IT導入補助金とは?
IT導入補助金とは、中小企業や小規模事業者が生産性を向上するためにITツールを導入する際に受けることができる補助金のことを言います。
IT導入支援事業者として登録されている会社から、あらかじめ登録されているITツールを購入する場合に、その費用の1/2を最大450万円補助してもらえます。
クラウドサービスの利用料は1年間のみ対象!
クラウドサービスの利用料はIT導入補助金の対象になります。
ただし、補助されるのは1年間の利用料のみです。
また、IT導入補助金の対象となるのは、あらかじめIT導入補助金事務局に登録されたITツールのみです。
どのクラウドサービスでも対象になるわけではありません。
自社が導入を考えているクラウドサービスが対象になるかどうかは下記
対象となるかどうかは、以下で確認することができます。
https://www.it-hojo.jp/applicant/vendorlist.html
サービス利用料の他にどんな経費が補助されるの?
クラウドサービスを導入する際には、サービス利用料だけでなく、それに関連する他の費用も対象になる可能性があります。
事務局に登録されるITツールは①ソフトウェア(業務プロセス)②ソフトウェア(オプション)③役務(付帯サービス)の3つに分けられます。
ソフトウェア |
ソフトウェア |
役務 |
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①顧客対応・販売支援 ②決済・債権債務・資金回収管理 ③調達・供給・在庫・物流 ④業種固有プロセス ⑤会計・財務・資産・経営 ⑥総務・人事・給与・労務・教育訓練 |
①自動化・分析ツール ②汎用ツール ③機能拡張 ④データ連携ツール ⑤セキュリティ |
①導入コンサルティング ②導入設定・マニュアル作成・導入研修 ③保守サポート |
ソフトウェア(業務プロセス)を申請することで、合わせて他の二つの経費も補助の対象とすることができます。
つまり、クラウドサービスを導入する際に合わせて導入する拡張機能や、導入の際のサポート費用等も補助される可能性があります。
補助金を受け取るまでの流れ
1、IT導入補助金について理解する
まずは公募要領を読む等して、IT導入補助金について理解しましょう。
2、利用するIT導入支援事業者と導入するITツールを選ぶ ※契約はまだしません!
見積もりを依頼する等して導入するITツールを選びます。
自社にあったITツールを選ぶことが大切です。
特に、特別枠の場合には、新型コロナウイルス感染症における自社の事業への影響について正確に理解し、効果的なツールを選んでいるかが審査のポイントになってきます。
3、gBizIDプライムを取得する
gBizIDとは、複数の行政サービスを1つのアカウントにより利用することのできる認証システムのことをいいます。gBizIDプライムを取得していることは当該補助金の申請要件ですので、ここで取得しておきます。
4、申請マイページを開設
導入するITツールが決まれば、IT導入支援事業者から申請マイページに招待してもらい、自社の情報を入力していきます。
5、申請書類を作成、確認して申請
IT導入支援事業者によって導入するITツールの情報や事業計画値を入力しますが、必ず内容を確認してから申請します。
もし申請した内容が間違っていたとしても訂正することはできませんので注意が必要です。
6、交付決定後、契約して実際に導入する
審査が通って、交付決定がされて初めて契約を結び、実際にITツールの導入、代金の支払いをおこないます。
補助金は後払いですので、代金の支払い前に補助金を受け取ることができません。
7、報告
ITツール導入を実施したら、報告書を作成し、事業実績報告を行います。
8、補助金確定通知後、交付
導入の実施、報告が終わったら補助金が確定し、交付されます。
いかがでしたでしょうか。
IT導入補助金はIT導入に際して最大で450万円が補助されますので、中小企業者や小規模事業者にとって大変魅力的な制度だと思います。
また、クラウド導入はIT導入補助金を利用して国が推進しようとしている目的の一つであり、審査の上で加点項目となっています。
クラウド導入を考えている事業者の方はぜひIT導入補助金の活用を検討してみてください。
もしIT導入補助金に興味があり、疑問等がある場合はぜひ、行政書士の補助金専門家に相談してみると良いでしょう。