出会いアプリでの国際結婚ではビザの審査が厳しい理由
出会いアプリで国際結婚すると疑われるのはなぜ?
外国人とどうしても結婚したいと思ったとき、出会い系アプリが有効なのは確かです。インターネットが発達した現代ですので、出会い系アプリがきっかけとなり、結婚までいきつくカップルも決して珍しくはないでしょう。
日本人同士であれば、市役所に婚姻届けを提出し、問題なく結婚できる事例です。しかし、国際結婚となると話は変わってきます。出入国在留管理庁は出会い系アプリによる外国人の結婚については目を光らせているのです。
なぜなら、ビザ目的の結婚やお金を目的とした外国人が出会い系アプリにはたくさんいるからです。偽装結婚によるトラブルはあとを絶たないのが現実といえます。
真面目なお付き合いをしている外国人も多くいますが、出会った場所が出会い系アプリの場合は、疑いの目をもたれやすいことを知っておきましょう。当事者同士にとっては正当な結婚であっても、出入国在留管理庁からみて疑問となれば、配偶者ビザは却下されます。海外からパートナーを呼ぼうと思っても、却下されれば一緒に住むことはできません。
出会い系アプリの種類
出会い系サイトは大きく2種類に分かれます。ひとつは暇つぶしや、ワンナイトラブを目的とするような遊び系。もうひとつは、真面目な付き合いを目指す婚活系です。前者は出会い系が持たれがちな悪いイメージそのもので、登録基準が緩く、誰でも匿名で登録できます。性的なトップページを用意している場合が多く、セクシーな女性に出会えそうなキャッチフレーズも目立つでしょう。
後者の婚活系は男女のマッチングを重要視したサイトです。アダルトな雰囲気はほぼなく、登録基準もそれなりに厳しくなっています。SNSと連携しているサイトが多いため、プロフィールが公開されていますし、Facebookであれば実名で顔出しです。匿名での登録は困難なため、悪質なことをすると身元が割れやすい仕組みとなっています。怪しい人がいないとは限りませんが、遊び系のサイトに比べると大幅にリスクは下がるといえるでしょう。
ビザを認めてもらうための対策
この段落ではビザを認めてもらうためのアプローチを2点紹介します。
利用したアプリが遊び系のところではないことを証明する
利用した出会い系サイトが遊び系ではなく、婚活系であることが説明できれば、配偶者ビザが認められる可能性が高くなります。証明の第一段階として、インターネット異性紹介事業の届出をしているかどうかを調べましょう。出会い系サイトを運営するためには、会社の所在地を管轄する警察に申請しなくてはなりません。申請することにより、警察から規制が入るので不正がしにくくなります。
遊び系は届け出をせず、コンプライアンスが低いところが多いです。まともなサイトである証拠として、まずはインターネット異性紹介事業の届出をチェックしましょう。匿名での登録が禁止されていたり、規模が大きい会社だったりすると、信頼性はより上がってきます。
結婚に至るまでの経緯を詳しく説明する
今までどのような付き合いをしてきたのかを具体的に説明するのも、出入国在留管理庁に納得してもらうために必要なことです。ファーストコンタクトはどのような感じだったか、結婚を決心したきっかけ、夫婦になったあとの心境の変化などを真摯に説明してください。
言葉だけでは不十分な可能性があるので、家族や友人などと夫婦が一緒に写った写真や、ふたりでデートしている写真なども用意したいです。これらの写真は、あればあるほど親密度を証明できますので、できるだけたくさん用意しましょう。メールやLINEなどもキャプチャで保存し、提出するとよいです。
プライベートを公開するのは恥ずかしいかもしれませんが、出入国在留管理庁の審査は決して甘くありません。疑問を払拭するような証拠をできるだけ集めることが重要です。
この記事の監修者
プロフィール
2009年4月 行政書士個人事務所を開業
2012年8月 個人事務所を行政書士法人化し「さむらい行政書士法人」を設立
専門分野
外国人VISA・在留資格、外国人雇用・経営管理、永住・帰化申請
入管業務を専門とし、年間1000件以上の相談に対応
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