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K1ビザの流れとプロセスを徹底解説|日本人が知っておきたい申請手順と注意点
はじめに
K1ビザ(フィアンセビザ)は、アメリカ市民(U.S. Citizen)の婚約者が渡米し、90日以内に結婚することを目的としたビザです。日本に住んでいる方がアメリカに移住する際、結婚相手がアメリカ市民であれば、K1ビザを利用してスムーズに渡米できるケースがあります。
しかし、ビザ申請には書類の準備や審査、面接など、さまざまなステップを踏まなければなりません。
本記事では、日本人向けにK1ビザ取得までの流れ(プロセス)を分かりやすく解説します。
必要書類のリストや面接準備、よくある質問まで網羅しているので、これからK1ビザに挑戦しようとしている方は、ぜひ参考にしてみてください。
K1ビザとは?
K1ビザとは、アメリカ市民の婚約者を対象とした非移民ビザの一種です。最大の特徴は、渡米後90日以内に結婚を前提としている点であり、結婚後は永住権(グリーンカード)の申請手続きを行うのが一般的です。
日本人の場合、以下の条件を満たす必要があります。
1. 申請時点で、アメリカ市民の婚約者がいること
2. 申請前に、実際に2人が対面で会ったことがある(過去2年以内が望ましい)
3. 恋愛関係や結婚の意思を証明する書類が用意できること
また、K1ビザと類似するビザとしてK3ビザがありますが、K3ビザは既に結婚している場合のビザです。まだ結婚していない場合は、K1ビザに該当することを覚えておきましょう。
K1ビザ申請から発給までの流れ
1. I-129F(婚約者分類請願書)の提出
K1ビザ取得の第一歩は、**I-129F(婚約者分類請願書)**をUSCIS(米国市民権移民局)へ提出することです。アメリカ市民である婚約者が主に手続きを担当し、日本人側は必要となる書類を準備して協力します。
必要書類の例
- ● I-129F本体(申請書)
- ● 申請者(アメリカ市民)と受益者(日本人)のパスポートコピー
- ● お互いの身元証明書(出生証明や戸籍謄本など、必要に応じて翻訳)
- ● 2人が実際に会ったことを示す証拠(写真、航空券の半券、ホテルの領収書など)
- ● 婚約関係を示す手紙やメール、SNS履歴など
この段階で最も重要なのは、2人の関係が真実であることを証明するだけの資料を整えることです。提出書類が不十分だったり誤記があったりすると、追加書類要求(RFE)が発行されたり、審査が大幅に遅れたりする恐れがあります。
2.USCISでの審査と承認通知(NOA2)
I-129Fを提出すると、USCISで書類審査が行われます。平均して数か月ほどかかることが多いですが、ケースによっては半年以上かかることもあるので、余裕をもったスケジュールを立てましょう。
承認通知(NOA2)
書類審査に通れば、NOA2(Notice of Action 2)という承認通知がアメリカ市民側に送付されます。審査が通らなかった場合や追加書類が必要な場合は、その旨が通知されるので、内容に従って速やかに対応してください。
3.NVC(国立ビザセンター)での手続き
USCISで承認を受けた後、書類が**NVC(国立ビザセンター)に送られます。NVCは案件を確認し、在外米国大使館・領事館へビザ申請を進めるための準備を行います。日本に居住している場合、通常は在日米国大使館(東京)**が担当となります。
NVCでの確認後の流れ
1. ケース番号が割り当てられる
2. 大使館へ書類が転送される
3. 大使館から面接に関する案内が届く
この過程では、大使館とのやり取りも英語となることが多いので、不安がある場合は移民弁護士やビザ申請専門の行政書士に相談するのがおすすめです。
4.在日米国大使館での面接予約・準備
NVCから在日米国大使館へ書類が転送されると、大使館から面接予約に関する案内が届きます。面接予約日は指定される場合と自分で予約する場合がありますが、いずれにせよ期限や必要書類をしっかり確認して遅れないように注意しましょう。
面接当日までに準備する書類の例
- ● 有効なパスポート(期限切れに注意)
- ● DS-160(オンラインで提出する非移民ビザ申請フォーム)の確認ページ
- ● 無犯罪証明書(日本の警察署で申請)
- ● 健康診断結果(大使館指定病院で受診)
- ● 証明写真(指定サイズ、カラー)
- ● I-129Fのコピーや追加の証拠写真など
大使館面接の際、書類はすべて英語で提示する必要があります。日本語の書類は英訳し、公証を取ることを求められる場合があるので、忘れずに準備しましょう。
5.大使館面接とK1ビザ発給
面接は、通常数分程度で終了することが多いと言われています。面接官からは、2人の出会いや結婚の経緯、今後の生活プランなど、基本的な質問を受けることが考えられます。
よくある質問の例
- ● 2人がどのように出会ったのか
- ● 結婚式の予定はあるのか
- ● お互いの家族や仕事についてどの程度知っているのか
- ● 90日以内に本当に結婚する意思はあるのか
回答が曖昧だったり、書類に不備があったりすると、追加審査を要する(Administrative Processing)可能性がありますが、多くの場合、問題がなければ数日後にビザ付きパスポートが返送されます。
6.アメリカ入国後の流れ:90日以内に結婚
K1ビザを取得し、いよいよ渡米したら、90日以内に婚姻届を提出して正式に結婚する必要があります。この期限を守らない場合、滞在資格が失効し、アメリカを出国しなければならない可能性が高くなるため十分に注意してください。
結婚後の流れ:AOS(ステータス調整)
アメリカで結婚を完了すると、**I-485(永住権申請)を始めとする手続きを進められます。面接や指紋採取(バイオメトリクス)を経て、条件付き永住権(2年間有効)を取得するのが一般的です。2年後にI-751(条件解除申請)**を行い、問題なければ10年有効のグリーンカードを手にできます。
K1ビザ申請時の注意点
1.書類の不備や翻訳ミスに注意
書類の記載ミスや翻訳の間違いは、審査の大幅な遅れや却下の原因になります。日本語の書類を英訳する場合は、プロの翻訳者や移民弁護士に相談すると安心です。
2.面接対策は入念に
面接で突っ込まれるポイントとして「結婚の意思が本物かどうか」が挙げられます。出会いのきっかけや馴れ初め、家族構成など、お互いについてしっかり理解しておきましょう。
3.渡米後のスケジュール管理
入国後は、結婚手続きやI-485申請、指紋採取などやるべきことが多く発生します。何から手をつけるべきかをあらかじめリストアップしておき、迅速に行動できるよう準備しておくとスムーズです。
4.専門家を活用するメリット
移民法やビザ手続きは、しばしば法改正が行われます。英語や法律面で自信がない場合は、アメリカの移民弁護士など専門家に相談することで、書類不備やコミュニケーションのトラブルを最小限に抑えられるでしょう。
よくある質問(FAQ)
Q1:K1ビザと配偶者ビザ(CR1/IR1)の違いは何ですか?
A:K1ビザはまだ結婚していない状態で申請し、渡米後に90日以内に結婚します。一方、配偶者ビザ(CR1/IR1)は既に結婚している夫婦がアメリカへの移住を希望する場合に利用します。
Q2:K1ビザを取得したが、90日以内に結婚できなかった場合どうなりますか?
A:通常、滞在資格を失い、アメリカを出国しなければなりません。何らかの事情で結婚が延期された場合でも、原則として滞在延長は認められません。
Q3:面接は英語必須ですか? 日本語だけでも大丈夫でしょうか?
A:在日米国大使館で行われる面接は、日本語での対応が可能です。ただし、一部の質問は英語で行われる場合があるので、英語が不安な方は事前に簡単な受け答えを練習しておくと安心です。
Q4:すでに何度も婚約者と会っているのに、それでも証拠が必要ですか?
A:はい。ビザ申請の際には、「実際に会っていること」と「結婚への真剣な意思」を示す証拠が重視されます。写真、領収書、SNSのやり取りのコピーなどをきちんと整理して提出することが望ましいです。
まとめ
K1ビザは、結婚相手がアメリカ市民であり、渡米後90日以内に結婚を行う計画がある場合に非常に有効なビザです。
申請プロセスとしては、
1. I-129Fの提出 → USCIS承認(NOA2)
2. NVC → 大使館面接 → K1ビザ発給
3. アメリカ入国後90日以内に結婚 → 永住権申請(AOS)
という流れが一般的です。
書類の準備や面接対策、滞在中の手続きなど、やや複雑に感じる部分も多いかもしれませんが、ポイントを押さえればスムーズに進められるケースが大半です。
渡米後のスケジュール管理も含めて、早め早めに準備しておくことが肝要となります。分からないことや不安な点がある場合は、躊躇せずにアメリカの移民弁護士やビザ専門の行政書士に相談しましょう。常に最新の情報を確認しながら、K1ビザを活用して夢を叶えてください。
免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の事案に対する法的アドバイスではありません。移民法や審査方針は頻繁に変更されることがあるため、実際の申請手続きや最新情報の確認は、必ず専門家へご相談いただくことを推奨します。





