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水商売をしている女性は帰化申請できる?
水商売をしている女性は帰化申請できる?
帰化申請の居住期間や年齢を満たしていても、水商売をしていると帰化が認められないのではと不安を感じる人もいるでしょう。
結論からいうと、水商売をしていても帰化申請は認められる可能性はあります
帰化申請には、居住期間や年齢以外に「自己又は生計を一にする配偶者、その他の親族の資産又は技能によって生計を営むことができること」という条件が定められています。
ここで、生計を営むための職業については特にきまりがありません。違法なことをして収入を得ているのでなければ、水商売を含むどんな仕事をしている人でも、収入を得ているという点では同じです。
ただ、水商売の方は納税面や年金支払いの面できちんとルールを守れてない方もいるのではないでしょうか。特別永住者、永住者、定住者、日本人の配偶者等の方は水商売をしていても在留資格上は特に問題はありません。ただ一般的な留学、家族滞在、通常の就労ビザの方は水商売はそもそも禁止ですので水商売をしていると帰化は不可能になります。
「素行が善良であること」という条件について確認してみましょう。素行が善良とは、犯罪歴・破産歴・交通経歴・納税状況など、あらゆる状態から判断されます。
水商売という職業は問題ないとしても、申告していない税金や年金はないでしょうか?仮に納めていない税金などがあれば、支払ってから申請するようにしましょう。
いきなりすべての支払いをすると生活できないという状況であれば、免除申請などという手段も有効ですが完納してからの申請になります。
なお、素行について気になる点があったとしても、嘘をついてはいけません。帰化申請の際には、法務局にこれまでの生い立ちや経歴に関する書類を提出します。提出した書類をもとに、担当者が念入りに審査するため高確率で嘘が発覚してしまいます。
また、書類を提出したあとには面談が行われます。ここでも嘘をつくと担当官に見抜かれる可能性が高いので聞かれたことに正直に答えましょう。質問される内容や面談に要する時間は個人によって異なるため、嘘がバレないように準備をすることは難しいです。職業が水商売でも、書類の提出、面談ともに問題はありません。ぜひ、帰化申請を検討してみてください。
帰化申請とは?
帰化申請とは、外国籍を持つ人が日本国籍を取得するために行う申請です。日本国籍を得ることのメリットは多いため、多くの外国人が帰化申請を行っています。帰化申請を希望するのは、日本の生活が気に入った大人だけではありません。外国籍をもつ親から生まれた子どもなど、あらゆる人が日本で生きていくために帰化申請を希望しています。
帰化申請には3つの申請方法があり、自分が要件を満たす方法で申請を行わねばなりません。「普通帰化」、「特別帰化」、「大帰化」の中で、自分が申請可能な方法を見つけましょう。
一般的に普通帰化は、婚姻等による日本人との繋がりがない外国人が行う申請方法で、日本での居住期間が5年以上であることや20歳以上であることなどの条件を満たさねばなりません。また、特別帰化は日本人と婚姻関係がある外国人に認められる申請方法で、居住期間や年齢が緩和されます。これら2つの申請条件を満たさない人は、国会の承認を得て行う大帰化という申請方法を選ぶことになります。ただし、この申請が認められる可能性は極めて低いことに注意しましょう。
帰化申請のメリットとは?
帰化申請が認められると、日本人と同等の権利が得られます。まず、日本の名前をもつことができます。生活していると病院や銀行の窓口などで名前を呼ばれ、日本では聞きなれない響きの名前で意図せず目立ってしまうこともあるでしょう。名前を変えることで精神的なメリットを感じるという人は多いです。
また、国籍があることで婚姻関係にある人と一緒の戸籍にできますし、パスポートを発行することもできます。社会保障が充実することも見逃せません。年金や健康保険などといった生活に密着した保障も日本人と同様に受けられます。ほかにも、住宅を購入するタイミングで住宅ローンを契約することも可能です。
この記事の監修者
プロフィール
2009年4月 行政書士個人事務所を開業
2012年8月 個人事務所を行政書士法人化し「さむらい行政書士法人」を設立
専門分野
外国人VISA・在留資格、外国人雇用・経営管理、永住・帰化申請
入管業務を専門とし、年間1000件以上の相談に対応