世の中には色々な種類の補助金制度がありますが、その中でも有名なIT導入補助金は、申請はすべてWeb上で行います。その仕組みとしても、経済産業省、補助事業者、IT導入支援事業者、はたまた補助金コンサルタントなど、多くの登場人物が出てきます。
もしかすると、ITベンダー企業様の中には、補助金を利用しての販売促進には興味があるけれど、申請について少し調べてみると面倒くさそうだな。。と利用を諦めてしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ここでは、IT導入補助金の申請の流れを見て、どのように申請が進められていくのか?申請の代理はしてもらえるのか?といった点について解説をしていきます。
IT導入補助金は補助事業者と支援事業者がパートナーになって申請
まずはIT導入補助金の全体の流れを確認しましょう。
申請の流れについて見ていきましょう。
全体の流れ
更に細かい全体の流れ
1、制度を理解する
まずは、IT導入補助金とはどういったものかを理解する必要があります。これは補助事業者も支援事業者も同じです。
2−1、IT導入支援事業者登録申請、ITツール登録申請
IT導入補助金の対象製品となるには、ITベンダーは支援事業者登録とそのツールの登録をしなければなりません。
2−2、IT導入支援事業者/ツールを選ぶ
逆に、補助事業者は、国から認定を受けたITツールと、それを取り扱うIT導入支援事業者を選ぶ必要があります。
3、gBizIDアカウントの取得
補助事業者が申請のために必要なアカウントを取得します。
4、申請マイページ開設
補助事業者がIT導入支援事業者に申請マイページの開設を依頼します。
5、IT導入支援事業者と申請内容の作成・確認
補助事業者とIT導入支援事業者が申請内容を作成し、細かく確認をします。
6、申請マイページの内容を事務局へ提出
準備が整えば、事務局へオンラインで申請を行います。
7、結果待ち
メールで送られてくる交付決定通知を待ちます。
8、交付決定
交付決定通知がメールで送られてきます。
9、補助事業実施
実際にITツールの導入、費用の支払いを行います。
10、実績報告
完了後、期限内に証拠資料の提出とともに実績報告を行います。
11、補助金交付
審査を経て補助金が交付されます。
12、アフターフォロー
ITツールを提供した支援事業所からアフターフォローを行います。
13、事業実施効果報告の作成、代理申請
支援事業者が補助事業所の入力した情報を確認、もしくは直接ヒアリングして支援事業所から事務局に事業実施効果報告Web上でおこないます。
このように分解して手続きを見てみると、確かに段取りが多く面倒です。
工程のひとつひとつを潰していく、という方法で準備を進めると申請締切に間に合わない恐れもあるため、手続きを全体的に把握し、計画的に迅速に準備を進める必要があります。
IT導入補助金手続きを円滑に進めるために
上記のように、補助事業者は支援事業者とパートナーシップを組んで、一緒に申請することになります。
補助事業者、つまり補助金を受けてITツールを導入したい会社は、過去にIT導入補助金の申請を行ったことがないことが通常です。そのため実際のところは支援事業者側、つまりITベンダー側が、申請を代行して行うようになります。というのも、ITベンダー側にとって補助金は自社製品を売りやすくするためのフックに成るので、積極的に制度を利用し、すでに申請実績があり、申請手続きを把握していることがあるためです。
しかし、もちろん全ての支援事業者が行政手続きになれているわけではなく、そういった場合には外部の専門家にサポートを依頼することで補助金申請をスムーズに行うことも多々あります。
例えば、「IT導入補助金 大阪」と調べてもたくさんのITベンダーや外部の専門家のWebページを見ることができます。
外部の専門家の役割としては、IT導入補助金申請をリードしていく支援事業者のうち、行政手続きに不慣れで、過去にIT導入補助金の申請実績がないような企業のサポートが挙げられます。
具体的には、
- IT導入支援事業者登録
- ITツール登録
- IT導入補助金申請
- 実績報告申請
- 効果報告申請
といったところで、支援事業者になるところから、IT導入補助金そのもののサポート、事業実施後のアフターサポートまでを網羅しています。
もちろん、手続きに不慣れでなくても、例えば補助事業者との間に立ってコーディネートしてほしいという目的でこういった外部専門家に依頼をすることも可能です。
もし、IT補助金を利用したいけど制度利用方法がわからない、申請を代行してほしい、とお思いの企業様がいらっしゃれば、一度外部の専門家への相談も検討してみて下さい。