IT導入補助金って聞いたことがあるけど、学校法人ではどのような使い道があるのだろうかわからない方も多いのではないでしょうか。使い道によっては活用したいけど、どうしたらいいのか教えてほしいという方もいらっしゃると思います。今回は、学校法人でも活用できるIT導入補助金とは、という疑問ついてお答えしていきたいと思います。
活用するうえでの考え方としては、「業務の効率化や生産性の向上・売上向上に繋げるためには、どのようなITツールを導入したらよいのか」というのが出発点になるものと思います。ここで、IT導入補助金の概要を押さえておきましょう。
IT導入補助金とは
IT導入補助金とは、中小企業や小規模事業者等が自分の会社の課題やニーズに合ったITツールを導入するための経費を一部補助することで、業務効率化・売上アップをサポートするものになります。
自分が経営する会社の環境から強みや弱みを認識・分析して、把握できた経営課題や需要に沿ったITツールを導入していくことで、業務効率化や売上向上といった経営力のアップ・強化を図ることを目的としているものになります。
補助金の限度額は、ITツール導入にかかった費用の2分の1、最大で450万円が基本です(補助率が最大4分の3になる特別類型もあります)。
例えば、ITツールの導入に100万円かかった場合、50万円が支給されます。1000万円かかったときは、限度額の450万円が支給されます。
学校法人の場合では、従業員(常勤)300人以下である、という規模でしたら、IT導入補助金を活用することが可能です。
学校法人でIT導入補助金を活用する方法
学校法人でIT導入補助金を活用するには、どのようなITツールを導入することで、業務の効率化や生産性の向上・売上向上が図れるのか、ということが大事になってくると思います。そこで、学校法人が活用できるものをいくつかご紹介していきたいと思います。
①WEB会議システム
WEB会議システムの概要を簡単に説明させていただきます。WEB会議システムとは、従来電話やメールで行っていた情報交換や、会議室など一同に集まって開催していた会議を、パソコンやスマホ、タブレットを利用してビデオ通話で会議をするものになります。パソコンやスマホ・タブレットがあり、インターネット環境が整ってさえいれば、教師や従業員のかたの時間や、出張費などの経費を削減でき、業務効率化、生産性向上が見込めるものになります。
②ペーパーレス
これは①とあわせても使用できるものになりますが、会議などに使用する資料をタブレットなどでパソコンやタブレットなどで共有することで、資料をあらかじめ印刷して配るなどの手間をなくすことが可能となります。印刷して配る時間や、環境にもよく、印刷する紙やプリンタインク(トナー)などの経費を削減でき、業務効率化、生産性向上が見込めるものになります。
③タブレットやデバイス等のハードウェアレンタル
過去のIT導入補助金では、ソフトウェアの購入費用やサービスなどの導入支援費用が補助対象となっており、パソコンやタブレットなどのハードウェア導入にかかる費用は対象外でした。しかし、2020年に新たに設置された「特別枠(C類型)」では、新型コロナウイルス感染症が拡大した影響を受け、テレワークを推奨するために、パソコンやタブレット・デバイスなどのハードウェアレンタル費用が補助対象になったのです。
タブレッなどのハードウェアを授業時に活用することもできますので、検討することをお勧めいたします。
いかがでしたでしょうか
今回は、学校法人でも活用できるIT導入補助金とは、という疑問にお答えさせていただきました。中小企業の事業主の方にとって、経営判断をする際には補助金というのはとても重要な判断材料になるものと思います。補助金を活用することで事業を発展させていくこともできますので、活用することをお勧めいたします。もし補助金について難しいと感じるような場合には、行政書士等専門家のサポートを受けることで手続きを円滑に、確実に進めることができます。依頼するための費用は補助金の内容により数万円~数%程度かかりますが、自分自身でする場合の時間や手間、そもそも自分自身できるのかどうか等の要素を比較しながら、利用を検討してみてください。