補助金Q&A

補助金申請に必要な機能GビズIDとは

GビズIDとは、1つのID・パスワードで様々な行政サービスにログインできるアカウントサービスです。

各種補助金はもちろんのこと、社会保険、雇用保険など会社で必要になるさまざまな申請手続きに対応をしています。今までは申請をするごとに会社や本人を証明する書類提出が必要でした。しかし、紙の書類を準備したり手続きが煩雑でした。このGビズIDを活用することで個別確認が不要になりスムーズに申請手続きができるということが一番のメリットと言えます。

どうやって登録するの?

昨今は新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、電子申請がよりフォーカスされました。GビズIDの登録は簡単にできます。GビズIDのホームページがありますので、そこから登録をするだけで無料登録が可能です。GビズIDのウェブサイト( https://gbiz-id.go.jp/top/ )のトップページにはGビズIDを使い始めるにあたっての分かりやすい動画などがありますので、作成は難しいもではないかと思います。
 ただし、トップ画面には、「GビズIDプライム」と「GビズIDエントリー」という二つの登録ができるようになっています。この違いをご説明しましょう。

【GビズIDプライム】

GビズIDプライムには登録の際の申請書と合わせて「印鑑証明書」や「代表者印」(個人の場合は実印)が必要です。登録には2週間前後かかってきます。GビズIDプライムは、申請できる手続きの範囲が広く、今GビズIDを活用して申請できる行政手続きすべてを使うことが可能です。しかし、登録には時間がかかりますので、申請手続きには余裕をもってください。

【GビズIDエントリー】

GビズIDエントリーは、WEB上で登録のみでアカウントが発行できます。GビズIDプライムの登録のように書類提出なども不要ですので、すぐに使用が可能です。しかし、使える行政サービスには限りがあり、「各種補助金申請」にはGビズIDエントリーでは使うことができません。今後も、補助金申請をしていくことを考えますと、初めから「GビズIDプライム」のアカウントを作成することをおすすめします。

何に活用できるの?

GビズIDを活用すれば、今まで紙で申請していた行政手続きが電子で申請できることは分かった。「でも、どんな行政手続きに使えるの?」と疑問に思われたかと思います。どんな手続きができるのかをご紹介します。

【GビズIDでできる行政手続き一例】

GビズIDで電子申請できるサービスはいくつかありますが、ここでは代表的な申請手続きについてご紹介いたします。

・jGrants(ジェイグランツ)担当省庁:経済産業省
「補助金申請」をするためのシステムです。活用できる補助金を探すことから、申請手続き、採択後の実績報告までワンストップでできるシステムになっています。

・社会保険手続きの電子申請
インターネットを活用して、24時間社会保険手続きの申請・届出ができるシステムです。

これからますます電子申請が一般化していく中で、今は限られた行政手続きのみが電子申請できる状況ですが、今後のことを考え、早めに「GビズID」を取得しておいて損は無いと思います。

この記事の監修

さむらい行政書士法人 代表 / 小島 健太郎

行政書士/財務コンサルタント

吉野 智成(よしの ともなり)

プロフィール

大学卒業後、税理士事務所で中小企業の会計を支援。
2019年 行政書士登録、個人事務所を開設
2021年 補助金・融資部門を法人化。「株式会社Gunshi」を設立
専門分野:事業者向け補助金、融資申請支援

書籍

中小会社で活用できる「補助金」のことがわかる本』(セルバ出版)

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