株式会社spinnerの代表である宮木直亮様は、新規事業であるフードロスビジネスの補助金申請(小規模事業者持続化補助金)に際し、さむらい行政書士法人に依頼されました。補助金申請を外部に依頼した理由や経緯について、お話を伺いました。
採択されないかもしれない申請に時間をかけたくなかった
貴社の事業内容を教えてください
弊社は、商品を通じて社会貢献や環境改善を提供するというビジネルモデルで運営・経営をしており、その1つにリメイクアパレルブランド『リピリ』というのがあります。これは売れ残りや展示会に出たきりで倉庫に眠っている新品のストックを買い取らせていただき、地域のアーティストや技術者と一緒に作り上げてコレクション的に新たに提案するというもので、こうして環境改善や地域貢献をしようとしています。
もう1つは、規格外野菜、フードロス削減のビジネスです。『エシカル八百屋』というコンセプトなのですが、規格外の商品や通常の慣行栽培のものを農家さんと直接取引させていただき、流通する場を設けることでフードロス削減や地域の意識改善を試みるものです。
補助金についてはご存知でしたか?
いいえ、わかっていなかったです。お店にかかる経費は融資を受けながら全て自前で用意しようと思っていたので。しかしその後店を作り上げていく上で、政府がこういう補助金制度をやっているのだと知って、事業は該当するので貰えるのであればと思い、相談できるところを探しました
調べるのは専門の方にお任せした方が、物事が効率的に進むのではないかと考えて補助金の相談をネット検索しました。そうして、さむらい行政書士法人さんの方へ問い合わせることになったんですよね。
補助金申請をプロに任せるとコストがかかります。迷いは?
申請するまでにどれくらい時間がかかるのかと、同じ時間だけ自分が動いたとしたらどれだけ稼げるのかを天秤にかけました。しかも今回の案件は、採択されるか分からなかったので、もしかしたら「採択されないかもしれない申請に時間をかけたくない」という思いもありましたので、今回の結果が、マルでもバツでも、外部の方にお任せしたいと思いました。
今回ダメでも、再申請で採択される場合もあると聞いていたので、まず書類のベースを作ってしまおうという考えもあって。そのため、自分の時間を割くよりもプロに任せようと判断しました
申請までの流れは?
まずZoomで打ち合わせをしました。僕がやりたい事と、そのために補助金が適応されるのか知りたいというのをお伝えして、担当についていただいた原田先生とやりとりが始まりました。
採択されなかった場合、預かり金が戻ってくる成功報酬型
打ち合わせは、何回くらい?
行政書士原田:最初の打ち合わせ後にご依頼いただいて、2回ほどお話した後で申請でしたね。
宮木様:そうですね。ヒアリングシートを出した後にもう1回お話しして、資料作りが始まってからも1、2回打ち合わせをして完成させました。申請は私がやる必要があったので、アドバイスをいただきながら進めるという感じで進みました。
打ち合わせの印象は?
宮木様:的確・正確で、業界特有かもしれませんが、かなりドライな感じを受けました(笑)。そこがプロフェッショナルな人だなと思いましたね。感情論ではなく、法的に“こうしないとこうならない〜”という方程式があると思うので、それに沿って明確に指示をいただけているなと感じました
行政書士原田:「かなり分かれると思います。採択されないとしても『とりあえずサポートしますから』という人もいるし、『どうせされないなら止めておいた方がいいですよ』と言う人もいるでしょうし。弊社の場合はできる限り成功報酬でやりたいので、ダメならダメだと最初から言ってあげた方がいいのでは、という思いもあります」
補助金の申請代行は、成功報酬なのですか?
行政書士原田:はい、完全成功報酬です。ただ最初にお預かり金という形で少額はいただいています。何もないと不安なので、『万が一採択されなければお返ししますよ』というかたちですね。
宮木様:採択されなかった場合、預かり金が戻ってくるというのは、その分他に回せるのでありがたいですよね。
さむらい行政書士法人に決めたポイントは?
それは原田先生だからです。Zoom会議を重ねる中で、知識もあり、指示も的確でしたし、会話をしていて信頼できる人だなという印象を持ったのが一番です。
困ったときに頼りになる方に出会えて良かった
約4か月で採択されました。長かったですか?短かったですか?
短かったです。申請後、採択されるまでの期間は先が読めなかったので、いつ連絡が来るのかと思い長く感じましたが、全体的には早かったと思います。
もし採択されなかった場合、購入予定の無人レジはどうするおつもりだったのでしょうか?
まず、コンセプト的に完全セルフの無人販売所をやりたかったのです。しかし、無人では物件オーナーの許可が下りなかったので、セルフレジの導入を検討しました。
そして7月にお店をスタートしているのですが、もし採択されなければ、これまで同様、スタッフが店頭で対応するのを継続する事しか考えていなかったです。ある程度利益が出てきた時にタッチ式のレジにシフトすればよく、それまではアナログでもいいと思っていました。
「完全無人」という発想が面白いですね
フードロスのコンセプトも含めて、地方にある野菜の無人販売所のようなものを都心型で出来たらいいなと考えていたんです。そこには届かずですが、近いところまで持って行けたのかなと思います。
今後の事業展開や展望は?
ブランドビジネスにおいては、行き先を失った服をリメイクして、流通させる事で持続可能なアパレルビジネスを続けていきたいです。現在『リピリ』というブランドをやっているのですが、その名前をライセンスアウトして多くの方がさまざまな地方の方と組んで商品化できるようにしたいと思っています。
またフードロスビジネスは、地域密着のリアル店舗をやっていて、お年寄りや家族連れ、OLさんなどいろいろな地域の方に『(商品が)味ではなくて、見た目の“規格外”で行き場を失っていて、こんなに美味しいんだよ』と意識づけをする事で環境改善に繋がるような次のサービスを考えていこうと思っています。
さむらい行政書士法人への評価をお願いします
原田先生は本当に信頼できる方で、さむらい行政書士法人に頼んで良かったと思っています。採択されたかも重要ですが、行政書士との繋がりが重要だと感じていて、今後ビジネスをしていく上で困った事があった場合に頼れる方に出会えました。本当にありがとうございました。
宮木様、お忙しいところありがとうございました。