ものづくり補助金の過去の採択率は次の通りです。大体30%から50%となっています。
年度 | 申請件数 | 採択数 | 採択率 |
---|---|---|---|
平成25年度第1回1次 | 1,836 | 742 | 0.4% |
平成25年度第1回2次 | 10,209 | 4,162 | 40.8% |
平成25年度第2回 | 11,926 | 5,612 | 47.1% |
平成26年度第1回1次 | 7,396 | 2,916 | 39.4% |
平成26年度第1回2次 | 15,019 | 6,697 | 44.6% |
平成26年度第2回 | 14,502 | 4,818 | 33.2% |
平成27年第1回1次 | 1,170 | 775 | 66.2% |
平成27年第1回2次 | 13,350 | 5,881 | 44.1% |
平成28年度第1回1次 | 24,011 | 7,729 | 32.2% |
平成28年度第1回2次 | 2,618 | 219 | 8.4% |
平成29年度 | 15,547 | 6,157 | 39.6% |
平成30年度1次 | 17,275 | 9,518 | 55.1% |
平成30年度2次 | 6,355 | 2,471 | 38.9% |
令和元年度1次① | 1,111 | 332 | 29.9% |
令和元年度1次② | 14,927 | 7,468 | 50.0% |
令和2年度1次 | 2,287 | 1,429 | 62.5% |
令和2年度2次 | 5,721 | 3,267 | 57.1% |
令和2年度3次 | 6,923 | 2,637 | 38.1% |
年度初めの方が高採択率の傾向がある
どの補助金にも言えることですが、補助金は「年度前半の方が採択率が高い傾向」にあります。
なぜなら、予算に余裕がある年度前半の方が、採択数を多くだせるからです。
また、年度後半になるに従い、補助金情報が広まっていき、申請件数が増え倍率が激しくなる傾向もあります。
こういった背景があるからこそ、専門家とつながり、最新の補助金情報をキャッチし、できれば年度の早いうちに申請をしてしまうのがオススメです。
特別枠の方が高採択率の傾向
新型コロナウイルス対策用の「低感染リスク型ビジネス枠」といった特別枠が募集される年もあります。こういった特別枠は採択率が高くなる傾向にあります。
なぜなら、補助金は政策に左右されるからです。つまり、国として「こういう会社にお金を出したい」というニーズがあり、そこに合致する会社の方が通りやすいからです。
例えば、コロナ対策であれば、飲食店やスポーツジム等、コロナに苦しんでいる業種を優先的にサポートしたいといった国の政策意図は少なからず感じられます。
こういった事から、「この補助金に関して、自社は業種的に国の方針にフィットしているのだろうか?」といった観点で、補助金へのエントリーを判断することも大事です。
要件を満たしているから大丈夫だということだけでは終わらないのが、補助金制度の悩ましいところでもあります。
ものづくり補助金・採択率の注意点①(申請までたどりつけない会社も多い)
ものづくり補助金においては、「申請までたどりつけなかった会社が結構ある」という点に注意が必要です。
なぜなら、ものづくり補助金は申請書の作成がハードです。そのため、たとえ革新性がある良い事業モデルだったとしても、「申請書が書ききれず、結局、申請までたどりつけなかった」という惜しい会社さんも多いんです。
こういった背景がありますので、「自社で申請書を書くのは人員的に無理だな」と判断されるのであれば、早めに行政書士をはじめとした士業等の専門家に相談してしまうのも検討するべきでしょう。
ものづくり補助金・採択率の注意点②(採択率が急に変動する)
これもすべての補助金に言えることですが、補助金の採択率は急に変動します。
例えば、ものづくり補助金の過去の採択率表をみても、一番低い採択率は8.4%、逆に一番高い採択率は62.5%と大きな開きがあります。
ちなみに、なんでこんなに変動してしまうかというと、補助金には予算の上限があるからです。そして、年度後半になるにつれ予算がなくなっていく傾向にあります。
だからこそ、早めに行動し、年度前半のうちに申請してしまう事が補助金では大事です。