言うと、完璧に書類を揃えていても何かしらの理由で1~2割の人は不許可になってしまっているのです。何だか急に難しく感じてきましたね。笑
では、どういう場合に不許可になってしまうのでしょうか?実際の不許可事例を見ていきましょう。
【帰化申請の不許可事例】
・書類に虚偽の記載をしていた。
面談で話す内容は記録されます。また、審査段階で裏付けを取るため、虚偽の記載はすぐにバレます。
・納税義務を怠っていた。
年金や住民税などの税金に滞りがある場合、許可が下りることはまずあり得ません。
・結婚生活が良好ではなかった。
日本人の配偶者であれば「特別に帰化申請」できるため、「居住要件」が5年から3年に緩和されますが、夫婦関係は良好でない場合は要件の緩和が難しくなります。ちなみに、「普通帰化」であれば申請可能ですが、5年以上日本に住む必要があります。
・帰化申請に影響を及ぼす交通違反が過去にあった。
駐車違反などの軽い交通違反であれば、基本的には大丈夫です。(過去5年間に4~5回が限度と言われています)しかし、死傷者が出るような大きな交通事故であれば、帰化申請は難しくなるでしょう。
・ 帰化申請後に安定した生活を送れる収入や貯金がなくなった。
帰化申請したときは安定した収入があった場合でも、帰化申請後に生活状況が変わる場合も大いにあり得ます。帰化許可が下りるまでは約半年~1年ほどかかるため、申請する前に、収入と生活資金に余裕があるか把握しておきましょう。
【まとめ】
今回は、帰化申請の許可率をご紹介していきました。案外高い確率ですが、少しでも
油断するとあっという間に不許可になってしまいます。許可率の高さに惑わされないよう、やるべきことをしっかりやって帰化申請に臨んでくださいね。