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資金繰り表の書き方ガイド!満額融資を日本政策金融公庫から!

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日本政策金融公庫で融資を受ける場合には、まずは必要な書類を準備する必要があります。

 

今回は日本政策金融公庫に借入を申し込む際の書類の一つである「資金繰り表」について説明したいと思います。

 

資金繰り表は必須書類ではない

日本政策金融公庫に創業融資を申し込む際の必須書類は①借入申込書と②創業計画書です。

 

ただ、日本政策金融公庫の書類をダウンロードするページをみてみると、その他にもたくさんの書類が記載されています。

 

これらの書類は必須書類ではなく、提出しなければ申し込みが受け付けられないものではない、任意の書類になります。

 

それでも、資金繰り表は提出した方が良いです!

 

なぜなら、これらの書類を提出することで、審査が有利に働くことがあるからです。

 

満額融資を受けたいとおもうのであれば、必ず作成して提出するようにしましょう。

 

資金繰り表のフォーマット

資金繰り表のフォーマットは日本政策金融公庫のページでダウンロードできます。

https://www.jfc.go.jp/n/service/dl_kokumin.html

 

このフォーマットを見ていただければわかりますが、資金繰り表とは損益計算書のような書類です。

 

資金繰り表のフォーマットは日本政策金融公庫のページからダウンロードできますが、この用紙を使わなければいけないという決まりはありませんので、損益計算書と合わせて独自で作成すると良いでしょう。

 

エクセルで独自に作成したものでも問題ありません。

 

資金繰り表の書き方

資金繰り表は半年から1年ほどの予定を書くようにします。

 

下の例は日本政策金融公庫の記載例です。

この表のように、作成したフォーマットに、売上高や経費、返済金等の月々の収支について予定を記入していきます。

 

 

創業融資を希望しているのだから実績なんてないので、どのくらいの数字を記載していいのかわからないという声もききますが、これまでの経験等から数値を割り出して返済ができることを示す資金繰り表を作成しましょう。

 

例えば、個人事業主から会社に変えたタイミングでの借り入れ申し込みなら、これまでの個人事業主としての経験値から数字を割り出せばよいですし、まったく初めて事業を始めるという場合にも、これまで同業者で働いた経験等から資金繰り表を作成していきます。

 

例えば、飲食店であれば、客単価がいくらで、何席あるお店で何回転させるのかを考えて、売り上げを計算していきます。

 

また、その時にどれだけの人件費や材料費がかかって、利益はどれくらいが見込めるのか、そういったことも一つ一つ予測を記載していきます。

 

資金繰り表には現実的な数字を!

審査を有利にするために資金繰り表を作成しましょうというと、どのくらいの数字を書けばいいですか?と質問されることがあります。

 

答えは、「現実的な数字」です。

 

資金繰り表は融資を受けるために、「これくらいの利益が出せるから返済が十分に可能ですよ」と示すために提出する書類です。

 

ですから、できるだけ利益が大きくなるように作ればいいのではないか思う方もいらっしゃいますが、そうではありません。

 

どうしてそれくらいの利益がでると思っているのか、具体的に説明できなければ意味がありません。

 

毎月いくら返済しないといけないから○○万円の利益が出るようにしよう。その場合、売り上げはいくら必要だなと考えていくのでは不十分です。

 

 

先ほどの飲食店の例のように、客単価がいくらぐらいになるから、〇時間の営業だとこれくらいの売り上げが見込めるな。その時に係る経費はいくらぐらいだから〇〇万円の利益がでるな。だから毎月の返済は十分に可能だ、というような根拠を示すことができる現実的な数字にしなければいけません。

 

経営者が自信をもって説明できるような現実的な資金繰り表を作成することができれば、自己資金や信用情報等の面においてマイナス要素があるような場合でも、審査が通る可能性が出てきます。

 

 

メモ

いかがでしたでしょうか。日本政策金融公庫に借入を申し込む場合には、借入申込書等の必須書類だけでなく、資金繰り表のような任意書類を提出することで、満額融資を受けられる可能性が高まります。

もしご自身で資金繰り表を作成することが難しいという場合には、専門家のサポートをうけて作成することもできます。

費用はかかりますが、日本政策金融公庫からの融資を検討されていて、ご自身で書類を揃えるのは難しいという場合には、専門家に相談してみると良いでしょう。

 

 

 

この記事の監修

さむらい行政書士法人 代表 / 小島 健太郎

行政書士/財務コンサルタント

吉野 智成(よしの ともなり)

プロフィール

大学卒業後、税理士事務所で中小企業の会計を支援。
2019年 行政書士登録、個人事務所を開設
2021年 補助金・融資部門を法人化。「株式会社Gunshi」を設立
専門分野:事業者向け補助金、融資申請支援

書籍

中小会社で活用できる「補助金」のことがわかる本』(セルバ出版)

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