外国人留学生が介護ビザで日本に滞在|要件や申請方法を解説
介護の仕事に興味を持っている外国人のなかには、「介護ビザを取得して、長期的に日本で介護福祉士働きたい!」という方も多いです。
しかし、介護ビザには種類があり、それぞれ難易度や要件などが異なるため、どうやって取得すればよいのか、わかりにくいですよね。
そこで、外国人留学生が介護ビザを取得する方法について解説します。
介護ビザの申請方法や在留期間についてもまとめたので、ぜひ参考にしてくださいね!
- 介護ビザとは?
- ・【特定活動(EPA介護福祉士)】日本と他国との「経済連携の強化」のため、設けられた資格
- ・【在留資格「介護」】介護福祉士の資格をもつ外国人が、日本で介護業務に従事するために必要な在留資格
- ・【技能実習「介護」】日本で介護の技術や知識を学び、自国で生かすことを目指す人を対象としている資格
- ・【特定技能「介護」】深刻な人手不足を解消する目的で、設けられた資格
- ・介護者の体に直接触れて行う「身体介助」
- ・家事全般の手伝いを実施する「生活援助」
- ・要介護者家族への介護指導や介護用具の使用方法の説明
- ・本人と同居し、扶養者となる配偶者及び子ども
- 1.「介護福祉士」の資格を取得していること:介護ビザを取得する本人が、資格を取得しなければならない
- 2.日本の介護施設と雇用契約を結ぶこと:介護ビザを申請する際に、「介護福祉士登録証」「介護施設の雇用契約書のコピー」が必須
- 3.職務内容が「介護」、または「介護の指導」であること:介護業務に従事している方のみ、介護ビザを取得可能
- 4.日本人と同等額以上の報酬を受けること:外国人であることを理由に、低賃金労働を防止するため
- 通常時:週に28時間以内
- 夏休みなどの長期休暇中:週に40時間以内
- 【技能実習生】日本で取得した技能や知識を、自国の発展に役立てるための制度
- 【特定技能】特定分野の深刻な人材不足を解消するために、一定の技能や専門性を持った外国人を受け入れる制度
- 在留資格認定証明書交付申請書:1通
- 介護福祉士登録証の写し:1通
- 雇用契約書の写し:1通
- 受入れ機関の概要書:1通
- 証明写真(4cm×3cm、背景なし、正面顔):1枚
- 返信用封筒(434円分の切手を貼ったもの):1通
- 在留期間更新許可申請書:1通
- 証明写真(4cm×3cm、背景なし、正面顔):1枚
- 雇用契約書の写し:1通
- 住民税の課税証明書:1通
- 住民税の納税証明書:1通
- 介護ビザで5年以上働くこと
- かつ10年以上日本で過ごすこと
- 【就労の制限がない】
・職種や業種に関係なく働ける
・就労時間や雇用形態が自由
・職業の選択肢が広がり、キャリアアップにつながることも! - 【在留期間の制限がない】
・半永久的に日本に滞在できる
・介護ビザを定期的に更新する必要がないため、面倒な手間が省ける! - 【特定活動(EPA介護福祉士)】日本と他国との「経済連携の強化」のため、設けられた資格
- 【在留資格「介護」】介護福祉士の資格をもつ外国人が、日本で介護業務に従事するために必要な在留資格
- 【技能実習「介護」】日本で介護の技術や知識を学び、自国で生かすことを目指す人を対象としている資格
- 【特定技能「介護」】深刻な人手不足を解消する目的で、設けられた資格
- 【取得方法】
・介護福祉士養成施設に2年以上通う
・「介護福祉士」国家資格に合格する - 【申請方法】
・申請に必要な書類を準備(記入)する
・住所管轄の「出入国在留管理局」へ介護のビザを申請をする
・審査の結果を待ち、介護ビザを受け取る - 【在留期間】
・介護ビザの在留期間は「最長5年間」
「介護ビザ」は外国人の就労ビザの1つで、2017年9月に創設された在留資格です。
正式には在留資格「介護」と呼ばれており、創設されて以来、在留者数が増加。
2023年6月末時点で、8,093人が資格を保有しています。
では、日本で介護福祉士として従事する外国人のための、在留資格「介護」にはどのような特徴があるのでしょうか?
ここからは、在留資格「介護」の具体的な内容や、取得要件についてみていきましょう!
在留資格「介護」の概要
在留資格には、大きく分けて4種類あります。
外国人留学生向けの、在留資格「介護」の概要は、以下の通りです。
介護福祉士資格の有無 | 必須 |
|---|---|
受入国 | 特になし |
介護福祉士を取得するまでに、必要な実務経験 | 介護福祉士養成施設で2年以上 |
在留期間 | 制限なし |
介護福祉士を取得した外国人へのビザである
在留資格「介護」は、「介護福祉士」の国家資格を取得した外国人を対象としたビザです。
業務内容としては、
上記のような業務を、「特別養護老人ホーム」「有料老人ホーム」「介護療養型医療施設」などで行います。
また、業務内容に制限がないため、「デイサービス」「訪問サービス」に従事することも可能で、就労先を広く選択できる点が魅力的です。
在留期間にも制限がないため、介護福祉士として就労している限り、永続的に日本に滞在が可能。
「長期的に、日本で介護福祉士としてのキャリアを積みたい!」と考えている方におすすめです。
家族の帯同も可能
4種類の在留資格のうち、在留資格「介護」・在留資格「特定活動(EPA介護福祉士)」を保有している外国人労働者は、家族の帯同が認められています。
帯同する家族の条件は、以下の通りです。
在留資格「家族滞在」を利用して、配偶者や子どもを日本に呼ぶことが可能です。
ただし、ご自身や配偶者の両親・兄弟・親戚などは、在留資格「家族滞在」を利用できないため要注意です。
介護ビザの取得要件
介護ビザの取得要件は、以下の通りです。
- 外国人留学生が介護ビザを取得する方法
ここまで、介護ビザの特徴について解説しました。
では、外国人留学生が介護ビザを取得するには、どうしたらよいのでしょうか?
「介護ビザを取得したいけど、どのようなステップを踏めばスムーズに取得できるのか知りたい!」という方は、次からの内容をしっかりとチェックしておきましょう!
養成施設に通学後、国家資格を取得
介護ビザを取得するためには、国家資格である「介護福祉士」の資格が必要です。
国家資格「介護福祉士」の取得方法は、「外国人留学生」か「技能実習生」かによっても異なるため、流れを把握するのが難しいですよね。
ここでは、「外国人留学生が介護ビザを取得する」までの一般的な流れをみていきましょう!
1.介護福祉士養成校に通う
外国人留学生が介護福祉士の資格を取得する場合、介護福祉士養成施設に2年以上通う必要があります。
介護福祉士を目指す外国人留学生のなかには、「授業料を払いながら通学したい!」という方もいますよね。
介護福祉士養成校では、通学中からアルバイトとして介護職に関わることも可能です。(※学則により異なります)
労働可能な時間は、以下の通りです。
就労制限がないため、時間の範囲内であれば、どのような介護サービスにも関われて、現場で経験を積みながらお給料をもらえる点が魅力的ですよね。
2.卒業後に介護福祉士の国家試験に合格する
介護福祉士養成校を卒業後の流れは、以下の通りです。
1.介護福祉士の国家資格を受験する
2.合格すると「介護福祉士」の資格を取得可能!
国家資格とともに、「介護ビザ」の取得も可能になります。
介護福祉士の資格は、日本語での試験となり、外国人の方には難易度が高い試験です。
しかし、介護福祉士の資格を持っていれば能力の高さを証明できるため、「即戦力」として介護の現場で活躍でき、長期的な雇用やキャリアアップも期待できます!
「日本の介護業界で、キャリアアップを叶えたい!」という方は、ぜひ介護福祉士の資格を目指してくださいね。
在留資格を変更する
技能実習生や特定技能として入国した方は、在留資格を変更することで、介護ビザを取得できます。
介護ビザを取得する流れは、以下の通りです。
1.介護施設や事業所で、3年以上の実務経験を積む
2.介護福祉士国家試験を受験する
3.介護福祉士の資格を取得する
介護ビザを申請する際は、「在留資格変更許可申請」を含む、必要書類を提出しましょう。
- 外国人留学生向け:介護ビザの申請方法
ここまで、外国人留学生が介護ビザを取得するには、介護福祉士養成校に2年通い、介護福祉士の国家資格に合格する必要があるとお伝えしました。
では、介護福祉士の資格を取得した方は、どのような流れで介護ビザの申請を行えばよいのでしょうか?
次からは、介護ビザの申請方法についてまとめたので、一緒に確認していきましょう!
申請のタイミング
介護ビザに関する申請のタイミングは、以下の3つです。
1.在留資格を取得したとき
2.在留資格を変更するとき
3.介護ビザを更新するとき
それぞれ必要な書類が異なりますが、外国人留学生の方は、「1.」「3.」をチェックしておきましょう。
申請の流れ
申請の流れは、以下の通りです。
1.申請に必要な書類を準備する
2.申請書を記入する
3.申請書と必要な書類を提出する
4.審査の結果を待つ
5.介護ビザを受け取る
事前に流れを把握しておけば、申請手続きにつまずく心配がありませんよ。
申請に必要な書類
介護ビザの申請に必要な書類は、以下の6つです。
上記の書類をまとめて、住所管轄の「出入国在留管理局」へ介護のビザを申請しましょう。
なお、本人以外の方が申請書類を提出する場合、「提出する方の身分証明書」の提示が必要です。
申請にかかる期間
出入国在留管理庁によると、申請にかかる期間として、申請から審査結果が出るまで1~3ヶ月の期間を要します。
混雑する時期や状況によっては、申請にかかる期間がさらに長くなる可能性もあります。
また、提出書類の不備があると、再提出の必要性が出てくるなど、さらに期間が延びてしまう恐れもありますので、提出書類の不備には注意しましょう。
- 在留資格「介護」在留期間について
取得した在留資格「介護」には在留期間があるため、定期的な更新が必要です。
では、どのタイミングで更新すればよいのでしょうか?
ここからは、更新に必要な書類や永住権申請についてご紹介しますので、
「更新手続きができるか心配…」という方は、次からの内容を一緒に確認していきましょう!
介護ビザの在留期間は最長5年
介護ビザの在留期間は、「最長5年間」と定められています。
介護ビザをお持ちの方は、忘れずに更新手続きが必要です。
在留期間更新許可申請は、在留期間満了日の3か月前から可能になります。
在留期間を過ぎてしまうと、法律違反になる可能性があるため気をつけましょう。
介護ビザは更新回数に制限がない
介護ビザには更新回数の制限がありません。
日本で介護福祉士として介護に従事したいのであれば、介護ビザを更新しながら永続的に働けます。
介護福祉士は、生活支援などの介護全般やケアプランの作成、自立支援など、介護者やご家族を全面的にサポートしていく仕事です。
「長期的に日本で介護福祉士として、キャリアアップしていきたい!」とお考えの方は、やりがいをもって働ける職業でもありますよ。
更新に必要な書類
申請に必要な書類は、以下の5つです。
上記の書類をまとめて、住所管轄の「出入国在留管理局」へ更新手続きを行いましょう。
なお、パスポート及び在留カードの提示が必要なため、忘れずに持参してくださいね。
条件を満たせば永住権申請が可能
条件を満たせば、永住権を取得することも可能です。
条件は、以下の通りです。
介護ビザの更新をしながら日本で介護に従事していれば、永住権の取得条件をクリアできる可能性がありますよね!
永住権を取得するメリットは、以下の通りです。
永住権の申請には厳しい審査がありますが、「日本で介護福祉士として活躍していきたい!」とお考えの方は、ぜひ挑戦してみてくださいね!
- まとめ
今回は、外国人留学生が「介護ビザ」を取得する方法について解説しました。
介護ビザには、以下の4種類があります。
この中でも、外国人留学生向けの在留資格「介護」に関する取得方法や申請方法、在留期間は以下の通りです。
・在留期間満了日の3か月前から更新の申請が可能なので忘れずに更新しましょう!
介護福祉士の資格は、日本語での試験となるため、外国人の方には難易度が高いです。
しかし、介護ビザを取得すれば業務に制限がないため、幅広い業務に従事でき、「即戦力」として介護の現場で活躍できます。
長期的な雇用や、キャリアアップも期待できますよね!
ぜひ、お伝えした内容を参考にして、介護ビザの取得を目指してくださいね!
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