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帰化申請の素行要件について解説
帰化申請の素行要件について解説
帰化申請の要件の一つでもある「素行要件」。どの要件も大事ですが、中でも素行要件は許可・不許可を大きく左右します。この記事では、帰化申請の「素行要件」について分かりやすく解説していきたいと思います。参考になれば幸いです。
【帰化申請の1要件:素行要件とは?】
素行要件とは、“普段の行いに問題がないかをチェックするための項目”です。
帰化申請を行うためには以下の7つの要件を満たす必要がありますが、その中でも素行要件は引っかかりやすい要件と言われています。
<帰化申請の7つの要件>
・住居要件…引き続き5年以上日本に住むこと
・能力要件…年齢が20歳以上であり、母国でも成人であること
・素行要件…普段の行いに問題がないこと
・生計要件…日本で生活するに足りる資金力があること
・喪失要件…日本国籍を取得すると同時に母国の国籍を喪失すること
・思想要件…テロ組織など日本政府を脅かす思想を持っていないこと
・日本語能力要件…日本で生活するに足りる日本語能力があること
では、どういう場合に素行要件に引っかかるのでしょうか?
次項では、素行要件に確実に引っかかるケースをご紹介していきます。
【素行要件に引っかかるケース】
素行要件に引っかかるケースは、大きく分けて次の3つです。
1.前科・犯罪歴がある
2.年金・税金の滞納がある
3.交通違反がある
では、一つずつ見ていきましょう。
1.前科・犯罪歴がある
該当する場合、許可申請が下りることは非常に難しくなります。日本政府もあえて犯罪者を日本人にしたくはないので、不許可の確率が上がることは否定できません。ただし、「犯罪の程度」や「犯罪からどのくらい経過しているか」によっては、許可が下りる場合もあります。どちらにせよ、該当する方は専門家に相談するのがいいでしょう。
2.年金・税金の滞納がある
年金や住民税の滞納がある場合、申請許可が下りることはありません。もちろん、“意図せず滞納してしまった場合でも”です。もし滞納していることが分かった場合は、納税課に問い合わせ速やかに納税しましょう。
3.交通違反がある
素行要件では、過去5年間の違反経歴を調査されます。日常的に起こっているため、“交通違反も?”と思った方もいるかもしれませんが、交通違反も立派な“違反”。事実、交通違反で多くの人が素行要件に引っかかっています。軽微な違反であれば5回までは問題なしとされていますが、審査にマイナスであることは覚えておきましょう。
【素行要件に引っかからないよう、普段の行いには十分気を付けよう】
今回は、素行要件の詳細について解説していきました。前科や犯罪など、おそらくほとんどの人には当てはまらないかもしれません。しかし、年金や税金の未払いや交通違反は案外身近ではないでしょうか。うっかり引っかかることもあるので、普段の行いには十分注意してください。