トップページ > 【中国人】カナダ観光ビザ(一時滞在者ビザ・Temporary resident visa)を解説
【中国人】カナダ観光ビザ(一時滞在者ビザ・Temporary resident visa)を解説
ビザ免除国以外の国籍の方がカナダへ渡航するには、適切なビザを取得しなければなりません。
カナダの観光ビザを取得したい中国人の方の中には、
「カナダの観光ビザとは?」
「中国人は取得できる?」
「申請方法は?」
といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。
この記事では、中国人向けにカナダの観光ビザについて詳しく解説します。
ぜひ、最後までお読みください。
カナダにおける観光ビザの概要
ここでは、カナダにおける観光ビザの概要について見ていきましょう。
観光ビザ・一時滞在者ビザ(Temporary resident visa)
カナダの観光ビザは、訪問者ビザ(Visitor Visa)に分類される査証です。
「一時滞在者ビザ(Temporary Resident Visa:TRV)」とも呼ばれます。
カナダ入国に一時滞在者ビザ(Temporary resident visa)が必要な国籍
カナダへ旅行するには、適切なビザまたは電子渡航認証(eTA)が必要です。
例えば、日本国籍の方はビザ免除国の対象なので、ビザではなくeTAが必要です。
観光ビザ(一時滞在者ビザ)が必要な国籍には、以下の国が挙げられます。
- 中国
- インドネシア
- マレーシア
- ベトナム
- アフガニスタン
- ロシア
- 北朝鮮
中国籍の方は、旅行などでカナダを訪れる際に、観光ビザ(一時滞在者ビザ)を取得してください。
観光ビザでできること
観光ビザでできることは、以下のとおりです。
- 観光
- 知人や家族訪問
- 短期商用(出張・会議・市場調査など)
- 学会発表
観光ビザで滞在できる期間
観光ビザの滞在期間は、最長6カ月です。
カナダへ入国した日から6カ月間、またはパスポートの有効期限が切れるまでのどちらか早い方の期間滞在できます。
ただし、必ず最長6カ月の期間が付与されるわけではありません。
入国管理の国境警備官が、6カ月未満または6カ月以上の滞在を許可するケースもあります。
6カ月未満または6カ月以上の滞在が付与された場合、パスポートに出国期限(日付)が記載されます。
出国期限までに、必ずカナダから退去してください。
電子渡航認証(eTA)とは
電子渡航認証(eTA:イータ)とは、ビザが免除されている国籍の方を対象とした、ビザの代わりになる許可です。
例えば、日本国籍の方はビザ免除の対象国籍のため、eTAを取得できます。
eTAを取得すると、観光・商用などの目的で、最長6カ月間の滞在が許可されます。
加えて、有効期間内であれば、何度でもカナダへの渡航が可能です。
有効期間は、認証日から最大5年間、またはパスポートの有効期限のどちらか早い方です。
審査で問題がなければ、通常数分〜72時間で申請は処理され、結果が通知されます。
【中国籍の方向け】観光ビザの申請
ここでは、中国国籍の方向けの観光ビザの申請について見ていきましょう。
観光ビザ申請の条件
申請条件は、以下のとおりです。
- パスポートなど有効な渡航書類を持っている
- 健康である
- 刑事または移民関連の有罪判決を受けていない
- 母国または居住国に帰国する証拠がある
- カナダでの滞在を終えたら出国すると証明できる
- 滞在に十分な資金がある
観光ビザ申請に必要な書類
観光ビザ申請で必要な書類と費用は、以下のとおりです。
必要書類
観光目的の場合は、以下の書類を用意しましょう。
- パスポート
- 代理人のフォーム:IMM5476(該当する場合)
- 家族情報のフォーム:IMM5645(18歳以上の申請者)
- 両親の委任状(未成年者の場合)
- 渡航歴を証明する書類(以前のパスポート・過去に取得したビザ・出入国スタンプなど)
- 旅程の資料(フライトの詳細・ホテルの予約確認書など)
- 銀行口座明細書
- 個人情報を公開する権限のフォーム:IMM5475
ビジネス目的の場合には、以下の書類も必要です。
- 雇用主からのレター
- 招待状(招へい者からのレターなど)
知人や家族訪問が目的の場合は、関係性を証明する以下の書類が必要です。
-
- 結婚証明書
- コモンロー組合の法廷宣言:IMM5409
- 出生証明書
- 招待状(知人・家族からのレター)
費用
ビザの申請料は、$100CAN(カナダドル)です。
申請先のIRCCポータルでは、以下のクレジットカードまたはプリペイドカードが利用できます。
- Visa
- Mastercard
- American Express
- JCB
- UnionPay
加えて、個人識別情報(生体認証)の登録料として、$85CANが必要です。
観光ビザ申請の流れ
カナダの観光ビザは、オンラインで申請します。
申請の流れは、以下のとおりです。
1.必要書類の準備
必要書類を準備する前に、観光ビザが必要かどうかを調べましょう。
ビザが必要な場合は、申請に必要な書類の準備をします。
滞在目的や申請者の状況によって必要書類が異なるので、注意してください。
2.オンライン申請
申請は、IRCCポータルから行います。
IRCCポータルでオンライン申請を行う手順は、以下のとおりです。
1.アカウントの作成
IRCCポータルを初めて使用する方は、アカウントを作成するための招待コードが必要です。
2.オンラインフォームの記入
オンラインフォームの必要事項に記入をして、フォームを完成させましょう。
3.必要書類のアップロード
オンラインフォームのすべての質問に回答したら、必要書類をアップロードします
4.申請料の支払い
クレジットカードまたはプリペイドカードを利用できます。
3.ビザ申請センターの予約
初めて申請される方は、生体認証の登録が必要です。
生体認証の登録は、VFS Globalで行います。
VFS Globalは、カナダ政府公認のビザ申請手続きサポートを行うサービスプロバイダーグループです。
4.生体認証の登録
予約した日時にVFS Globaに来館して、生体認証の登録を行います。
予約の15分前に、申請者本人が必ず来館してください。
生体認証では、以下の手続きを行います。
- 顔写真の撮影
- 指紋(両手10本の指)のスキャン
VFS Clobalは、以下の東京と大阪の2カ所にあります。
施設名 |
カナダビザ申請センター(東京) |
カナダビザ申請センター(大阪) |
---|---|---|
住所 |
〒105-0014 東京都港区芝1-4-3 SANKI芝金杉橋ビル4階 |
〒542-0081 大阪府大阪市中央区南船場1-3-5 リプロ南船場ビル10階 |
営業時間 |
月〜金:9時〜17時 |
月〜金:9時〜17時 |
5.審査
申請内容を基に、審査が行われます。
処理時間の目安は、以下のとおりです。
- 日本から申請をした場合:30日間(2024年5月7日時点)
- 中国から申請をした場合:29日間(2024年5月7日時点)
6.ビザ発給
審査で問題がなければビザが発給され、申請は完了です。
パスポートの返却は、直接VFS Globalに取りに行くか、もしくは郵送サービス(オプション)を利用しましょう。
観光ビザ申請は行政書士等の専門家への代行依頼がおすすめ
カナダ観光ビザの申請は、行政書士などの専門家に代行依頼するのがおすすめです。
ここでは、代行依頼した際のメリットについて見ていきましょう。
ビザの最新情報など専門知識が豊富
行政書士は、ビザの最新情報など専門知識を豊富に持っています。
代行依頼をすれば、複雑なビザの制度でもスムーズに申請が行えるでしょう。
ビザの条件は頻繁に変わりやすい
ビザの制度は、頻繁に変更されます。
さらに、インターネット上の情報は古くなっていたり、誤っていたりします。
取得率を上げるには、最新の情報を基に準備を進めるのが重要なポイントです。
行政書士に依頼すれば、正確な最新情報を基に準備が進められます。
難しい案件などの申請経験が豊富
行政書士は、ビザに関する知識と経験を豊富に持っています。
申請者によっては、申請が難しい状況の方もいるでしょう。
行政書士であれば、イレギュラーな状況でも柔軟に対応できます。
申請を諦めようとしている方は、一度、行政書士に相談してみるのがおすすめです。
ビザ申請のための時間を節約できる
ビザ申請は、想像以上に時間と手間がかかります。
行政書士に依頼すれば、準備にかかる時間を節約できるでしょう。
観光ビザの申請は自分でもできるが時間がかかる
観光ビザの申請は自力でも行えますが、想像以上に時間も労力もかかります。
時間をかけて準備をしても、書類の不備などにより不許可となる可能性もあります。
行政書士に依頼すれば、不許可の原因となるミスを回避し、スムーズな準備が可能です。
代行を依頼することによって時間が節約できる
ビザを申請するには、以下の準備が必要です。
- 情報を調べる
- 書類を作成する
- 書類を集める
自力ですべての準備をする場合、想像以上に時間がかかると感じるでしょう。
行政書士に依頼すれば、準備にかかる時間を節約できます。
まとめ
この記事では、中国人の方向けにカナダの観光ビザについて解説しました。
中国人の方がカナダへ旅行するには、観光ビザ(一時滞在者ビザ)が必要です。
観光ビザを取得すれば、最長6カ月はカナダに滞在できます。
申請は、オンライン上で行います。
加えて、ビザ申請センターで生体認証の登録もしなければなりません。
申請に関して不安のある方は、行政書士などの専門家に相談・依頼するのがおすすめです。