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オーストラリア|知人・家族の訪問に必要なビザとは?

オーストラリアへ知人・家族の訪問を目的に渡航する方の中には、

 

「知人・家族の訪問をするためのビザはある?」

「ETAと訪問ビザのどちらを申請すればいい?」

「オーストラリア入国時に気を付けるポイントは?」

 

といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。

 

この記事では、知人・家族の訪問に必要なビザについて詳しく解説します。

 

ぜひ、最後までお読みください。

オーストラリア入国にはETA申請やビザが必要

オーストラリアへ入国するには、ETAや目的に応じたビザが必要です。

以下で詳しく見ていきましょう。

知人・家族の訪問の際に必要なビザは滞在期間で変わる

知人・家族の訪問の際に必要なビザの種類は、滞在期間によって異なります。

 

滞在期間の基準は、3カ月です。

  • 3カ月以内:ETA(サブクラス601)
  • 3カ月以上:訪問ビザ(サブクラス600)

3カ月以内の滞在であればETA申請

滞在期間が3カ月以内の予定の方は、『ETA』を申請しましょう。

 

ETAとは、短期滞在者向けの電子渡航許可です。観光ビザの一種で、サブクラス601に分類されます。

 

滞在期間は、最長3カ月です。

 

加えて、ETAは滞在期間とは別に有効期限もあります。

有効期限は、12カ月またはパスポートの有効期限のいずれか短い方です。有効期限内であれば、何度でも出入国ができます。

3カ月以上の滞在ではビザの申請が必要

滞在期間が3カ月以上の予定であれば、目的に応じたビザの申請が必要です。

 

3カ月以上の知人・家族の訪問目的の場合は、『訪問ビザ(サブクラス600)』の申請をしましょう。

 

訪問ビザ(サブクラス600)は、観光・商用・親族訪問などを目的に渡航するための査証で、以下の4つのストリームに分類されます。

1.ツーリストストリーム

観光・娯楽・ホリデー・家族や友人の訪問など

2.ビジネスビジターストリーム

出張・会議の出席・市場調査・学会やセミナーの参加など

3.スポンサーファミリー

オーストラリア在住の親族を訪問する(オーストラリアの親族がスポンサーになる必要がある)

4.中国国籍向けの団体旅行(ADS)

中国の登録済み旅行代理店を通じた団体旅行

 

知人や家族の訪問が目的の場合、上記のツーリストもしくはスポンサーファミリーのストリームを選択します。

 

滞在期間は、最長12カ月です。

ETA申請が認められないケース

以下のケースに該当する方は、ETAの申請が認められないため、別のビザを申請しましょう。

ETA対象パスポートを持っていない

ETAを申請できるのは、対象国の国籍の有効なパスポートを持っている者です。

対象国以外の国籍の方は、ETAの申請はできません。

 

対象国については後述するので、ぜひ参考にしてください。

有効なビザをすでに持っている

有効なビザをすでに持っている場合、ETAは対象外です。

 

また、ETAの申請は、オーストラリア国外からする必要があります。

例えば、オーストラリア滞在中に、ほかの有効なビザからETAへの切り替えはできません。

過去に犯罪歴がある

ETAの申請では、犯罪歴の有無について回答する項目があります。

過去に犯罪歴がある場合、申請は却下されてしまいます。

 

犯罪歴がある方は、別のビザを申請しましょう。

【3カ月以内の滞在】ETA(電子渡航許可証)について

3カ月以内の滞在を予定している場合は、ETAの申請を検討しましょう。

 

ETAは、短期間の観光・商用・知人や家族の訪問などを目的に、オーストラリアへ渡航するための電子渡航許可です。

 

ここでは、ETAの申請について見ていきましょう。

ETA対象のパスポート

ETAを申請するには、以下の対象国籍の有効なパスポートを保持している必要があります。

  • アンドラ
  • オーストリア
  • ベルギー
  • ブルネイ
  • カナダ
  • デンマーク
  • フィンランド
  • フランス
  • ドイツ
  • ギリシャ
  • 香港(中国特別行政区)
  • アイスランド
  • アイルランド
  • イタリア
  • 日本
  • リヒテンシュタイン
  • ルクセンブルク
  • マレーシア
  • マルタ
  • モナコ
  • ノルウェー
  • ポルトガル
  • サンマリノ共和国
  • シンガポール
  • ポルトガル
  • 韓国
  • スペイン
  • スウェーデン
  • スイス
  • 台湾(公用パスポート・外交パスポートを除く)
  • オランダ
  • イギリス
  • イギリス(BNO)
  • アメリカ合衆国
  • バチカン

 

二重国籍で複数のパスポートを所有している場合は、申請の際に申告する必要があります。

ETA対象国のパスポートを所有していても、オーストラリアとの二重国籍の場合は申請ができません。

ETA(電子渡航許可証)申請の流れ

申請の流れは、以下のとおりです。

1.「AustralianETA」のアプリをインストールする

アプリは、以下から無料でインストールできます。

2.アプリを開く

アプリの指示に従い、利用規約の同意やセキュリティの設定をします。

3.パスポートの情報を読み込む

アプリ内で、カメラのアクセスを「OK」にしましょう。

パスポートの顔写真ページとチップをスキャンして、アップロードします。

4.自分の顔写真を撮影する

アプリの指示に従い、自分の顔写真を撮影します。

自動的にパスポートの情報が反映されるので、内容に間違いがないかを確認しましょう。

5.国籍・住所・携帯番号・メールアドレスなどを入力する

アプリの手順に従って、必要項目に情報を入力します。

6.犯罪歴の有無・滞在先などの質問に回答する

アプリの手順に従って、必要項目に情報を入力します。

7.申請内容の確認

申請を完了する前に、すべての情報に間違いがないかを確認しましょう。

8.サービス料金を支払う

料金については後述するので、合わせて確認してください。

9.結果の通知

申請の結果は、登録したメールアドレスに通知されます。

ETA(電子渡航許可証)申請の詳細

ETA申請の詳細は、以下のとおりです。

申請に必要な書類

申請に必要なものは、以下のとおりです。

  • スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイス
  • 有効なパスポート
  • eメールアドレス
  • クレジットカード

 

スマートフォンなどのモバイルデバイスは、以下の設定をしてください。

  • 近距離無線通信(NFC)を有効にする
  • 位置情報サービスを有効にする

申請にかかる費用

ETAの申請料は、無料です。

ただし、申請アプリ「AustralianETA」の使用料として、20AUDがかかります。

 

また、支払いには、クレジットカードが必要です。

万が一、ご自身名義のクレジットカードを持っていない場合は、家族や知人のカードを使用しても問題ありません。

申請にかかる期間

ETAの申請結果は、基本的にすぐに通知されます。

遅くとも12時間以内には、結果が届くとされています。

 

ただし、結果が出るまでに時間を要するケースもあるため、注意しましょう。

 

申請処理に時間がかかるケースは、以下のとおりです。

  • 入力内容に間違いがある
  • 追加の情報が必要
  • 入力情報の確認ができない

ETA申請時に注意すること

申請時に注意するポイントは、以下のとおりです。

申請はアプリからのみ

ETAの申請は、オーストラリア内務省の公式アプリ「AustralianETA」から行います。ほかの申請方法などはないため、必ずアプリをインストールしましょう。

オーストラリア国外から申請する

ETAは、オーストラリア国内からは申請ができません。必ず、オーストラリア国外から行いましょう。

犯罪歴があると申請できない

犯罪歴のある方は、ETAの申請が拒否されてしまいます。訪問ビザ(サブクラス600)など、ほかのビザを申請しましょう。

【3カ月以上の滞在】観光・訪問ビザ(サブクラス600)について

3カ月以上の滞在を予定している場合は、訪問ビザ(サブクラス600)の申請を検討しましょう。

 

訪問ビザ(サブクラス600)は、観光・商用・知人や家族の訪問などを目的に、オーストラリアへ渡航するための査証です。

 

ここでは、訪問ビザ(サブクラス600)の申請について見ていきましょう。

訪問ビザ(サブクラス600)申請の流れ

申請の流れは、以下のとおりです。

1.ImmiAccountの登録

申請は、オーストラリア内務省の「ImmiAccount(こちら)」から行います。

サイトにアクセスして、アカウントの登録をしましょう。

すでにアカウントをお持ちの方は、ログインしてください。

2.オンライン申請書の作成

ImmiAccountにログインして、申請フォームに必要情報を入力します。

申請フォームは、全部で20ページあります。すべて英語表記のため、入力の間違いがないように注意しましょう。

一度のアクセスで、すべてを入力する必要はありません。途中で入力データをセーブして、後日に残りを完成させる方法も可能です。

3.必要書類のアップロード

申請フォームの指示に従い、必要書類をアップロードします。

必要書類については後述するので、合わせて確認してください。

4.ビザ申請料の支払い

ビザ申請料を支払います。

申請料については後述するので、合わせて確認してください。

5.健康診断の受診

申請者によっては、健康診断を受ける必要があります。

ImmAccountのサイト内にある「View heallth examinations」のリンクから、健康診断が必要かをチェックしましょう。

  • 健康診断が必要な場合:「Organise health examinations」と表示
  • 健康診断が必要でない場合:表示なし
6.審査

提出した申請フォーム・必要書類を基に、審査が行われます。

申請にかかる期間については後述するので、合わせて確認してください。

7.ビザ発行

申請の結果は、審査の終了後にメールで通知されます。

訪問ビザ(サブクラス600)申請の詳細

訪問ビザ(サブクラス600)申請の詳細は、以下のとおりです。

申請に必要な書類

必要書類は、以下のとおりです。

  • 申請書(オンライン)
  • 身元確認書類(パスポート・在留カードなど)
  • 十分な資金があると証明する書類(通帳・給与明細書・税収記録など)
  • 滞在中の旅行計画書
  • オーストラリア在住の親族・友人からの招待状(親族・友人を訪問する場合)
  • オーストラリアへの渡航が業務上必要であると証明する書類(訪問先企業・団体からの招待状など)
  • 学歴・資格を証明する書類(卒業証明書・資格証明書など)
  • 居住国・自国との強いつながりを証明する書類(帰国後も同じ職場で働く意志があると記したレター・在学証明書・居住国に親近者がいる証明書・居住国で所有する資産の証明書など)

 

75歳以上の方は、以下の書類も必要です。

  • 滞在中に有効な民間健康保険または旅行保険の加入証明書
  • 滞在中の医療医・入院費をカバーできるだけの資金証明

申請にかかる費用

申請料は、申請した場所によって異なります。

  • オーストラリア国外から申請する場合:190AUD
  • オーストラリア国内から申請する場合:475ADU

申請にかかる期間

申請にかかる期間は、申請者の状況によって異なります。

目安として、1カ月程度はかかると想定しておきましょう。

 

数日でビザが発給されるケースもありますが、渡航の日程に間に合うように、スケジュールにゆとりを持って申請をしましょう。

 

ビザの処理時間の目安は、「Visa processing times guide(こちら)」を使用して調べられるので、ぜひ活用してください。

訪問ビザ(サブクラス600)申請時に注意すること

申請時に注意するポイントは、以下のとおりです。

健康診断が必要な場合がある

申請者によっては、健康診断の受診を求められます。特に、75歳以上の方や3カ月以上の滞在を予定している方は、健康診断が必要です。

健康診断は、オーストラリア移民・国境警備省が指定する病院で受ける必要があるため、注意しましょう。

滞在期間は延長できない

訪問ビザ(サブクラス600)は、滞在期間の延長ができません。

滞在期間は、最長12カ月です。12カ月以上滞在したい場合は、訪問ビザから別のビザへ切り替える必要があります。

オーストラリア入国時に気を付けること

ここでは、オーストラリア入国時に気を付けるポイントについて見ていきましょう。

入国カードの虚偽記載で失効すると、向こう3年にわたり新規ビザが発給されなくなる

オーストラリアへ向かう飛行機内で、入国カード・税関申告書(IPC:Incoming Passenger Card)が配布されます。

入国時に、記入したカードを係員に提示してください。

 

オーストラリア内務省は、2019年4月に移民法を改正し、入国時の持ち物検査を厳格化しました。

 

入国時の税関で虚偽の申告をして、持ち込み禁止のアイテムを所持していると、その場でビザが失効し、入国を拒否されます。

加えて、特別な理由がない限り、その後3年間にわたって新しいビザの発給が停止されます。

 

制度改正前は、持ち込み禁止のアイテムの所持が発覚した場合、没収や罰金で済んでいました。

しかし、現在はビザの失効・入国の禁止・3年間の新たなビザの発給停止と、非常に重い処分が科されています。

 

規制が厳しくなった背景には、オーストラリアが1つの大陸で1国を成している点が挙げられます。

オーストラリアでは、環境・固有の動植物の保護・人々の健康・農畜産業を守るために、厳格なバイオセキュリティ法および輸入規制による厳しい検疫措置をとっているのです。

入国時の税関が他国と比べて厳しい

オーストラリアは、入国時の税関が他国と比べて厳しいとされています。

オーストラリアに持ち込めないもの

オーストラリアへの持ち込みが禁止されているものは、以下のとおりです。

  • 薬物・化学物質・違法な性的画像
  • 銃・武器・火器
  • 生きている動物(輸入許可証を取得するれば犬・猫はOK)
  • 生きている植物
  • 肉および肉製品(常温保存が可能な市販の缶詰・レトルト・瓶詰め製品などはOK)
  • 卵・卵製品
  • 乳製品
  • 果物・野菜・穀物
  • 種子・ナッツ
  • ハーブ・伝統的な薬品
  • 動物や植物を使った製品(皮・骨・毛・剥製・羽・貝殻など)
  • 土・砂

入国時に申告が必要なもの

免税範囲を超える品物・規制品などを持ち込む場合は、必ず申告してください。

 

入国時に申告が必要なものは、以下のとおりです。

  • 禁止または制限されている商品(薬物・化学物質・違法な静的画像・銃・武器など)
  • 2,250ml以上のアルコール
  • 250本以上のたばこ・250g以上のたばこ製品
  • 免税および非課税で購入した商品の合計価格が900AUDを超えるもの
  • ビジネス・商業用の商品やサンプル
  • 10,000AUD以上の外国通貨
  • 食品(乾燥・生・保存・調理・未調理を含む)
  • 木製の製品・植物・伝統的な薬品や薬草・種子・球根・わら・ナッツなど
  • 動物・動物の製品(剥製・標本・蜜製品・ペットフードなど)
  • 土が付着した製品(スポーツ用具・靴など)

まとめ

この記事では、知人・家族の訪問に必要なオーストラリアのビザについて解説しました。

 

ETA対象国の国籍の方は、3カ月以内の滞在であれば、ETAの申請が可能です。

申請は、専用アプリ「AustralianETA」から行います。

 

対象国以外の国籍の方や3カ月以上の滞在を予定している方は、訪問ビザを申請しましょう。

申請は、オーストラリア内務省の「ImmiAccount」から行います。

 

申請に関して不安をお持ちの方は、行政書士などの専門家に依頼・相談するのがおすすめです。

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