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イギリスの就労ビザSkilled Worker visa(旧 Tier 2)取得方法や変更点を解説
2021年、イギリスの就労ビザの制度が大きく変更されました。その中心が「Skilled Worker visa(旧 Tier 2)」です。
この記事では、「Skilled Worker visa」の取得方法と、旧 Tier 2がどのように変更されたのかについて、詳しく解説します。
イギリスの就労ビザについて
イギリスでの就労を考えるときに、避けて通れないのが、就労ビザの取得です。
就労ビザは、イギリス国内で適法に働くために必要不可欠なビザであり、2021年にその制度は大きく変更されました。これにより、より多くの方々がビザの対象となりました。その一方で、新たな制度内容を理解する必要が出てきました。
2021年よりイギリスの就労ビザのシステムが変わった
制度変更の最大の特徴は、Skilled Worker visa(旧 Tier 2)の対象となる職種が大幅に広がったと同時に、必要な最低年収が下がったことです。
従来、就労ビザがサポートする職種は限定的でしたが、これが拡大しました。年収制限についても、それぞれの職種に合った柔軟性が持たれたことで、より多くの人がイギリスで就労する道が開かれました。
現在のイギリスの就労ビザ一覧類
それでは、主要な就労ビザと対象者、その特徴についてまとめてみましょう。
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ビザ名 |
対象者 |
特徴 |
|---|---|---|
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Skilled Worker visa |
技術を持つ労働者 |
· 専門職種リストに該当する業務に従事する必要 · 最低年間給与26,200ポンドまたは時給10.75ポンド必要 · 英語能力の証明が必要 |
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Senior or Specialist Worker visa |
上級または専門の労働者 |
· スポンサーが指定する機関での就労が必要 · スポンサー参照番号の所持が必要 · イギリス以外での就労経験が必要 · 年間給与42,400ポンド以上またはまたは該当職種の通常の給与が必要 |
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Global Talent visa |
特別な才能を持つ人物 |
· 指定された分野でのリーダーまたは潜在的リーダーである必要 · 承認機関からの推薦を受ける必要 |
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UK Expansion Worker visa |
市場拡大を狙う労働者 |
· スポンサー参照番号の所持が必要 · イギリス以外での就労経験が必要 · 海外企業がイギリスに支社を設立していることが必要 |
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Scale-up Worker visa |
急成長中の企業で働く労働者 |
· 英語能力の証明が必要 · 承認された成長企業からの職種提案が必要 |
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Innovator Founder visa |
創業者 |
· 事業アイデアの推薦が必要 · 18歳以上である必要 · 英語能力の証明が必要 · 既存事業者からの推薦・承認が必要 |
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International Sportsperson visa |
国際的なスポーツ選手またはコーチ |
· 該当のスポーツで国際的に最高水準の実績を有している必要 · 承認したスポンサーからの提案が必要 · 16歳以上である必要 · 英語能力の証明が必要 |
2025年よりETIASで制度が変わる!
2025年から、EU全域に対して実施される予定の「ETIAS(Teletype For Inquirers/Applique Service)」という新制度について説明します。
ETIASとは?
ETIASは、EUに旅行する非EU国の旅行者が、事前にオンラインで旅行許可を取得する新たな制度です。これはEU内におけるテロ対策と不法移民防止を目的としたもので、2025年より開始予定です。
ETIASはEUに旅行する非EU国の旅行者が、事前にオンラインで旅行許可を取得する新たな制度です。EUがビザ免除制度の旅行者からのセキュリティリスク、不規則な移民、または高い疫病リスクを特定することを目的としています。
なお、ETIASはビザではないことから、入国を保証するものではありません。
あくまで訪問者の身元を確認し、安全関連情報を収集する事前審査制度です。
具体的には、ビザ免除の訪問者からのセキュリティリスクや不規則な移民、または感染症リスクを特定することを可能にするものです。
渡航先がイギリスのみの場合は不要
イギリスはEUを離脱していることから、渡航先がイギリスのみの場合は、ETIASは不要です。そのため、イギリス国内のみでの就労と活動を考えるときは、現行のビザ制度に集中して理解を深めてください。
イギリス就労ビザSkilled Worker visa(旧 Tier 2)の取得方法
イギリスへの就労には、適切な就労ビザの取得が必要となります。
イギリスは非常に多くの職業分野で人材を求めています。特に、国際的視点や専門的な技術を持ったものなど、一定の条件を満たす人に対しては、積極的に労働ビザの発給を行っています。
ここでは、イギリス就労ビザの中で最も広く利用されるSkilled Worker visa(旧 Tier 2)の取得方法について詳しく説明します。
就労ビザ Skilled Worker visa(旧 Tier 2)の基本的な条件
Skilled Worker visaは、専門的な職種であれば幅広く対象となる就労ビザとして設けられています。このビザを取得するためには、一定の条件を満たす必要があります。
以下に、基本的な取得条件をいくつか紹介します。
申請は企業のスポンサーが必要
まず、申請者はイギリスの企業からの就労オファーを受けていることが必要とされています。
この企業が申請者のスポンサーとなり、ビザ申請のプロセスをサポートします。
企業との間で就労に関する契約が成立した上で、その企業がイギリスの移民局(ホームオフィス)に対してスポンサーとしての申請登録を行い、それが認められるとスポンサー認証が発行されます。
短期大卒業相当以上の学位
次に、Skilled Worker visaの申請には、短期大学の卒業程度に相当する学歴が必要となります。イギリスでの就労を検討している方は、この学歴要件を遵守することが必要となります。申請者の学歴がこの要件を満たしているかどうかは、学歴の認定機関が判断します。
3~5年以上の正社員としての職務経験
申請条件の1つに、3年から5年以上の正社員としての職務経験が求められることがあります。これを証明するためには、申請者がすでにイギリス国外で専門的な職務に従事していることを示す証明書類が必要となる場合があります。
ただし、申請者が持つスキルのレベルと個々の労働市場での需給状況によります。
CEFR B1レベル以上(IELTS 全項目4.0以上)の英語力が必要
Skilled Worker visaの申請条件として、英語力の証明も必須となります。これは一定の水準の英語力を証明するもので、具体的にはCEFR B1レベル以上を獲得していることが要求されます。
場合によっては、IELTSで全項目4.0以上が求められることもあります。
Tier 2からの変更点
2021年から施行されたSkilled Worker visaは、旧 Tier 2の制度を受け継ぎながらも、いくつかの重要な変更点があります。以下に、Tier 2から変更となった主なポイントを説明します。
Resident Labour Market Testが不要になった
変更点の1つとして、新たなSkilled Worker visaの申請では、以前必要だったResident Labour Market Testが不要になりました。これはイギリス国内の求職者に就労の機会を最初に提供するためのテストでしたが、申請者と雇用者双方の手間を軽減するために廃止されました。
年間受入者数制限が廃止された
以前のTier 2の制度では、年間の受入者数に制限がありましたが、この制限は新たなSkilled Worker visaでは廃止されました。これにより、より多くの人々がイギリスでの就労を申請できるようになりました。
イギリス国内での申請が可能になった
新しい制度により、イギリス国内からのビザ申請が可能になりました。これにより、既にイギリスに滞在している者がビザの更新や種類の変更を容易にできるようになり、申請者にとって大きなメリットとなりました。
雇用者の職種レベルや最低給与が引き下げられた
新しく施行された制度では、Skilled Worker visaの雇用者の職種レベルや最低給与の要件が見直されました。
より簡易な職種でもビザ申請が可能となりました。
一方で、雇用者となる企業にも、より広範な業種の求人を出す自由が与えられるなど、労働者と企業双方にとってメリットが生じました。
以上の変更により、Skilled Worker visaの取得はより容易で柔軟なものとなりました。
この変更の背景としては、イギリスが世界各国からの優れた人材を積極的に引き寄せようとする投資環境の整備と、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大による国際的な人材流動の停滞を受けたものと考えられます。
イギリス就労ビザSkilled Worker visa(旧 Tier 2)の取得方法
ここでは、Skilled Worker visa(旧 Tier 2ビザ)の取得方法を詳しく解説します。
Skilled Worker visaビザの申請方法
具体的にSkilled Worker visaビザの申請を進めるには、以下の手順を踏みます。
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1.イギリスの企業からのジョブオファー取得 |
まずはイギリスの企業から正式な就労オファーを得る必要があります。 この企業が申請者のスポンサーとなり、Skilled Worker Visaの申請を始めるためのプロセスをサポートします。 |
|---|---|
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2.スポンサーとなる企業のスポンサーライセンス取得 |
企業は、イギリス移民局(ホームオフィス)に対して協力企業としての意向を表明します。 これが認められればスポンサーライセンスが発行されます。 |
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3.英語力の証明 |
ビザ申請には一定の英語力が求められています。 英語力の評価はCEFR(Common European Framework of Reference for Languages)に基づいており、CEFRにおけるB1レベル以上を証明できる必要があります。 |
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4.オンラインでの申請 |
申請は以上の準備が整った後、イギリス政府の公式ウェブサイトから行います。 |
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5.必要な費用の支払い |
ビザ申請料と保健サービス利用料(IHS)の支払いが必要です。 これらの支払いもオンラインで行います。 |
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6.生体認証情報の提供 |
申請手続きの一部として、ビザ申請者は指紋と顔写真を提供する必要があります。 |
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7.ビザの決定と文書の受け取り |
申請が認められた場合、Skilled Worker visaのビザの情報が記載されたBRP(Biometric Residence Permit)カードが発行されます。 BRPカードは申請者の住所に郵送されます。 |
Skilled Worker visaビザ申請時に必要なもの
Skilled Worker visaを申請する際には、以下の書類や情報が必要です。
- 【パスポート】
有効なパスポートが必要です。 - 【契約書】
イギリスの企業から受けた仕事のオファー書類、そして関連する契約書や合意書等の文書が必要です。 - 【スポンサービザ証明書(Certificate of Sponsorship)】
イギリスの企業からスポンサーの役割を担ってもらい、これを証明する文書が必要です。 - 【英語能力証明書】
英語の能力を証明する試験の結果の公式証明書。CEFRにおけるB1レベル以上を証明するものが必要です。 - 【経済的自立の証明】
足りない場合は航空券や細かい費用を含む生活費をまかなうための十分な財源があることを証明するもの。通常は銀行の預金残高証明書等です。 - 【健康診断結果】
特定の国から3か月以上イギリスに滞在する場合は、結核の診断結果を提出する必要があります。
申請プロセスをスムーズに進めるために、必要な文書はすべて準備しておき、常に最新の情報をチェックすることをおすすめします。
Skilled Worker visa(旧 Tier 2)取得後の生活
Skilled Worker visaを取得してイギリスでの生活が始まったあとも、さまざまな手続きや情報が求められます。
ここでは、
- ビザの延長
- 家族の滞在ビザ取得方法
- 永住権申請
など、取得後の生活で知っておくべき事項を解説します。
ビザ(Skilled Worker visa)延長はできる?
イギリスのSkilled Worker visaは取得後、特定の条件を満たした場合には延長が可能です。ここでは、その延長可能性と、手続きの具体的な手順について詳しく探ります。
延長は最大5年まで可能!
Skilled Worker visaは基本的に最長5年の期間で発行されますが、その期間が終われば、ビザの延長が可能です。ただし、延長可能な期間は最大で5年までなので、注意が必要です。
延長する時の手続きの手順
ビザ延長の申請は、現在のビザの有効期限が切れる28日前までに行う必要があります。
再度、申請先に出向いて提出が必要となるものや支払いが発生するので、注意しましょう。
- 【オンラインで申請】
イギリス政府の公式ウェブサイトから入ります。
- 【申請料の支払い】
申請料は申請のたびに必要で、オンラインで支払えます。 - 【生体認証情報(指紋と顔写真)を再提供】
申請者は指定の提出先に行き、必要な情報を提供する必要があります。 - 【審査】
申請に必要な情報が揃ったら、審査が始まります。その結果、一定の期間が経過した後に、新たなBRPカードが発行され、ビザが延長されます。
帯同する家族の家族用滞在ビザの取得方法は?
家族とともにイギリスでの新しい生活を始める場合、家族一人ひとりのビザ取得が必要となります。ここでは、家族用滞在ビザの取得方法とその流れについて解説します。
配偶者や子も「扶養家族」としてビザの取得が必要となる
ビザ取得者がイギリスに家族を呼び寄せる際、家族も「家族用ビザ」の取得が必要になります。
- 配偶者
- 無償のパートナー
- 18歳以下(一部条件下ではそれ以上でも可)の子どもたち
上記は扶養家族となります。
配偶者、子どもそれぞれに個別にビザの申請を行うとともに、一定の生活費や英語能力などの条件を満たす必要があります。
家族用滞在ビザを取得する流れ
以下が取得までの流れになります。
1人につき1つずつ申請する必要があります。
- 【生活費の証明】
ビザ取得者自体が「扶養家族」を養う十分な生活費を証明する必要があります。これには最近の給与明細などが必要です。 - 【英語力の証明】
扶養家族が一定の英語能力を有していることを証明する必要があります。例えば、配偶者の場合は英語の試験を受け、結果を提出します。 - 【オンラインで申請する】
家族用滞在ビザの申請は、イギリス政府の公式ウェブサイトからオンラインで行います。 - 【申請料などを支払う】
必要な費用を支払います。これには申請料と保健サービス利用料(IHS)が含まれます。 - 【ビザの発行】
すべての手続きが完了し、申請が承認されると家族用滞在ビザが発行されます。
5年後に永住権の申請も可能!
Skilled Worker visaを持ってイギリスに5年以上在住すると、永住権への道が開かれます。その条件と申請方法について、詳しく説明します。
永住権が申請できる条件
Skilled Worker visaによる滞在期間が合計で5年を超えると、永住権(Indefinite Leave to Remain、ILR)の申請が可能になります。この際、以下の条件をすべて満たしている必要があります。
- 具体的な経済活動で収入を得て、継続的にイギリスで生活していること
- 一定の英語能力(CEFR B1レベル相当)を有すること
- イギリスの生活に関する知識を有すること(Life in the UK testの合格)
- 法令を遵守しており、違法行為をしていないこと
永住権申請の流れ
永住権を申請するには以下の手順を踏む必要があります。
- 【オンラインで申請】
イギリス政府の公式ウェブサイトからオンラインで申請が可能です。 - 【提出書類の準備】
永住権申請に必要な書類を準備し、提出します。書類には、身分証明書、英語能力認定書、Life in the UK testの合格証などがあります。 - 【申請料の支払い】
永住権の申請料をオンラインで支払います。 - 【生体認証情報の提供】
指定された場所にて、再度指紋と顔写真を提供します。 - 【結果の通知】
申請から数か月以内に結果が通知されます。承認されれば永住権が認められ、BRPカードが発行されます。
以上がSkilled Worker visa取得後の手続きと申請になります。各手続きには、時間と準備が必要となるため、早めにスケジュールを立て、必要な書類を集めておくことをおすすめします。
まとめ
本記事では、Skilled Worker visa(旧 Tier 2)取得後の生活に必要なビザの延長方法、家族の滞在ビザの取得方法、そして5年後の永住権の申請について解説しました。
ビザ延長は最大5年可能であり、その手続きはオンラインで行えます。
また、家族の滞在ビザは配偶者や子供が扶養家族として個別に申請を行うことが求められます。
そして、5年以上の在英経験を持つと永住権申請の可能性が現れます。
この記事の情報を参照して、イギリスでの新しい生活を始めるための手続きをスムーズに進める支援としてください。
異文化の地での生活は大きなチャレンジですが、適切な知識と準備を持って一歩を踏み出すことで、新たな可能性と経験を得られるでしょう。






