オーストラリア移住|配偶者ビザ(パートナービザ)永住権について解説!移民ビザ
オーストラリアの配偶者ビザ(パートナービザ)を取得したい方の中には、
「パートナービザとは?」
「永住権は取得できる?」
「申請方法は?」
といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。
この記事では、オーストラリアの配偶者ビザ(パートナービザ)と永住権について詳しく解説します。
ぜひ、最後までお読みください。
オーストラリアのビザ概要
ここでは、オーストラリアのビザの概要について見ていきましょう。
オーストラリアのビザ一覧
オーストラリアの代表的なビザは、以下の表のとおりです。
ビザ |
対象者 |
概要 |
---|---|---|
ETA:サブクラス601 |
対象国のパスポート保有者 |
・電子渡航許可 ・3カ月以内の観光、商用、知人や家族の訪問ができる |
訪問ビザ:サブクラス600 |
3カ月以上滞在する者 |
・最長12カ月滞在できる ・観光、商用、知人や家族の訪問ができる |
学生ビザ:サブクラス500 |
政府に認定された教育機関で就学する者 |
・フルタイムで就学できる ・就労も可能(時間制限あり) |
ワーキングホリデービザ:サブクラス417 |
対象国の国籍者で、働きながら休暇を過ごす者(年齢制限あり) |
・フルタイムで就労できる ・最長12カ月滞在できる ・滞在中(最長4カ月)の就学も可能 |
就労ビザ:複数あり |
就労する者 |
・フルタイムで就労できる ・目的に応じて複数の種類に分類される |
婚約者ビザ:サブクラス300 |
オーストラリア国籍者または永住者と婚約している者 |
・一時的な査証 ・結婚した後にパートナービザ(サブクラス820/801)を申請できる |
パートナービザ:サブクラス820/801・309/100 |
オーストラリア国籍者または永住者と結婚もしくは事実婚関係にある者 |
・サブクラス820・309は一時的な査証 ・サブクラス801・100は永住ビザ ・条件を満たせば820→801、309→100へと移行できる |
配偶者ビザ(パートナービザ)とは
パートナービザとは、オーストラリア国籍者や永住者と結婚または事実婚をした方が対象の査証で、いわゆる配偶者ビザに分類されます。
パートナービザの種類について
パートナービザには、以下の3種類があります。
1.婚約者ビザ(サブクラス300)
婚約者ビザは、オーストラリア国籍者または永住者と婚約している方が対象の査証です。
300は一時的な査証で、820への切り替えも可能です。
2.オンショアパートナービザ(サブクラス820/801)
オンショアパートナービザは、オーストラリア国籍者または永住者と結婚もしくは事実婚関係にある方が対象の査証です。
820は一時的な査証で、801は永住権に分類されます。
手続きは、オーストラリア国内で行わなければなりません。820を取得してから2年経過すると、801の永住ビザを取得できます。
3.オフショアパートナービザ(サブクラス309/100)
オフショアパートナービザは、オーストラリア国籍者または永住者と結婚もしくは事実婚関係にある方が対象の査証です。
309は一時的な査証、100は永住権に分類されます。
手続きは、オーストラリア国外から行わなければなりません。309を取得してから2年経過すると、100の永住ビザを取得できます。
パートナービザがあるとできること
パートナービザがあるとできることは、以下のとおりです。
ビザ |
できること |
---|---|
婚約者ビザ:サブクラス300 |
・ビザ発給から9〜15カ月滞在、就労、就学できる ・ビザの有効期間中は何度でも出入国できる |
オンショアパートナービザ:サブクラス820/801 |
・オーストラリアに滞在、就労、就学できる ・何度でも出入国できる ・公的医療制度「Medicare」に登録できる ・永住者として滞在できる(サブクラス801) ・オーストラリアを訪れる家族のスポンサーになれる(サブクラス801) |
オフショアパートナービザ:サブクラス309/100 |
・オーストラリアに滞在、就労、就学できる ・何度でも出入国できる ・公的医療制度「Medicare」に登録できる ・永住者として滞在できる(サブクラス100) ・オーストラリアを訪れる家族のスポンサーになれる (サブクラス100) |
配偶者ビザ(パートナービザ)で永住権を取得するには
ここでは、配偶者ビザで永住権を取得する方法について見ていきましょう。
配偶者ビザ(パートナービザ)を申請後永住権の申請が可能
配偶者ビザのサブクラス820もしくは309を申請後に、永住権の申請が可能です。
以下で詳しく解説します。
2年後に永住権の申請が可能
サブクラス820もしくは309を申請してから2年が経過すると、永住ビザであるサブクラス801または100の申請ができます。
サブクラス「820と801」・「309と100」は、それぞれセットで手続きできるビザです。
配偶者ビザで永住権を取得するプロセスは、以下の3パターンがあります。
- サブクラス820→801
- サブクラス309→100
- サブクラス300→820→801
オーストラリアの永住権とは
オーストラリアの永住権には、有効期間などはありません。
ただし、サブクラス801もしくは100を取得後に旅行する場合は、注意が必要です。
サブクラス801や100を取得後5年間は、何度でもオーストラリアへの出入国ができます。
5年を過ぎた後に旅行などで出入国する場合は、「ResidentReturn」の手続きをしなければなりません。
永住権保持者は、以下の権利が認められています。
- 無期限に滞在できる
- 就労・就学ができる
- 公的医療制度「Medicare」に登録できる
- 不動産購入のために銀行ローンを申し込める
- 親族のスポンサーになれる
- オーストラリアの市民権を申請できる(資格がある場合)
- 何度でも出入国ができる(5年経過後はRRVの手続きが必要)
- 「AdultMigrantEnglishProgram」が提供する無料の英語クラスに参加できる
- ニュージランドで働ける
配偶者ビザを申請するための条件
配偶者ビザの申請条件は、以下のとおりです。
- 過去にビザ申請が拒否されていない
- 申請時にオーストラリア国外にいる(サブクラス300・309)
- 申請時にオーストラリア国内にいる(サブクラス820)
- スポンサーがいる
- 18歳以上
- 関係要件を満たす
- 健康要件を満たす
- 性格要件を満たす
カップルの関係性について
申請者の相手は、配偶者または事実上のパートナー(事実婚)関係にある必要があります。
相手の要件は、以下のとおりです。
- オーストラリア国籍者・永住者
- 資格のあるニュージーランド国籍者
2人の関係性に関する要件は、以下のとおりです。
- オーストラリアの法律に基づいて有効な結婚をしている
- 12カ月以上事実上の関係にある(事実婚の場合)
- 関係が本物であり、継続している
- 一緒に住んでいる
スポンサーになるための条件
配偶者ビザを申請するには、スポンサーが必要です。
通常、スポンサーは申請者の配偶者やパートナーがなります。
スポンサーになるための条件は、以下のとおりです。
- オーストラリア国籍者または永住権保有者
- ニュージーランド国籍者または永住権保有者
- 国内外で犯罪歴がない
- 過去にスポンサー経験がある場合、1度目の関係解消から5年以上経過している(※スポンサーになれる回数は生涯で2度のみ)
スポンサーの変更ができないため、注意しましょう。
例えば、サブクラス820や309の申請時にスポンサーとなる人物は、2年後に申請する801や100のスポンサーとなる人物と同一でなければなりません。
オーストラリア配偶者ビザ(パートナービザ)申請の手順
ここでは、配偶者ビザの申請について見ていきましょう。
オーストラリア配偶者ビザ(パートナービザ)申請~永住権申請までの流れ
配偶者ビザの申請から永住権申請までの流れは、以下のとおりです。
1.ImmiAccountに登録
手続きは、ImmiAccountから行います。
初めてビザを申請する方は、アカウントの登録をしましょう。
すでにアカウントをお持ちの方は、ログインしましょう。
2.オンライン申請
ImmiAccountにログインして、手続きを行います。
「Newapplication」→「Family」→「Stage1-PartnerorProspectiveMarriageVisa」を選択して、申請ページを開きましょう。
オンライン申請書の必要事項(質問事項)に入力をして、申請書を完成させます。
入力ミスなどがないように、注意してください。
3.書類の提出
必要書類をアップロードします。
アップロードできるファイルは100個までのため、注意しましょう。
必要書類について後述するので、ぜひ参考にしてください。
4.ビザ申請料の支払い
ビザの申請料を支払います。
申請料については後述するので、ぜひ参考にしてください。
5.審査
申請書や提出書類を基に、審査が行われます。
審査にかかる期間については後述するので、ぜひ参考にしてください。
6.結果の通知
審査が完了すると、ビザの結果が通知されます。
通知はコピーをとり、大切に保管しましょう。
許可された場合は、以下の内容とともに通知が届きます。
- ビザの許可番号
- ビザの開始日
- ビザの条件(該当する場合)
不許可の場合は、以下の内容とともに通知が届きます。
- 拒否された理由
- 決定を見直す権利があるかどうか
8.永住ビザ申請(サブクラス801または100)
サブクラス820もしくは309を申請してから2年が経過したら、永住ビザの申請資格を得ます。
- サブクラス820の場合→801を申請
- サブクラス309の場合→100を申請
- サブクラス300の場合→結婚後に820を申請→801を申請
申請における必要書類
申請における必要書類は、以下のとおりです。
必要な書類一覧
1.本人確認書類
以下の書類を用意しましょう。
- パスポート
- 政府発行の身分証明書(マイナンバーカードなど)
- 戸籍謄本
- 両親の名前が記載された出生証明書
2.健康診断
申請前に健康診断を受けた方は、診断結果を提出してください。
3.2人の関係の証拠資料
以下の書類を用意しましょう。
- 交際歴をまとめた資料
- 結婚証明書
- 住宅・車などの共同ローンの書類
- 共同銀行口座の明細書
- 家計の請求書(双方の名義)など
- フォーム888:証人から陳述
- 一緒に出かけた証拠や共通の友人がいる証拠
- お互いの家族状況や個人的な詳細を知っていると証明する資料
- 離婚証明書・死亡証明書(以前に離婚・死別した経験がある場合)
4.扶養家族の書類
18歳未満の扶養家族も一緒に申請する場合は、以下の書類を用意しましょう。
- 身分証明書
- 出生証明書
- 健康診断
- 養子縁組書類(該当する場合)
- 学校の在籍証明書(該当する場合)
- フォーム1229:18歳未満の子どもにビザを付与するための同意書
5.キャラクタードキュメント
- 16歳になってから過去10年間に12カ月以上滞在した国(母国を含む)の警察証明書
- 兵役記録・除隊書類(軍隊に勤務していた場合)
書類の注意点
書類の注意点は、以下のとおりです。
- 英訳が必要
英語以外の書類は、正規の翻訳会社や翻訳者によって英訳されたものを用意しなければなりません。申請の際は、オリジナルの文書と翻訳された文書の両方を提出しましょう。
オーストラリアの認定された翻訳者は、「翻訳者および通訳者の国家認定機関:NAATI」から探せます。
- 書類の発行に時間がかかる
書類によっては、発行するのに時間がかかるものもあります。スケジュールにゆとりを持って、準備をしましょう。
配偶者ビザ申請にかかる期間
各ビザの申請にかかる期間は、以下の表のとおりです。
ビザ |
期間 |
---|---|
婚約者ビザ:サブクラス300 |
14〜28カ月 |
オンショアパートナービザ:サブクラス820(一時ビザ) |
5〜31カ月 |
オンショアパートナービザ:サブクラス801(永住ビザ) |
9〜22カ月 ※820を申請してから2年後に申請が可能 |
オフショアパートナービザ:サブクラス309(一時ビザ) |
10〜24カ月 |
オフショアパートナービザ:サブクラス100(永住ビザ) |
11〜22カ月 ※309を申請してから2年後に申請が可能 |
ビザの処理期間の目安は、「Visaprocessingtimes」でチェックできます。
ビザ申請にかかる費用
ビザの申請にかかる費用は、以下のとおりです。
ビザ申請費用
各ビザの申請料は、以下の表のとおりです。
ビザ |
費用 |
---|---|
婚約者ビザ:サブクラス300 |
8,850AUD |
オンショアパートナービザ:サブクラス820/801 |
8,850AUD |
オフショアパートナービザ:サブクラス309/100 |
8,850AUD |
※サブクラス300の保有者が820/801を申請する場合の申請料は、1,475AUDです。
そのほか諸費用の目安
必要書類の中には、発行するのに費用がかかるものもあります。
書類 |
費用 |
---|---|
戸籍謄本 |
450円/1通 |
警察証明書 |
国によって異なる(日本は無料) |
健康診断料 |
25,000円前後 |
翻訳料 |
4,000円前後/1ページ(文字数によって異なる) |
オーストラリア配偶者ビザ(パートナービザ)は代行がおすすめ
配偶者ビザは、永住権を取得するまでに2段階の手続きが必要で、書類の量も多いのが特徴です。
自力での手続きも可能ですが、想像以上に時間と労力がかかります。
以下に当てはまる方は、行政書士などの専門家に代行依頼するのがおすすめです。
- スムーズに申請したい
- 申請に関して不安がある
- 忙しくて準備に時間がとれない
- ビザの最新情報を正確に得たい
専門家に依頼することで書類準備や作成がスムーズにできる
配偶者ビザは書類の量も多く、自力ですべてを集めるのは大変な労力がかかります。
ビザの申請で最も大変なのは、提出書類の作成や準備です。
行政書士などの専門家に依頼すれば、書類作成・準備がスムーズに進みます。
さらに、書類の不備などによる審査の遅れや、不許可となるリスクも減らせます。
ビザに関する正確かつ最新の情報が得られる
オーストラリアのビザの制度は、頻繁に変更されています。
ビザの申請は、常に正確かつ最新の情報を基に行うのが重要です。
行政書士などの専門家に依頼すれば、正確かつ最新のビザ情報を得られるため、安心して申請を行えます。
まとめ
この記事では、オーストラリアの配偶者ビザ(パートナービザ)と永住権について解説しました。
申請者の状況(婚約中など)や申請する場所(オーストラリア国内または国外)によって、ビザの種類は異なります。
最初に付与される一時的なビザ(サブクラス820または309)を申請してから2年経過すると、永住ビザ(サブクラス801または100)の申請資格が得られます。
配偶者ビザは、永住権を取得するまでに2段階のプロセスがあり、必要書類の量も多いのが特徴です。
手続きは自力でも行えますが、想像以上に時間も労力も費やします。
スムーズに申請したい方は、行政書士などの専門家に依頼するのがおすすめです。
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