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インド e-Visa(ビジネス)の申請完全ガイド|必要書類から取得手順まで徹底解説
1. はじめに:インド e-Visa(ビジネス)とは?
e-Visaの概要
インドは近年、訪問者数の増加を目的としてビザ制度を大幅にオンライン化・簡易化しています。その一環として提供されているのがe-Visa(電子ビザ)です。e-Visaには大きく分けて「観光(Tourist)」「ビジネス(Business)」「医療(Medical)」などの種類があり、申請者の渡航目的に応じて選択します。
ビジネス目的のe-Visa
ビジネス e-Visaは、インド国内で商談・会議・セミナー参加・契約締結などを行う人向けに発行される電子ビザです。従来は大使館や領事館を通じた煩雑な手続きを経なければならず、申請書類の準備や予約の手間、郵送・対面でのやり取りなど多くのステップが発生していました。しかしe-Visaの場合は、インターネット上で必要情報を入力し、書類や写真をアップロードするだけで完結できる点が魅力です。
e-Visaと従来のビザとの違い
- オンライン完結:従来ビザはオフライン手続きがメインでしたが、e-Visaはすべてオンラインで申請可能。
- 発給スピード:通常72時間程度で結果が通知されることが多く、急ぎの出張にも対応しやすい。
- コスト面の利点:申請代行業者に依頼する場合でも、渡航先の領事館に出向くなどの手間が省けるため、トータルのコストを抑えられることがある。
ただし、e-Visaには対象となる目的や利用可能な空港・港湾などの制限があるので、事前に自分の渡航ルートや滞在先が申請対象に入っているかを確認する必要があります。
2. インド ビジネス e-Visaの特徴・メリット
2-1. 申請から発給までが速い
ビジネス e-Visaの最大のメリットは、申請からビザ発給までのスピードです。従来、領事館経由でビジネスビザを取得しようとすると、数週間以上かかることもあり、突然の出張や急なアポイントが入りにくいという難点がありました。一方、e-Visaであれば申請後72時間以内に結果が出ることが多く、最短では24〜48時間程度で承認が下りるケースも珍しくありません。
2-2. オンラインで手続き完結
申請から承認証の受領までオンライン上ですべて済むため、大使館や領事館に出向く必要がないことも大きな利点です。地方在住の方や仕事が忙しい方にとっては、この利便性が非常に助かります。
2-3. 複数回渡航にも便利(マルチプルエントリー)
ビジネス e-Visaは、渡航回数に関してマルチプルエントリー(一年間の有効期間内で複数回入国可能)として認められることがあります。インドとの取引が多い企業担当者や、定期的にインドを訪問するビジネスマンにとっては、1回の取得で複数回使用できる点が重宝します。
2-4. 滞在可能日数
発給されたビジネス e-Visaでの滞在可能日数は、一般的には1回あたり180日以内とされています。ただし、最新の情報はインド政府の公式サイトで確認するのが確実です。滞在可能日数を超えて長期滞在する場合には、別途長期ビザの取得が必要となることもあるため、事前に渡航目的と期間をはっきりさせておきましょう。
3. ビジネス e-Visaの申請要件・必要書類
ここでは、インド ビジネス e-Visaを申請する際の基本的な要件と必要書類を整理します。
3-1. 申請要件
- 渡航目的がビジネスに関係している
- 商談、会議、展示会参加、契約締結、企業視察などが対象。観光目的での利用は観光ビザ、医療目的は医療ビザなど、目的に応じた種類を選ぶ。
- パスポートの有効期間
- 申請時点で、パスポートの有効残存期間が6か月以上あることが望ましい。
- オンライン申請フォームへの入力が正確にできる
- e-Visa申請サイトの全項目を正確に記入し、英語での入力が必須。
3-2. 必要書類
- パスポートのスキャンデータ
- 個人情報が記載されたページを鮮明にスキャン。顔写真や文字が潰れないように注意。PDFやJPEG形式でアップロードが求められることが多い。
- 顔写真データ
- 背景が白または淡い色で、正面を向いたカラー写真。サイズやファイル形式はe-Visa公式サイトの規定に合わせる。
- 名刺のスキャン・PDFデータ(求められる場合あり)
- ビジネス e-Visaでは、申請者の所属企業や肩書きを示すために、名刺のアップロードが必要となる場合がある。英語表記の名刺が推奨されるが、日本語のみの場合も企業情報がわかるように工夫を。
- インド現地からの招待状やレター(任意・推奨)
- ビジネスの目的を確認できる書類として有効。企業からの招聘状やセミナー参加証明などがあると、審査がスムーズになる場合がある。
- その他の書類
- 申請フォーム内で追加情報が必要とされた場合、賃金証明や過去の渡航歴証明などが要求されることもある。
3-3. e-Visaの申請料金
ビジネス e-Visaの申請には、オンラインで支払う申請料金が発生します。金額は為替レートやインド政府の方針によって変動する可能性があるため、公式サイトを随時チェックすることをおすすめします。また、クレジットカードでの決済エラーが起きやすいケースも報告されているので、決済のタイミングでVPNを切っておく、海外決済対応のカードを使うなどの工夫をすると良いでしょう。
4. インド ビジネス e-Visa申請の具体的な流れ
ここからは、インド ビジネス e-Visaを取得するための代表的なステップを詳しく解説します。公式サイトの仕様変更などが頻繁にあるため、各ステップで画面指示やボタンのラベルが異なる場合がありますが、基本的な流れは以下のとおりです。
ステップ1:公式サイトへのアクセス
- インド政府のe-Visa申請公式サイト(https://indianvisaonline.gov.in/evisa/ など)にアクセスします。
- トップ画面から「e-Visa Application」もしくは「e-Business Visa」を選択し、申請フォームへ進みます。
ステップ2:申請フォームの入力
- 氏名や生年月日、国籍、パスポート番号などの個人情報を入力します。
- 渡航目的に応じて「Business」を選択し、詳細(商談、会議、契約締結など)を問われた場合は正確に入力。
- 現在の居住地情報(住所や都市名)を英語表記で入力します。
- 過去のインド渡航歴や犯罪歴の有無など、各種質問に対して正確に回答します。
ステップ3:書類アップロード
- パスポートの顔写真ページをスキャンまたはスマホ撮影し、規定のサイズ・形式でアップロード。
- 顔写真データをアップロード。背景色やファイルサイズを遵守すること。
- 必要に応じて名刺や招待状などのPDFファイルをアップロード。
ステップ4:申請料の支払い
- クレジットカードやデビットカードなどを使い、オンラインで申請料を支払います。
- 決済後、支払いが完了するとシステムから確認メールが届くことが多いです。メールが届かない場合やエラーが表示された場合は、決済が正常に完了していない可能性があるので再確認が必要です。
ステップ5:承認通知の受領・e-Visa承認書のダウンロード
- 申請後、通常72時間以内に登録したメールアドレスへ結果が通知されます。
- 承認がおりたら、e-Visa承認書(Electronic Travel Authorization: ETA) をダウンロードできるページへアクセスし、PDFなどの形で保存してください。
- この承認書は印刷し、インド入国時に提示できるように持参するのが基本です。
5. 申請時に気をつけたいポイント・よくあるミス
5-1. 写真データの不備
最も多い申請エラーの一つが、顔写真の規格違反です。背景が暗かったり、ファイルサイズが適合しなかったりすると、システムで弾かれることがあります。インド e-Visaの公式ガイドラインをしっかり確認してから、写真を準備しましょう。
5-2. パスポート情報の入力ミス
パスポート番号を間違えたり、有効期限が実際と異なったりすると、到着後のイミグレーションでトラブルになる可能性があります。入力前に何度もパスポート情報を照合し、入力内容が正しいかを慎重に確認してください。
5-3. クレジットカード決済のエラー
e-Visaの支払いページで、クレジットカード決済が通らないことがあります。理由として、海外決済がブロックされるカードを使っている、ネットワーク環境が不安定、などが考えられます。事前にクレジットカード会社に「海外決済が可能か」確認したり、ブラウザを変えて再度試したりするのが対策となります。
5-4. 申請フォームのタイムアウト
インドのe-Visa申請ページは、一時的にサーバーが混雑していたり、フォーム入力に時間をかけすぎるとタイムアウトになることがあります。長文の回答が必要な項目はあらかじめ別のテキストエディタにまとめておき、コピーペーストですばやく入力するなどの工夫をすると安全です。
5-5. 入国予定日と実際の日程のずれ
申請時に入力した到着予定日から大きくずれて渡航する場合、イミグレーションで追加確認を受ける可能性があります。ビジネスの都合で日程が変わる場合は、可能であれば正式に確定してから申請を行ったほうが無難でしょう。
6. ビジネス e-Visaでインドに渡航した後の手続き
6-1. 到着時に必要な書類
- e-Visa承認書(ETA)のプリントアウト
- パスポート(申請時と同じもの)
- 往復航空券や滞在先の予約情報(イミグレーションで提示を求められる場合がある)
到着後は、空港のイミグレーションカウンターでe-Visa用の専用レーンが設置されている場合があります。係員に書類を提示し、指示に従いましょう。
6-2. イミグレーションでの注意点
ビジネス目的での滞在であることを説明し、場合によっては招待企業の詳細や、現地で行う予定の活動内容を聞かれることがあります。怪しまれることはありませんが、スムーズに受け答えができるよう、企業名や連絡先などは手元に準備しておくと安心です。
6-3. インド国内でのビジネス活動
ビジネス e-Visaを取得していれば、現地の企業との商談や会議、工場視察などは問題なく行えます。ただし、一部の活動(例えば就労に近い形態の長期滞在、給与をインド国内から受け取るなど)は別のビザカテゴリーが必要になる場合がありますので、事前に目的に合ったビザを選ぶことが重要です。
7. インド出張時に役立つビジネスマナー・基本情報
e-Visaの取得が完了しても、ビジネスの成功には現地の商習慣やマナーを理解しておくことが不可欠です。
7-1. 時間感覚
インドでは「インド時間」という言葉が存在するほど、時間にルーズなイメージがあります。しかし、大都市の企業や外資系ビジネスパーソンは比較的時間厳守を意識していることも多いので、面会時間には余裕を持って到着するのが無難です。
7-2. 挨拶・コミュニケーション
インド人のビジネスパーソンは英語が堪能な場合が多いですが、独特の訛りがあるため、最初は聞き取りづらいかもしれません。反対にこちらの英語が十分でなくても、ゆっくり話したり、メールで補足したりすることで意思疎通が取りやすくなります。
7-3. 食事・宗教の配慮
インドでは宗教によって食事制限や生活様式が異なる場合があります。ベジタリアンが多い地域や、牛肉を避ける地域など、取引先や会食先の習慣を事前にリサーチし、配慮する姿勢を見せると好印象を与えられるでしょう。
7-4. 電圧・プラグ形状
インドの電圧は220〜240V、プラグ形状はCタイプやDタイプが主流です。日本の家電製品をそのまま利用するには変換プラグや変圧器が必要な場合があるので、出発前にしっかり準備しておきましょう。
7-5. インターネット・通信事情
インドではWhatsAppが広く普及しており、ビジネスや日常連絡にも利用されています。インド人とのコミュニケーションでは、メールではなくWhatsAppでグループを作ることもしばしば。ビジネス上のやり取りでも有効に使えるので、スマートフォンにダウンロードしておくと便利です。
8. よくある質問(FAQ)
Q1. e-Visaと通常のビジネスビザでは具体的に何が違うの?
e-Visaは申請がオンラインで完結し、通常ビザよりも手続きが簡易かつ早い点が特徴です。ただし、e-Visaでは入国可能な空港や港湾、滞在期間、アクティビティに制限がある場合もあります。渡航目的や回数が多い場合は、従来のビジネスビザが適切なこともあります。
Q2. 申請料はどれくらいかかる?
ビジネス e-Visaの料金は発給国(申請者の国籍)や時期によって異なります。通常は50〜100USD程度が目安ですが、変動する可能性が高いので、最新の料金はインド政府の公式サイトで確認してください。
Q3. ビジネス e-Visaを取得したけれど、急に日程が変わった場合どうすればいい?
e-Visaは渡航予定日を基準に発行されますが、前後数日のズレであれば許容範囲内とされることが多いです。ただ、大幅に予定が変わる場合は、再度申請し直しが必要になる可能性もあります。特に到着空港や出発日が変更になる際は、余裕を持って確認しましょう。
Q4. e-Visaの延長や現地での切り替えは可能?
e-Visaの延長は原則的に不可とされており、一定の滞在期限を超えると不法滞在の扱いになります。長期的なビジネス目的がある場合は、通常ビザへの切り替えまたは新規取得を検討してください。
Q5. e-Visaでインド国内を複数都市移動することは可能?
原則可能です。ビジネス e-Visaを取得していれば、入国した後はインド国内のどこへ移動しても問題ありません。ただし、国境付近や特定の保護地域に立ち入る場合、別途許可が必要なことがあるため、事前に確認しましょう。
まとめ:インド e-Visa(ビジネス)をスムーズに取得するために
インドは経済成長が目覚ましく、多くの企業が新たな市場として注目しています。その一方で、ビジネスでインドを訪問する際には適切なビザ手続きが欠かせません。従来のビジネスビザは発給までに時間や手間がかかるイメージが強かったですが、e-Visaの登場によりオンラインで手続きが完結し、スピーディにビザを取得できるようになりました。
ただし、インド e-Visa(ビジネス)を申し込む際には、以下のポイントをしっかり押さえておく必要があります。
- 最新情報の確認:ビザ要件や滞在可能日数、申請料金などは都度変更される可能性があるため、申請前に必ず公式サイトをチェックする。
- 写真やパスポートのスキャンデータは規格に合ったものを:不備があると申請がリジェクトされ、時間を無駄にすることに。
- クレジットカード決済のエラー対策:海外決済対応のカードを使用し、支払い時にはPCやネット環境に注意する。
- スケジュールに余裕をもって申請:最短で72時間以内に発給されるとはいえ、万が一のトラブルに備え、渡航予定日の1〜2週間前には申請を完了するのが望ましい。
- 入国後のビジネスマナー:インド独自の食文化や商習慣を把握し、スムーズなコミュニケーションを心がける。
以上の点を踏まえれば、インド出張や商談をより円滑に進められるでしょう。急な出張が決まったときでも、ビジネス e-Visaならオンラインで迅速に対応可能です。今後インドとの取引を拡大したい企業や、海外ビジネスを積極的に展開したい個人事業主の方などは、ぜひ本記事を参考に、インド e-Visa(ビジネス) の取得にトライしてみてください。
(本記事の情報は変更される場合がありますので、必ず最新情報をインド政府の公式サイトや在日インド大使館・領事館の案内からご確認ください。)
プロフィール
2009年4月 行政書士個人事務所を開業
2012年8月 個人事務所を行政書士法人化し「さむらい行政書士法人」を設立
専門分野
外国人VISA・在留資格、外国人雇用・経営管理、永住・帰化申請
入管業務を専門とし、年間1000件以上の相談に対応







