創業する方で、日本政策金融公庫から融資を受けようと思ったとき、代行をしてくれる業者に依頼することを考えておられる方もいるかと思います。
ここでは、日本政策金融公庫の融資代行を依頼する業者の選び方について説明をしていきます。
日本政策金融公庫とは?
日本政策金融公庫は、100%政府が出資した金融機関であり、個人事業や中小企業の創業融資に力を入れています。そのため、他の金融機関と異なり、個人事業や中小企業であっても創業期の融資を受けやすく、担保や保証人をつけずに低金利で融資を受けられるところにも特徴がありますので、融資を検討される方も多いかと思います。
融資申請の手続の流れとしては、以下のようになります。
- 電話連絡・相談申し込み
- 初回の相談
- 必要書類の準備・提出
- 面談
- 融資の決定
- 返済開始
提出した資料や面談で審査をされ、この人は貸した金額をきちんと返してくれる人かどうか=信用できるかどうかを判断されることになります。
業者に依頼をすることにより、これらの行程の準備や書類作成を代理してもらうことができます。
それでは、どのような業者に依頼をすれば良いでしょうか。
融資の代行をしてくれる業者とは?
融資の代行をしてくれる業者は、税理士や行政書士などの士業や、民間のコンサルティング会社、フリーランスで事業計画書の作成代行を受ける個人など、いろいろいます。
時間の短縮だけを目的とするのであれば、事業計画書の作成代行だけを個人に頼んでも良いですが、確実に融資を実行してほしいと思う場合は、日本政策金融公庫の融資実績が豊富な専門家を選ぶと良いでしょう。
行ってくれるサービスは、必要書類の準備や事業計画書の作成代行、面接対策の準備などです。
料金の相場は、融資額の3~5%程度だったり、数万円~数十万円の固定額だったりします。
なお、融資の報酬額は、法律で調達額の5%以下と決められています。5%以上の報酬を要求する業者は違法業者ですので、依頼しない方が良いでしょう。
融資実績のある業者を選ぶ
日本政策金融公庫は、他の銀行と異なり、創業融資に積極的に取り組んでいます。
そのため、他の銀行の融資実績はあっても日本政策金融公庫の融資実績がない場合、創業期の融資のポイントに強くない業者である可能性もあります。必ず日本政策金融公庫のサポート実績が多い専門家を選ぶようにしましょう。
融資代行を依頼するメリット
専門家に融資の代行を依頼すると、自分でやる場合と比べてどのようなメリットがあるでしょうか。以下で具体的に見ていきましょう。
メリット1.融資の可能性が高くなる
専門家に依頼することにより、日本政策金融公庫に提出しなければならない必要書類を作成してもらうことができます。特に難易度が高いのは、創業計画書です。創業計画書は審査の大きなポイントであり、この書類の出来次第で合否が分かれます。
たとえば、創業計画関連で審査されるのは、以下のような事項です。
・創業の理由
・経営者の経歴
・商品・サービス内容
・事業の特色
・取引先
・今後の損益計画(売上・経費・利益)
これらの事項をあらかじめしっかりと準備をし、創業計画書内に盛り込んでおくことが必要になります。
日本政策金融公庫の創業融資の実績がある専門家にこれらのポイントを押さえた創業計画書を作成してもらうことで、融資を受けられる可能性が高くなります。
メリット2.金利が下がる、融資額が増える
実績のある専門家に作成してもらった書類で融資の申請を行うことで、信頼性、実効性が高いと判断してくれる可能性があります。その結果、自分で行うよりも金利が下がったり、融資額が高くなったりします。
メリット3.融資までの時間が短縮できる
専門家のサポートを受けて融資を行うことにより、必要書類の収集の時間や作成書類の準備時間が大きく短縮できます。また、提出書類のクオリティも上がるため、融資が決定されるまでの時間も早くなることが多いです。
メモ
いかがでしたでしょうか。日本政策金融公庫の融資代行を依頼する業者の選び方について見てきました。業者への依頼を考えている場合は、まずは相談してみると良いでしょう。依頼するための費用は融資額の3~5%程度が相場ですが、自分でやる場合よりも許可可能性が高くなり、かかる時間、手間等も短縮が可能です。これらの要素を比較しながら、利用を検討してみてください。