事業をしていてつなぎ融資が必要になった時には日本政策金融公庫からの融資を利用する方法があります。
日本政策金融公庫でつなぎ融資を受ける場合のポイントについて説明します。
つなぎ融資とは?
つなぎ融資とは、ブリッジローンとも言われ、一時的に受ける融資のことを言います。
住宅を購入する際に住宅ローンを組む方は多いと思いますが、住宅ローンを組む前に必要となる初期費用のための一時的な融資を受ける場合があります。この一時的な融資のことをつなぎ融資と言います。
このように、つなぎ融資は住宅購入の際に使われることが多いのですが、ビジネスでも活用することができます。
例えば、売掛金の支払いが遅れ等で固定費の支払いが難しくなった場合等、突発的にお金が必要になった場合等です。
つなぎ融資には日本政策金融公庫がおすすめ
つなぎ融資を受けるのであれば、日本政策金融公庫を検討してみると良いでしょう。
なぜなら、日本政策金融公庫は政府系の金融機関であり、低金利で借りやすいからです。
つなぎ融資は一時的な資金不足を補うためのものですので、できるだけ低金利で融資を受け、経営の立て直しを図りたいはずです。
日本政策金融公庫でのつなぎ融資は比較的受けやすいので、返済能力に問題がなければ日本政策金融公庫での借り入れを検討してみてください。
また、一度日本政策金融公庫での融資を受けることで、その後の公庫での融資や一般の金融機関からの融資も受けやすくなるというメリットもあります。
日本政策金融公庫でつなぎ融資を受ける場合のポイント
①使用目的を明確にする
つなぎ融資を申し込む場合には、何のためにつなぎ融資が必要なのか、また、いくら必要なのかについて明確にしておくことがポイントです。
つなぎ融資は比較的審査スピードが速いと言われていますが、使用目的が明確になっていなければ、審査に時間がかかり、また審査に通らない可能性もあります。
つなぎ融資を受けるのであれば、なぜつなぎ融資が必要で何に使う必要があるのかについて明確に説明できるようにしておく必要があります。
②返済資源を明確にする
日本政策金融公庫が政府系金融機関とはいえ、返済ができないような事業者に融資はしてもらえません。
融資を申し込む際には、返済可能である根拠を示す必要があります。
また、一般に融資は一定期間で分割して返済していくことが多いですが、つなぎ融資はその性質上、一括で返済することも多いため、より具体的な返済資源を示すことが必要です。
スムーズな審査および融資の実行のためには、売掛金の入金予定について書面で示す等するとよいでしょう。
③あらかじめ書類の準備をする
つなぎ融資は一時的に必要となった資金を補填するための融資ですので、スピードを求めている方がほとんどだと思います。
スムーズにつなぎ融資を受けるためには、それぞれの事情に応じて必要な書類をあらかじめ準備しておくことがポイントです。
日本政策金融公庫からのつなぎ融資を受けられない場合とは?
①信用情報に問題がある場合
日本政策金融公庫の審査は甘い等とよく言われますが、日本政策金融公庫も融資を実行するにあたっては、信用情報の審査を行います。
信用情報に問題がある場合には、返済能力が不十分だとみなされ、審査に通らない可能性があります。
②返済根拠が不十分な場合
つなぎ融資とはいえ、経営が赤字の場合や他の金融機関に多額の借入がある場合等は審査が通らない可能性があります。
ただ、赤字経営というだけで必ずしも融資を受けられないというわけではないので、いかに返済能力を示せるかがポイントになるでしょう。
メモ
いかがでしたでしょうか。
一時的に資金が必要になった時には、日本政策金融公庫でのつなぎ融資を受けることが効果的ですが、できるだけスムーズに、そして確実につなぎ融資を受けるためには事前の準備が大切です。
日本政策金融公庫でのつなぎ融資を受ける際には、専門家のサポートを受けることも可能です。
もし、ご自身で申し込みをするのが難しいと感じている場合や、よりスムーズに、そしてより確実に融資を受けたいと思っている方は融資サポートの専門家に相談してみると良いでしょう。