「これから開業するために日本政策金融公庫から創業融資を受けたい」「事業の拡大のために日本政策金融公庫からまとまった資金を調達したい」というときに、資金調達を支援してくれるコンサルタントへの依頼を考えておられる事業者の方もいるかと思います。
ここでは、資金調達コンサルタントの選び方について説明していきます。
資金調達コンサルタントを選ぶポイント
ポイント1.表面上の数字や資格を信用しすぎない
資金調達コンサルタントのHPを検索したときに、「融資成功率99%!!」とか、「必ず融資を成功させます!!」といった文言があっても、それだけをあまり信用しすぎないようにしましょう。この数字が虚偽のものであるような場合はもちろんですが、事実であったとしても、融資にもいろいろな種類・制度があり、申し込めばほぼ確実に通るようなものも存在します。きちんと自分が申し込みたい融資の成功率を示しているかどうかを見極める姿勢が必要です。
また、税理士や行政書士、中小企業診断士といった資格が記載されている場合も多いですが、この点にも注意が必要です。資格を持っていても自分の申し込みたい融資を専門に取り扱っている専門家でなければ、依頼する意味がありません。
ポイント2.実績を必ず確認する
コンサルタントを選ぶ際に重要なのは、「実績」です。いくらそのコンサルタントの融資成功率が高かったり、資格や肩書があったりしても、自分の申し込みたい融資を支援した経験が全くなければ不安が残ります。初回の相談のときには、必ず「〇〇の融資の実績はどのくらいありますか?」と確認するようにしましょう。
問い合わせを行う際は、これまでの自分の経営状況や、融資希望額、自己資金の額、借入の状況などを伝えると、より具体的な相談ができます。経験豊富なコンサルタントであれば自信を持って答えてくれるはずです。
ポイント3.完全成功報酬制かどうか
コンサルタントの中には、着手金をもらって融資が下りた際に報酬金をもらう場合と、融資が下りた場合のみ報酬をもらうこととしている完全成功報酬型の場合があります。
着手金をもらうコンサルタントがすべて悪徳というわけではありませんが、中には融資の見込みが全くないのに依頼を受けて、着手金だけもらうとするコンサルタントもいます。
一部の着手金といえども無駄にしないために、完全成功報酬で依頼を受けてくれるコンサルタントを選ぶようにしましょう。
ポイント4.信頼できるかどうか
最終的には、「この人を信頼できるかどうか」という点も大きなポイントです。こちらの問い合わせに対しごまかさずに誠実に答えてくれるかどうか、調子のいいことばかり言っていないかという点や、相性がいいかどうかという点もチェックしましょう。
資金調達は、会社の事業計画に関わる重要な局面で、今後の経営にもかかわってきますので、信頼してコンサルティングをしてもらえるような人でなければ、いくら実績がある人でもやめておいた方が良いでしょう。
日本政策金融公庫の融資を利用する時の注意点
日本政策金融公庫は、100%政府が出資した金融機関であり、通常であれば金融機関から融資を受けにくい方への融資に積極的に取り組んでいます。
そのため、個人事業や中小企業であったり、創業期の企業であっても他の金融機関より融資を受けやすくなっています。
担保や保証人をつけずに低金利で融資を受けられるところにも特徴があります。
資金繰りに悩んでいるが保証人や担保物件のあてがないという方や、創業期であまり自己資金が用意できないという方は、日本政策金融公庫を活用した資金繰りを選ぶとよいでしょう。
ただし、いくら他の金融機関より融資が受けやすいといっても、書類を集めて提出しさえすればどなたでも融資を受けられるわけではなく、日本政策金融公庫の創業融資の審査通過率は、自分で融資を申し込んだ場合は半分以下とも言われています。
融資のための必要書類の準備や、事業計画書の作成、金融機関とのやり取りなどを支援してくれる資金調達コンサルタントに依頼したいと思ったときに、中には融資を通すために虚偽の申告をするよう促したり、融資に通ったとたん高額な報酬を請求してきたりする悪徳コンサルタントもいます。
このような悪徳コンサルタントに依頼しないように、資金調達コンサルタントを選ぶときは気をつけるようにしましょう。
メモ
いかがでしたでしょうか。当センターでは、日本政策金融公庫の融資実績が豊富な専門家が、完全成功報酬で資金調達のお手伝いをいたします。
また、無料の初回相談を行っております。日本政策金融公庫を活用した資金繰りについてお悩みの方は、まずはご相談ください。融資経験の豊富な行政書士がヒアリングを行わせていただきます。これから融資にどうやって取り組めばいいのか、今後の懸念事項や対策等、気になる点はどうぞお気軽にご相談ください。