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オーストラリア【中学・高校生】親子留学に留学ビザは必要?

旅行先としても人気のオーストラリアは、親子留学にもおすすめの国です。

 

お子様が中学生・高校生で、オーストラリアへの親子留学を検討している方の中には、

 

「親子留学のビザはある?」

「ビザの申請方法は?」

「申請の注意点は?」

 

といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。

 

この記事では、中学・高校生向けのオーストラリア親子留学で必要なビザについて詳しく解説します。

 

ぜひ、最後までお読みください。

【中学・高校生】オーストラリアへの親子留学がおすすめの理由

ここでは、オーストラリアへの親子留学がおすすめの理由について見ていきましょう。

オーストラリアは教育水準が高い

オーストラリアは、教育水準が高い国として有名です。

以下で詳しく解説します。

OECD(経済協力開発機構)加盟国の中でも上位

オーストラリアの教育水準は、OECD(経済協力開発機構)加盟国の中でも上位に位置しています。

 

オーストラリアには約40校の大学があり、9校が「QS世界大学ランキング」の上位100位以内、6校が「THE世界大学ランキング」の上位100位以内にランクインしています。

 

レベルの高い教育を受けられるオーストラリアは、留学先としておすすめです。

留学生への教育を保証する法制度が整っている

オーストラリアでは、留学生への教育を保証する法制度が整っています。

 

例えば、以下の制度により、オーストラリアの教育の質・水準は厳しく守られています。

  • 留学生のための教育サービス法(ESOS)
  • オーストラリア技能質保証機関(ASQA:Australian Skills Quality Authority)
  • オーストラリア高等教育質・基準機構(TEQSA)

オーストラリアは過ごしやすいと人気の国!

留学は、生活環境が大きく変わります。

その土地での暮らしやすさは、留学を成功させる上で重要なポイントです。

 

「オーストラリアは過ごしやすい」と人気の国で、留学先としてもおすすめと言えます。

治安がいい

オーストラリアは、英語圏の国の中では『治安がいい』とされています。

日常生活を送る上で、治安が悪いと感じる機会は少ないでしょう。

 

以下のように、最低限の注意を払えば、安心して留学生活が送れます。

  • 現地の人が近寄らない場所には行かない
  • 荷物の管理を徹底する(高価な物・大金を持ち歩かないなど)
  • 夜間の1人歩きを避ける

観光スポットが多く、滞在期間も楽しめる

オーストラリアは、世界でも人気の観光スポットが多いのが特徴です。

 

さらに、コアラ・カンガルー・ウォンバットなどの固有の動物も多く、オーストラリアでしか体験できないアクティビティも充実しています。

 

平日は学校で勉強をし、休日は観光地で遊ぶ、といったメリハリのある留学生活が送れるでしょう。

気候がよくて過ごしやすい

南半球に位置しているため、季節は日本の反対です。

例えば、日本が夏のときはオーストラリアは冬、日本が冬のときはオーストラリアは夏の季節です。

 

国土が広いため、気候は都市や地域によって異なります。

 

例えば、留学先として人気の都市であるシドニー・メルボルン・ブリスベンは、比較的温暖な気候で過ごしやすいのが特徴です。

 

ただし、どの地域でも年間を通して日差しや紫外線が強いので、注意しましょう。

サングラス・帽子・日焼け止めクリームなど、紫外線対策の準備は必須です。

日本との時差があまりない

オーストラリアと日本の最大時差は、サマータイムを考慮しても2時間以内です。

 

時差が少ないので、何かあった時でも日本と連絡が取りやすく、安心して留学生活が送れます。

 

さらに、時差ボケもしないため、スムーズに生活リズムをつかめるでしょう。

【中学・高校生】オーストラリア親子留学ビザは必要?

ここでは、オーストラリアの親子留学のビザについて見ていきましょう。

3カ月以内であれば観光ビザで通学が可能

留学期間が3カ月以内であれば、『観光ビザ(ETAS)』で通学が可能です。

観光ビザ(ETAS)での滞在時も通学できる

観光ビザ(ETAS)は、電子渡航許可システムです。

 

ETAS対象国のパスポート保持者で、3カ月以内の観光・商用・知人や家族の訪問を目的に渡航する方が取得できます。

滞在中に、語学学校などにも通えます。

 

申請方法については後述するので、ぜひ参考にしてください。

親子ともに学生ビザの取得は不要

3カ月以内の留学の場合、学生ビザではなくETASを取得しましょう。

親子ともに、学生ビザの取得は不要です。

 

ただし、私立の小学校や中学校に入学する場合は、学校側から3カ月以上の留学期間を指定されるケースもあるため、注意しましょう。

 

語学学校であればETASで問題はありませんが、そのほかの学校に通う場合は、学校の指示に合わせて適切なビザを取得してください。

【親子留学】3カ月以上の通学にはビザが必要

留学期間が3カ月以上の場合は、子どもと親のどちらもビザを取得しなければなりません。

 

ビザのタイプは、以下の2パターンがあります。

  1. 子ども:「学生ビザ」|親:「保護者ビザ」
  2. 親:「学生ビザ」|子ども:親の「学生ビザ」の「扶養家族」として同行

 

それぞれ、以下で詳しく解説します。

1.子どもは「学生ビザ」、親は「保護者ビザ」を取得する

子どものみが学校に通い、親が保護者として同行する場合は、以下のビザの組み合わせを選択しましょう。

  • 子ども:「学生ビザ」
  • 親:「保護者ビザ」

 

保護者ビザでの就学も可能ですが、就学期間は3カ月以内という制限が設けられています。

親子ともに期間の制限を受けずに就学したい場合は、次項で紹介する方法がおすすめです。

 

申請方法については後述するので、ぜひ参考にしてください。

2.親が「学生ビザ」を取得した場合、子どもは「扶養家族」として就学する

親子ともに学校に通う場合は、以下のビザの組み合わせを選択しましょう。

  • 親:「学生ビザ」
  • 子ども:親の「学生ビザ」の「扶養家族」となる

 

申請方法・扶養家族の条件については後述するので、ぜひ参考にしてください。

【中学・高校生】オーストラリア親子留学に必要なビザと申請について

ここでは、オーストラリアの親子留学のビザ申請について見ていきましょう。

観光ビザで親子留学する場合の申請

『観光ビザ(ETAS)』で親子留学する場合の申請は、以下のとおりです。

観光ビザの概要

観光ビザ(ETAS)の概要は、以下の表のとおりです。

ビザの種類

Electronic Travel Authority:ETA(subclass 601)

対象者

観光・商用・知人や家族の訪問を目的として渡航する者

条件

・ETA対象国のパスポートを所有している

・犯罪歴がない

・3カ月以内の滞在

滞在期間

最長3カ月(有効期限は12カ月)

 

ETAは電子渡航許可で、日本ではETAS(イータス:電子渡航許可システム)とも呼ばれています。

呼び名は違いますが、どちらも同じ制度です。

申請の流れ

ETA(ETAS)は、申請専用アプリ「AustralianETA」から行います。

 

申請で使用するモバイルデバイス(スマートフォンなど)は、以下の設定にしてください。

  • 近距離無線通信(NFC)を有効にする
  • 位置情報サービスを有効にする

 

申請の流れは、以下のとおりです。

  1. 「AustralianETA」のアプリを開く
  2. パスポートの情報を読み込む
  3. 自分の顔写真を撮影する
  4. 国籍・住所・携帯番号・メールアドレスなどを入力する
  5. 犯罪歴の有無・滞在先などの質問に回答する
  6. 申請内容の確認
  7. サービス料金を支払う(20AUD)
  8. 結果の通知

1.子どもは「学生ビザ」、親は「保護者ビザ」を取得する場合の申請

子どもは「学生ビザ」・親は「保護者ビザ」の場合の申請は、以下のとおりです。

学生ビザの概要

学生ビザの概要は、以下の表のとおりです。

ビザの種類

Student visa(subclass 500)

対象者

オーストラリアの教育機関で3カ月以上就学する者

条件

・6歳以上である

・政府認定校でフルタイムの授業を受ける

・OSHC(海外留学生用保険)に加入している

・英語の要件を満たす(学校による)

・滞在に十分な資金がある

滞在期間

最長5年

保護者ビザの概要

保護者ビザの概要は、以下の表のとおりです。

ビザの種類

Student Guardian visa(subclass 590)

対象者

学生ビザで留学する子どもに同行する親など

条件

・学生ビザ保持者の親・後見人・親戚である

・滞在に十分な資金がある

・適切な健康保険に加入している

・就労はできない

滞在期間

学生ビザ保持者の滞在期間と年齢(18歳になるまで)によって決まる

申請の流れ

申請の流れは、以下のとおりです。

  1. ImmiAccountの登録
  2. 学生ビザ:「New Application」→「Student」→「Student Visa(500)」を選択

保護者ビザ:「New Application」→「Student」→「Student Guardian visa(590)」を選択

  1. オンライン申請書の作成
  2. 必要書類のアップロード
  3. ビザ申請料の支払い(710AUD)
  4. 健康診断の受診(必要な方のみ)
  5. 審査
  6. ビザ発行

2.親が「学生ビザ」を取得、子どもは「扶養家族」として就学

親は「学生ビザ」・子どもは「扶養家族」として同行する場合の申請は、以下のとおりです。

扶養家族になるための条件

学生ビザの扶養家族になれるのは、以下の人物です。

  • 学生ビザ保持者のパートナー
  • 学生ビザ保持者またはパートナーの扶養している未婚の18歳未満の子ども

 

扶養家族になるには、以下の条件も満たさなければなりません。

  • 健康要件を満たす
  • 性格要件を満たす

 

扶養家族(子ども)を同伴する場合は、滞在中の資金に加え、「子どもの学費を支払えるだけの資金力がある」と証明する書類の提出が求められます。

 

学齢期の子どもが扶養家族となる場合、子ども1人あたり少なくとも年間9,661AUDの教育費が必要です。

学費は学校によって異なるため、注意しましょう。

 

18歳未満の扶養家族が同行する場合は、以下の書類も必要です。

  • 扶養家族全員の両親の名前が記載された出生証明書のコピー
  • 養子縁組書類のコピー(該当する場合)

申請の流れ

申請の流れは、以下のとおりです。

  1. ImmiAccountの登録
  2. 「New Application」→「Student」→「Student Visa(500)」を選択
  3. オンライン申請書の作成
  4. 必要書類のアップロード
  5. ビザ申請料の支払い(710AUD)
  6. 健康診断の受診(必要な方のみ)
  7. 審査
  8. ビザ発行

オーストラリア親子留学ビザの申請時の注意点

ここでは、オーストラリアの親子留学のビザ申請における注意点について見ていきましょう。

ビザ申請には時間にゆとりをもって準備しよう!

ビザ申請は、想像以上に時間も手間もかかります。

留学のスケジュールに間に合うように、時間にゆとりをもってビザ申請の準備をしましょう。

審査結果が届くまでに時間がかかることもある!

家族でビザの申請をする場合、通常のビザより審査に時間がかかる可能性があります。

 

ImmiAccountは以下の各ビザの申請のタイミングについて、以下のように指示しています。

  • 観光ビザ(ETAS):遅くとも渡航する3日前までに申請
  • 学生ビザ:遅くとも留学が開始する8週間前に申請
  • 保護者ビザ:遅くとも留学が開始する6週間前に申請

 

留学のスケジュールに合わせて、早めに申請の準備を始めましょう。

マイページをこまめにチェック

まれに、申請結果の通知が届かないケースがあります。

 

申請後は、こまめにメールフォルダーをチェックしたり、ImmiAccountのマイページを確認したりしてください。

 

ビザの処理期間は、ケースバイケースで変動します。

各ビザの処理期間の目安は、「Visa processing times guide」から確認できるので、ぜひ利用してください。

書類の追加提出や修正は迅速に対応する

書類の追加提出や修正・健康診断の指示があった場合は、迅速に対応しましょう。

学校側からCOE(Confirmation of Enrolment)が届かない時は早めに連絡を!

学生ビザの申請には、学校側が発行する「CoE(Confirmation of Enrolment)」が必要です。

CoEが届かない場合は、早めに学校に連絡をしましょう。

 

ビザの発給が遅れてしまい、授業開始日に間に合わない場合でも、学校側の責任ではなく自己責任となります。

学校側と連絡を取り合い、迅速に対応できるように準備しておきましょう。

申請書類の不備がないか、再度確認をしよう

提出書類の不備がないか、申請前に再度確認をしましょう。

 

書類に不備がある場合、以下の問題が起こる可能性があります。

  • 審査に時間がかかる
  • 申請自体が不許可となる

 

移民局から書類の追加や修正依頼、または健康診断の受診リクエストなどの指示があった場合は、速やかに対応してください。

 

申請後は、こまめにメールフォルダーやImmiAccountのマイページをチェックし、すぐに対応できるように備えましょう。

英語以外の文書には、正規の翻訳会社による英訳の添付が必須

英語以外の文書には、正規の翻訳会社による英訳の添付が求められます。

 

英訳には以下の要件があるため、注意しましょう。

  • 翻訳会社の社用箋または正式な社印・証明を付記する
  • 翻訳会社・翻訳者の連絡先を記載する
  • 翻訳者は申請者と関係のない第三者で、申請者と同じ住所に居住していない人物

 

認定を受けた翻訳者をお探しの方は、こちらの「オーストラリア翻訳・通訳資格認定機関(NAATI)」から検索できます。

申請に不安がある方は、専門家による代行申請を検討するのもおすすめ

オーストラリアのビザは、自力での申請も可能です。

しかし、扶養家族も含めた学生ビザや保護者ビザの申請は、必要書類の量も多く、想像以上に手間がかかります。

 

申請に関して不安や疑問がある方は、行政書士などの専門家による代行申請を検討するのもおすすめです。

 

代行申請をする場合は、親子留学のビザ申請の経験がある行政書士事務所に依頼をしましょう。

まとめ

この記事では、中学・高校生のオーストラリア親子留学で必要なビザについて解説しました。

 

オーストラリアは留学先として人気ですが、親子留学にもおすすめの国です。

 

親子で留学する場合のビザの選択肢は、以下の3パターンが挙げられます。

  1. 親子ともに「観光ビザ(ETAS)」
  2. 子どもは「学生ビザ」・親は「保護者ビザ」
  3. 親は「学生ビザ」・子どもは「扶養家族」

 

留学期間や目的に応じて、最適なビザのプランを選びましょう。

 

申請は自力でも行えますが、オーストラリアのビザ制度はやや複雑です。

 

スムーズに申請をしたい方は、行政書士などの専門家に相談・依頼するのをおすすめします。

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